封印解除
一方こちらは統合本部、やはり空軍には出撃命令が下されるがシルヴィア達の部隊はそれを従わずに本部に留まる、特務を優先すると言って絶対に動かない意思だ、軍の上層部も説得に来るが断るシルヴィア、その様子から諦めるがもし襲撃がなければ処罰は免れないだろう、さあいったいどうなるか……。
「さて、上層部もこれで諦めただろう」
「ははは、でもこれで何もなかったら私達どうなるんだろう」
「それはそれで恐いね」
「安心しろ、そうなれば私が責任をとる、二人は命令されていた事にすればいい」
三人が話していると通信がシルヴィアに入る。
「シルヴィア大佐、パレードの方は解決しました、被害はありましたが犯人は確保しました」
「うむよくやった、ならばこちらに来れるか」
「はい、ルージュとヨルムも連れて行きます」
ヴェルテからの通信が切れる。
「よし! 向こうは成功した、そろそろこちらにも来るだろう準備するぞ」
「わかった、でもヴェルテちゃんと出来た見たいだね」
「うん、成長しているよ」
そして三人と部隊の全員が街の外に行く。
「本当に来るよね」
「ここまでは魔王の言ったとおりになっている、だから来るよ」
「……来たな」
前方を見るとアイアースの群大とシュヴァルツ、アスタルテがいた。
「ほう、私の策を見破る者がいたとはな」
「こちらにも貴様に負けず劣らずの悪がいるからな」
「あの魔王と言ってた者か、やはり殺しておくべきだったな」
「一つ聞いていい、何であなたはこんな事をするの」
ローゼが聞くとシュヴァルツは笑いながら答えた。
「クックック、そんなもの決まっているではないか、この世界を我物にするため、古のレムリアとてなし得なかった事を私はするのだ」
「そのせいで多くの人が傷ついて苦しんでもいいの、あなたは軍人だったんでしょ」
「私は気づいたのだこの世界は間違っていると、絶対なる力で支配した方が愚かな民は良いのだよ」
「この人……おかしいよ」
するとシュヴァルツは話しを遮断し剣を構える。
「私の崇高なり考えをわからないとは……ならばもういいアイアースよ殺れ」
「皆の者よ本部には近づけさせるな、いくぞ!」
「おー!」
そして戦闘になる、どちらも押せない一進一退の攻防である。
「くっ、ローゼよ真ん中に道を作くれば行けるか」
「……大丈夫だよ、シュヴァルツを止める!」
「だったら私が道を作る! 光の力よこの弓に宿れ、リュミエールアロー」
シャーロの放った矢は光を纏って突き抜けていく、アイアースを倒しながらいきシュヴァルツまでいくが防がれてしまう。
「ふん、こんなものでは無理だぞ」
「だろうね、けど目的は違うよ」
「何だと」
「それは私があなたの側に行く事!」
ローゼがシュヴァルツの隣までにいた。
「はあぁぁぁぁぁ」
「くっ」
不意を突かれたシュヴァルツ、ローゼが優位に進める。
「いくよ、皆の思いを込める、コレクトブラストー!」
「ぐうぅぅぅぅぅ」
大気の魔力を集めて放つローゼの魔法、シュヴァルツは完全には防ぎきれない
「はぁはぁ、 さすがにやるねぇ、敬意をはらっても良いな」
「それはどうも、でも何でそんなに余裕なの」
「クックック、私の勝ちは揺るがないからな」
「どう言う意味?」
するとシルヴィアの通信機が鳴る。
「大変ですシルヴィア大佐! 違う門から一人の男が本部に近いて来ます」
「何だと……、わかった今すぐに援軍を行かせる、だから時間を稼いでくれ」
「わかりました!」
そして通信を切る。
「わかったであろう、空軍が離れた時点で私の勝利は決まっていたのだよ」
「貴様……シャーロよ援軍に行ってくれ、私はここを動く訳にはいかないしローゼも無理だ」
「わかったシルヴィア、行ってくるよ」
シャーロは駆け出して行った。
「ハッハッハ、間に合えば良いな」
「あなたは……最低」
「褒め言葉ととらえて良いかな」
シャーロが必死で向かうがベイルは本部の前にいた。
「ここだな……覚悟は決めている、もはや未練はない」
ベイルはその場に座り大きめのナイフを取り出す。
「シュヴァルツよ俺の命くれてやる、しかしお前では世界は支配出来ない、誰かが止めるであろう」
ベイルはナイフを腹に構えるが声が聞こえる。
「駄目です! 死んでは、シュヴァルツの思い通りになってどうするんですか」
間一髪でシャーロが間に合う。
「……シュヴァルツの世界など俺もロゼッタも望んではいない」
「そしたら何故従うんですか!」
「軍をどうにかしなければいけないからだ、フォルトゥレスの力によって軍を壊滅しなければ直らぬからな」
しかしシャーロは力強く否定する。
「それは間違っています! 確かに今の上層部は駄目かもしれませんが、人は変われます、間違いに気づければきっと」
「だが気づけないだろうな、一生かかっても、上が変わらねば何も変わらない」
「けど今こうして上の命令を背いても戦ってくれてる人がいます、そうした人達もあなたは否定するのですか!」
「それは……」
シャーロは少しづつベイルに近づいて行く。
「お願いですもうやめて下さい、ロゼッタさんは保護しています、夫婦なんですよね」
「そうか……生きててくれたんだな」
「そうです、だからあなたも生きて下さい」
ベイルは考え始める。
「お前達みたいな者が上になれば少しは軍が変わるかもしれないな……」
「私にはどれだけの事が出来るかわかりませんが、もうこんな悲劇は嫌なんです」
「名前を聞いても良いか」
「私ですか、私はシャーロ・レヴェンスと言います」
そしてベイルはこう言う。
「最後にシャーロみたいな人と出会えて良かった、ロゼッタを頼む」
「駄目です、ベイルさん!」
しかしベイルはナイフを腹に突き刺す。
「ぐうぅぅぅ、一度決めた事は変えれないのだよ」
「ベイルさん! 今回復します」
「優しいな……本当にすまない」
そしてベイルは目を閉じると魔法陣が現れる。
「なっ、でもベイルさんは助ける! 魔力が尽きても」
シャーロは回復魔法をかけ続ける、すると止まっていた心臓が動き始めた。
「良かった……あともう少し」
「シャーロよ、助けに来たぞ」
「シャーロ大丈夫?」
シルヴィアとローゼが駆けつけた。
「二人共……お願いベイルさんを助けてあげて」
「シャーロ! 大丈夫しっかりして」
シャーロは倒れてしまうとシュヴァルツもここに来る。
「クックック、さあフォルトゥレスの復活だぁぁぁぁぁぁ」
「やめろぉぉぉぉぉ」
すると地面が揺れ街を壊しながら出現してくる
「ははははは、これで世界は私の物だ、さあ乗り込むぞアスタルテ」
「……」
アスタルテは何も喋らないがシュヴァルツが魔法を使いフォルトゥレスの中へと消えていく。
「くっ、まずは救助が先だローゼよ、シャーロを頼む、私はベイルを担ぐ」
「わかった!」
二人は街の外まで逃げるとルージュ達もそこにいた。
「シャーロさん! 救護班急いで手当てを」
「まずは安全な場所いくぞ、我セフィルスの家か近い」
「わかった、ベイルさんも頑張って下さい」
そしてセフィルス家まで行くのであった。
次話に続きます。




