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「2016.12月の感傷人格が書いたもの」

「感受性」

作者: ちなつ。

 センスが捩れすぎているのか、

 感性があまりにも鋭すぎるのか、

 彼の唄は皆に届かない。

 あの子の唄も皆には届かない。

 捩れすぎたセンスは皆の心の入り口を通過できないのか、

 鋭すぎる感性は皆の心へ凶器となるのか、針治療でバタフライナイフを出されるようなものなのか、

 よくわからないけれど。

 傷だらけの心で磨かれた感受性から生まれる彼らの唄は、

 傷を知らないみんなの心のなかでは震えない。

 あたしの心があの子たちの唄で震えるのは、

 似たような傷を知っているから。

 多分。

 そういうこと。

 だから、あたしの思考回路の散文的な残骸も、

 きっと、みんなには届かない。

 傷痕抱えた可哀想な人にしか届かない。

 けれど、誰かに届いているのだとしたら、

 それだけでとても素晴らしいことだと思うよ。

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