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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

神族の番

番になった少女の学友の噂話

作者: あるい

  「番」ものでたいてい思うもの「不幸な女性が幸福になる」のをやりたいんだと思うのですが、多すぎやろ!と思いまして


 とある「現代」に似た国そこは「神族」と言う超常とした力を持つ者たちが実質支配して居る。

 その「神族」は人の少女の中から「番」を選ぶ。

 その「番」に選ばれたものは至上の幸せだと言われているが・・・

 今まさにこの国の女学園の少女が「番」に選ばれた。少女のクラスメイトが噂話をして居る


「聞いた?あの子の話」


「聞いた、聞いた、神族の番に選ばれたんでしょ?」


「びっくりしたよ!あの子が選ばれるなんてねえ!」


「そうそれで、えらい事になって居るらしいよあの子の周囲が」


「えらい事って?」


「あの子、出来損ないだからって妹さんと何かにつけて差をつけられて居たでしょ」


「足遅かったし、勉強もそんなに出来ていないみたいだしなあ」


「顔はけっこう可愛かったと思うけど、髪も肌もパサパサだったしなあ」


「なんか服とかもロクに買ってもらえて居ないとか全体的にボロかった」


「妹は妹で天才とか言われて居たけど、イジメとかしていて評判悪かったし」


「成績は良かったみたいだけどねえ」


「その妹さんしばらく行方不明になっていたんだけど見つかったら、髪の毛引っこ抜かれて歯も抜かれてまるで悪戯っ子がグチャグチャにした人形みたいになって居るって」


「元彼の方は顔の皮剥がされて尻から杭を刺されてお亡くなりになったそうよ」


「その元彼とやらもあの子に一方的に付き纏って居ただけだったみたいだし」


「よく怒鳴って居るのを見たよ。周りの奴らはツンデレ、とか言って居たけど」


「まるで処刑ね。」


「ご両親は?」


「妹さんをあんな目に合わせたヤツを訴える!とか言っているけど、合意の上だから上手く行かないとか言われたらしいよ」


「酷いわねえ、まあ日頃の行い悪いからだけど」


「あとはあの子を虐めて居た子たちが軒並み休学だけど」


「お父様の勤めて居る会社が倒産、クビになって居るとか。」


「クビはともかく倒産はすごいな」


「あとはキツく当たって居た先生もクビなんでしょ。」


「クビと言うか教員免許取る上げだって」


「必要以上に叱って居たからねえ。やっぱアレヒステリーでしょ。」


「言えてる。妹さんの取り巻きも休学かな?」


「いや退学だってよ」


「なにそれ」


「あの子にやったイジメと援交やらせようとしたんだってさ」


「犯罪やん、やっぱ刑務所?」


「いや行方不明だってさ」


「うわあ〜ヤバイなあ」


「家政婦が居たらしいけど」


「やばいとしか思えない」


「ゴミ箱から見つかったらしいよ」


「やっぱり」


「あとあの子のバイト先で一家心中もあったらしい」


「ここまで来ると祟りだなあ」


「私ら大丈夫かしら」


「同じクラスだったけど、ほとんど関わり無かったというか・・・」


「関わりたく無かったしなあ」


「クソ妹といい付き纏い男といいヤバイやつらに絡まれて居たからなあ」


「で肝心のあの子はどうなのよ?」


「番がガッチリガードして居て、表に出てこないよ」


「何も知らないのかな?」


「・・・番って花嫁って意味じゃないみたい」


「だって選ばれる人って大抵親から嫌われて居るかあんま関心持たれていなくて」


「周囲から浮いて居るというか孤立して居て」


「番になってからは表から出ないから何をされて居るかわからないし」


「これってもしかして生贄?」


「番」になったものは帰って来たものは居ない



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― 新着の感想 ―
 クリスマスのケーキやラブストーリーで甘々になっていたところに、糖度ゼロの強めの炭酸水を飲んだような気分です。  暖房の効いた部屋でゾワゾワっとするお話、良いですね。
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