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〜古龍をテイムして世界最強(を目指す)〜

俺の名前は神谷秀次。恋人も居ないし友達もいない。そんな悲しいサラリーマンだ。

朝起きて会社行って働いて、帰ったら寝るだけの生活をもうかれこれ2年。

人生がつまらくなって来た頃。

いつものように家に帰り、靴を脱ごうとした瞬間、足元に魔法陣?のようなものが現れ、光りだした。

そこからの記憶があまりないのだが、気付けば俺は宙に浮かんでいた。下を見ると、なんと俺は空に浮かんでいるようだ。

「うわぁぁ!!」

みっともない声をあげて喚いていると、となりから甲高い笑い声が聞こえた。

「ハハハハッ」

苛立ちを覚える笑い方だった。

「僕の名はサリエル。この世界を管理する者。君の世界で言う神様だね」

「随分と小さくて可愛い神様だな」

俺は嫌味混じりに言ってやった。

するとサリエルは俺の言葉を無視して言った。

「君は僕がこの世界に呼んだんだ。ちなみに帰る方法はないから安心して?」

嫌味を嫌味で返すとはいい度胸してやがる。

「ってはぁぁ?!帰れないってどういうことだよ!」

そう言うとサリエルは俺の人生で見た事も無いような悪意に満ち溢れた顔をしてこう言った。

「文字通りさ。君はもうあの地球?とかいう所には帰れない」

「勝手に呼び出しておいて帰れないはないんじゃないか神様よぉ」

焦りで口調も変わり俺はパニックになっていた。

「うるさいなぁ。僕はもう行くね。せめてもの謝礼としてスキル「千里眼」をあげる。自分や相手の持っているスキルが分かるんだ」

そう言うと、急に俺の視界は暗くなり、気付けば俺は賑やかな町の中に立っていた。

俺はとても気分の悪い中で思った。

(もしや俺は今流行りの異世界転生ってのをしたのか!)

本当に地球へ帰る方法はないのかと頭はパニック状態だったが、少しずつ落ち着いてきた。

(そういえばあいつ、スキルがどうだって言ってたな)

どう使うのかわからなかったが、とりあえず声に出して言ってみることにした。

「千里眼!」

道を歩く人の持っているスキルが頭の上に表示されている。

自分のスキルを見ると、「毒無効」「千里眼」と表示されている。

(異世界転生って普通はもっとチート能力を持ってたりするものじゃないのか?)

そう思いながらもまずは定番である冒険者ギルドへと向かった。掲示板にクエストが張り出されており、登録の前に少し見ていこうと目を向けると、''毒属性の古龍出現!''毒耐性のある冒険者の方は至急南の森へと記してある。とりあえず冒険者登録を済ませた俺は、酒場で酒を飲んでいる冒険者に毒無効について聞いてみた。すると目を光らせて、「そりゃ伝説上のスキルだよ!本来は毒耐性Lv.5までしか存在しないんだ!」と言った。

(まさか俺にもチート能力があったとは!でも戦闘ではあまり役に立ちそうも無いな。)

そう思い冒険者ギルドを後にした。

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