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視える?視えない?

作者: 鷹玖沙 眞

 修学旅行の宿泊先での楽しみと言えば、枕投げに土産の相談、恋愛話といった所が相場。

 ましてや集団行動での食事や入浴、就寝となれば規律正しく連帯責任で進められるもの。しかし、若い輩が素直に布団に入ったからとて、眠りに就くものであろうか?結局は布団を被り、小声で雑談し夜更かしをする事となる。


 「ねぇ、このホテルって出るんだって。先輩が視たって言ってたもん。何だか私も嫌な空気を感じるのよねぇ。」

 自称、霊感少女のA子が怪談話を持ち掛けた。


 「え~止めてよ、私そう言う話嫌いなの。」

 「居るって、私視ちゃったもんね。」

 A子は友達が話に食いついたと感じたのか、ここぞとばかりに得意気に話し出す。有もしない霊感でA子が視た幽霊とは、白いワンピースを着た少女だと特徴を述べる。


 そんなA子を布団の横から指差すおかっぱ頭の少女が居た。A子どころか同室の友人達には視えていない様子。

 しっ、とA子に気づかれないようその子に合図を送る。本当に視える人は周囲の人間を脅かさないものなんだよ、と。


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