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ぶつかる想い

 そしてパレード当日がくる、陸軍の精鋭や兵器が続々と集められている、先頭を行くのがゲルツ准将それに陸軍の兵士達が続いてレムリアの街を行進して行く、それを虎視眈々と狙うシュバルツ達、しかし軍は一枚岩ではないがルージュはそれを守る事は出来るのか……。


  「こちらヴェルテ、今の所以上はありません」

  「うむ、引き続き警戒を怠るな」

  「はい!」


 ヴェルテが定期報告をシルヴィアにする。


  「ふぅ~まだ何も起きないね」

  「うん、ヨルムは消えて先を見てるけど異常なし」

  「ここからだよね」


 ヴェルテと話をするがルージュが下を向き聞く。


  「ねぇヴェルテ、本当に私と一緒で良かったの」

  「これが一番良い分け方だったし、それに気にしすぎる方が気にするし」

  「ごめん……」


 さらに落ち込むルージュだった。


  「これから戦いなのに落ち込んでどうするの」

  「えっ」


 ヴェルテがルージュの頭をなぜる。


  「元気だしなさいルージュ」

  「ありがとう……ヴェルテ」


 その時にルージュの頭の中にヨルムの声が聞こえる。


  「きたぞ、アイアースだ!」

  「わかった、私はアイアースを倒す」

  「それじゃあ、私はグレイス少佐と非難指示をする」


 ヴェルテと分かれてヨルムと合流する。


  「ヨルム、アイアース沢山いる」

  「ああ、住民も軍も混乱している、大魔法は使えないぞ」

  「わかった」


 後方はグレイスがまとめていて被害は最小限だがそれ以外は軍も混乱している。


  「うわぁぁぁぁぁ」

  「助けてくれぇぇぇぇ」


 軍人でも逃げ出そうとするとグレイスが合流した。


  「お前ら! それでも軍人か! ここで命を懸けられないで何のための軍隊だ、全員整列しろ」

  「はっ、はい!」

  「ならば住人を守れ!」


 グレイスが指揮を執ると落ち着きを取り戻してアイアースと対峙する。


  「なら私達は犯人を捜そう」

  「ああ、指揮している奴を捕まえれば終わる」

  「邪魔する物は全部壊す」


 アイアースを倒していくルージュだったが指揮する者は見つからない。


  「いない……」

  「どこだ、どこにいる!」


 焦る二人その時グレイスが思いつく。


  「まさか……目的はゲルツか!」

  「待ってグレイス、一人じゃ危ない」

  「おい! 待ってルージュ」


 二人は走り出して先頭集団に行くとボロボロのゲルツがいた。


  「くっ」

  「ゲルツ! 大丈夫か、一先ず逃げるぞ」

  「何を言っているのだ、将兵が逃げるなどありえないだろ、それにまだ住人が避難していない」


 そして再びアームズを構えようとするとゲルツに近づいてくるものがいた。


  「死ねぇぇぇぇぇ」


 細剣を構え突っ込んでいくロゼッタだった、そしてその剣はゲルツの腹部を貫く。


  「ぐふぅぅぅぅ」

  「ははは、あなたは死なないといけない男、あの子の仇ここでぇぇぇぇぇ」

  「させない」


 ルージュがロゼッタの攻撃を防ぎそのまま吹き飛ばす。


  「邪魔をするなぁぁぁぁぁ、こいつを殺す!」

  「ルージュ! ここの住人の避難終わったよ、魔法使っていいよ」

  「ありがとうヴェルテ、ここにいる炎達よ我が下に集まり力を貸して、ブレイズカノン」


 炎の光線がアイアースも巻き込んでロゼッタに向かう。


  「うわぁぁぁぁぁぁ」


 ロゼッタは防ごうとするが間に合わず爆発する。


  「あなたを国家反逆罪で確保します」

  「やめて……まだゲルツを……あいつは私達の子供を見殺しにした悪党とどめを」

  「やはりロゼッタだったか……」

  「おい! 喋るな、傷に響くだろ」


 止めようとするグレイスだったがそれでも話すゲルツ。


  「ロゼッタは私の元部下だ、だがロゼッタよあの判断に後悔はないぞ、私は間違ってなどいない」

  「ふざけるな! あなたはただの腰抜け、出世だけが目的の権力の犬よ」

  「どう言う事だゲルツ」

  「……昔まだ小隊だった頃テロリストに襲われた村があった、私はたまたま近くにいたから急行したがもう占領されていたのだ」


 ゲルツは話を続ける。


  「我が部隊のみで行くのは自殺行為だ、だから私は合流を考え隣街まで退くという判断をしたのだ」


  「だけどあの村には私達の子供がいた! 私とベイルはあなたの部隊を離れて村に行った、そして目の前で殺されるあの子を見たわ、もう少し早く行ければ助けられたかもしれないのにあなたはそれを止めた、あなたが邪魔しなければあの子は生きれたのよ」


  「あのままいけば代わりに大勢の部下達が死んでいた、そのもの達にも家族がいる、私は大か小を選べと言われれば迷わずに大を選ぶ、ルージュよあの実験もその力で未来の多くの者を守ろうとしたのだ」


  「……」


 ルージュは何も答えられない。


  「お前の思いはわかった、けど今は治療が先だ、救護班を呼んでくる」

  「いいんだグレイスもう助からない、それよりお前にこれからの軍を任せたい」

  「何馬鹿な事言っているんだ、今の軍にはお前の力が必要だろ」

  「グレイス頼む……お前しか頼めない、お願いだ」


 グレイスは悩むがゲルツの手を握り答える。


  「わかった、わかったから頼むお前は生きてくれ」

  「良かった……グレイスにはその力がある、これで安心……」

  「おいゲルツ! 目を覚ませよ、ゲルツゥゥゥゥゥ」


 そして息を引き取るゲルツ。


  「ははは、天罰よ、あの子に謝ってきなさい」

  「……あなたを拘束します」


 ヴェルテは手錠をして連れて行く。


  「グレイス……でも動かないと駄目、まだシュヴァルツを捕まえないと」

  「……そうだよな、すまないゲルツ俺は行くぞ」


 ゲルツを部下に預けて行こうとした時に頭の中に声が聞こえる。


  「私の死など小さな事だ、気になどしないで目の前の人を救え」

  「ゲルツ……わかったよ! いくぞルージュ」

  「うん」


 そして本部の援軍に向かうルージュ達だった。


 次話に続きます。

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