表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/22

首都レムリア

  ここは首都レムリア、ベガルタの最大都市である、街並みは高層ビルが建ち並び夜でも明るくにぎわいがある街だ。


  ここには陸・空の統括本部があるグレイスは陸軍所属の軍人である、そこにルージュ達は来たのであった……。


  「さあ着いたぞ、ここが首都レムリアだ」


  「うわぁー凄いよヨルム君、私レムリアに来たのは初めてなんだヨルム君も出てきなよ」


  ルージュは心にいるヨルムに話しかける。


  (おいはしゃぐなよ、ここに来たのはこの力をどうにかするためだ、だからこいつが信用出来るまで出てこない)


  ルージュを注意する。


  「わかってるけど嬉しかったんだよ」


  少し悲しげな顔をするルージュ。


  (俺はルージュの友達になったんだ、ルージュに何かあった時に助ける為にここにいる)


  「でも……友達なら楽しい事も一緒にしていきたいよ」


  するとヨルムの声色が変わる。


  (その事なんだが、俺はまだ魔王についてなにも話してない、二人になったら話すからまずこっちに集中してくれないか)


  「うん……わかった」


  意味がわからないルージュだった、すると一つの建物の前で止まる。


  「ここが陸軍の本部だ中に入るぞ」


  グレイスが不安そうなルージュの手を繋ぎ進んで行く、そして一つの部屋に入る。


  「あっ、グレイス少佐お疲れさまです」


  中にいた女性に話しかけられる。


  「おうお疲れさん、セリザ悪いがこの子を見ていてくれないか、俺はゲルツの所に行って来る」


  「えっ、グレイスどこかに行っちゃうの?」


  不安そうなルージュ。


  「なーにちょっと話しをしに行くだけだまた戻って来るしこのお姉ちゃんは少し怖いけど優しい所もあるから大丈夫だ」


  「聞こえていますよ少佐、一言多いです」


  少し怒るセリザ。


  「ははは、すまないだけどお前は信頼出来るからな、じゃあちょっと行って来る」


  バタンと扉が閉まる音がした。


  「あっそうだ、自己紹介がまだだったよね私はセリザ・ガーネット、グレイス少佐の下で働いているの」


  「私はルージュ・フォーゲランクと言います」


  ルージュが頭を下げる。


  「よろしくね、ルージュ」


  紹介を終える二人であった一方グレイスはゲルツ大佐の部屋の前にいた。


  「おい、入るぞゲルツ」


  グレイスがいきなり扉を開ける。


  「ノックもせずに入るのはお前だけだなグレイス」


  「ガキの頃から知ってる奴にノックなんかするかよ」


  「俺はお前の上官なんだがな、それでどうした」


  二人は幼なじみのようだ。


  「ああちょっとな、今日ある事件でフォーゲランク家に行って来たんだ」


  「ある事件?」


  グレイスは困った顔をする。


  「俺にもよくわからないんだ、キレイさっぱり何もなくたっているんだ」


  「何かの実験の失敗か? あの夫妻は学者だからな」


  ゲルツがこう言うとグレイスは納得する。


  「そうだな、何かの実験だろうそして一人の子供が生きてたんだ」


  グレイスがルージュの事を言う。


  「まさか! その子が実験体か」


  「考えたくはないがそうだろうな、俺の前でも凄い魔力を使った」


  二人は納得をする。


  「ならまずはその力について知らねばなるまい、軍の中にある研究所に連れて来てくれ」


  「わかった、明日連れて来る今日はあいつを落ち着かせたい」


  「わかった」


  ゲルツは了承する。


  「ありがとな、じゃあ俺は行くぞ」


  グレイスは部屋を出て行きルージュの所に戻って行くのであった。


  「おーい、戻ったぞ」


  グレイスが自分の部屋に戻ってきた。


  「あっ少佐、ルージュちゃんなんですがソファーの上で寝てしまって」


  「疲れていたんだろう、仮眠室で寝かせよう」


  グレイスがルージュの体を持ち上げてベッドまで行く。


  「これでよしっと、さーて俺はソファーで寝るとするか」


  「良いのですか少佐、家には娘さんがいらっしゃるんですよね」


  そう言われたグレイスだったがこう答える。


  「連絡はするから大丈夫だ、ルージュが起きた時に誰か居ないと寂しいだろう」


  するとセリザはこう言う。


  「なら私がローゼちゃんの所に行きますが、よろしいでしょうか」


  「すまないな、本当に助かる」


  「わかりました、なら失礼します」


  そしてセリザは部屋を出て行く。


  「それじゃあ、俺も寝るか」


  そして朝が来る。


  「おはよう、グレイス」


  眠たい目をこすりながら起きて来たルージュ。


  「おうおはよう、朝飯も出来てるぞ」


  「はーい」


  そして食事も終わりグレイスは今日の予定について話す。


  「まずこの近くに研究所があるんだ、そこでルージュの力を調べる、その結果で対処を決める」


  「わかったけど……少し不安」


  ルージュの顔が曇る。


  「大丈夫だ、まずルージュに何が起こっているかがわからないと助けられないからな」


  「うん……」


  不安だったルージュだが了承する。


  「よし、なら行くぞ」


  ルージュの手を取り軍の本部内にある研究所に到着する。


  「お待ちしていました、グレイス少佐」


  一人の白衣の男が話しをかけてきた。


  「話しは聞いているだろ、この子がそうだ」


  「はい伺っています、では私共で調べさせていただきます」


  「頼んだぞ、くれぐれも優しくしてやってくれ」


  ルージュを男に渡す。


  「えっグレイスはどこかに行っちゃうの?」


  やはりまだ不安そうなルージュ。


  「ちょっと調べるだけだ、また会える心配するな」


  「うん…… わかったじゃあまたね」


  そしてグレイスは戻って行くのであった。


  「それじゃあ、こっちに来てくれるかなルージュちゃん」


  男が研究所の奥へと案内する。


  「まずは魔力を調べるからね」


  こうしてルージュの体を調べていく、そして数時間がたって結果がでる。


  「これは……ちょっとゲルツ大佐の所に行って来る」


  この結果を見た男は慌ただしく出て行くのであった、次話に続きます



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ