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第七話 赤の将軍⓸

今回も読みにくいかも知れませんが、今回が最後ですので、皆様お付き合いをお願い申し上げます。

「まさか!私の隠蔽魔法が貫通されただと?!。」驚愕に目を見開いて将軍見ると、将軍は突然に笑い出した。

「がはははー。がはっ...ひゃひゃっひゃー。」

と、歪んだ笑顔を晒しながら嘲笑うと、

「イクゥツ、イーエンツサバラ。ポッコンネッビブルバルザー。」

(ほら、そこに魔女がいるぞ。なぜ、お前達には見えない。)

と、そう叫び笑いながら指をさした。


将軍の所属する王国を含む大陸全土では生まれて5歳になると開眼の儀式が行われ、持って生まれたスキルを教えられる。

その時、彼の持って生まれたスキルは"隠蔽看破の目"と言う優秀なスキルだと教えられた。


幼い頃から街中で人型だが獣の顔をした化け物や、全身に紋様を刻んだ男女などが、周りの人たちに気づかれずに我が物顔で歩き回るのを見てきたが、

「オゥ、ププジェルクゥズデコンぺタンス。」

(あぁ、スキルのせいで見えていたのか。)

と、得心した。

また、彼の言う"魔女"とは、魔族と契約を結び人には有らざざる膨大な魔力を行使できる様になったもの達を指す言葉で、観測班や密偵からの情報で彼女が平地に突然現れて、名の知れた魔法使いなど及びもしない早さと量でテーブルなどを生成した報告を受けていた為に魔女と判断したまでだった。



それまで様子を伺っていた、副官を含む将軍の幕僚の5人は戸惑いつつも、指さされた場所に目視で何も無い事を確認するとお互いが頷きあい、将軍の後ろにいた幕僚がいきなり将軍の騎乗した馬のお尻を鞭打つと、突如走り出した馬に慌てた将軍をサポートしつつ、隠されていた別の道に入ると、あっという間に山を越えて下っていった。


そして、次々と当たる棒火矢もどきの爆炎なかで、将軍の歪んだ笑顔を直視した私は、過去のトラウマに囚われてその場を動く事さえ出来なくなっていたが、連続する攻撃に耐えられず道が崩落し麓へ向かって転がり落ちていったが、幸運にも麓まで落ちる前に雑木に引っ掛かったおかげで麓まで転がり落ちる事はなかった。


さて、VRMMORPGエンカウンターではサービス終了の前の3ヶ月が最もゲーム内が荒れた、暗黒期と呼ばれている。その間は、プレイヤーを狙った襲撃と辻斬りが盛んに行われ、数多くのプレイヤーが下天され、日間の下天最高数を何度も更新した。


(下天(げてん)とは、ゲーム内で使われた用語で、プレイアブルキャラクターの死を意味した。なお、下天の意味は、それに付随して下天後すぐに強制的にゲームからログアウトされ現実に戻されるまでを含んでいた。)


ただ、その背景には経験値を得る魔物の枯渇があった。ゲームで経験値を得るには魔物を殺すか、経験値の上昇は渋いがプレイアブルキャラクターを下天させれば手に入れることが出来たのだが、経験値を稼ぎやすい魔物は狩尽くされ、日本列島なみの広さのマップのあちらこちらにごく少数ずつの群れがあるだけになり、それらを探し出すだけでも数多くの争いの元となった。

また、さらに幼い姿のプレイアブルキャラクターを凌辱し無惨に惨殺したり、見ず知らずのプレイアブルキャラクターを拉致監禁して、泣き叫んで許しをこうプレイアブルキャラクターをありとあらゆる拷問に掛けたり凌辱した動画が大量に配信された時期でもあった。

そのせいか、じつはサービスが終了したのは収益の問題ではなく、倫理問題が原因で終了したのではと、勘繰る元プレイヤーは数多くいた。

そんな時期に私もゲーム内で拉致監禁の被害に遭い、深いトラウマにっなっていた。また、将軍の歪んだ笑い顔がトリガーとなり、凌辱し拷問したやつらが総じて、貼り付けた様に歪んだ笑顔をしていた事を思い出した私は、怯えて動けなくなっていたのだった。



しばらく前世のトラウマに囚われていた私は瞑っていた目を開けて周りを見渡すと、死んだと思われたのか攻撃は止んでいた。そして冷静さを取り戻して、山の周辺をサーチ魔法でサーチすると、脳内に「他言語習得のためのデータを習得。今は、日常会話程度ですが他言語話者とコミュニケイトできるようになります。」とアナウンスが流れ、小躍りして喜ぶと、私はこれからどう行動するのかを考え始めた。

明日から二日間は、私事の為投稿を控えさせていただきます。

また、3日目から投稿を再開しますので、宜しくお願いします。なお、次回のタイトルは「第八話 反撃」になります。宜しくお願いします。

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