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希望の兆し

  ルージュと魔王の融合が進んでいて憎しみをうけなくとも魔王との変化が出来てしまう、そしてローゼ達は初めて出会うのだあの残虐で横暴なあの魔王に、ローゼ達はこの魔王と何を話すのか……。


  「何よ宿主、私はこんな奴らと話す事なんてないんだけど」


  ルージュの目が赤く変化している、不意陰気も変わったのは全員気付いた。


  「お前が魔王か、貴様に聞きたい事がある、アイアースについて何か知らないか」

  「宿主の中で見てたからめぼしはついているけど教えない」

  「やはりか、ならば貴様の目的はなんなんだ、ルージュの体をどうするんだ」


  そう聞かれると魔王は笑いながら答える。


  「フフフ、そんな事決まっているんじゃない私は世界を絶望で満たしたい、そのためにこの子の体が欲しいのよ」

  「どうしてそんな事望むのよ! 人が苦しむのがそんなに楽しいの」


  ヴェルテが凄い剣幕で言うが魔王は気にしない様子だ。


  「もちろん楽しいよヴェルテ、アレグラの時は最高の気分だったよ」

  「ふざけるな!」


  ヴェルテは掴みかかろうとするがローゼに止められる。


  「駄目、この人はヴェルテを怒らせて楽しんでいるだけだから」

  「ヴェルテの事はもう止めてくれ、話しを戻そうではないか」


  シルヴィアが話そうとした時に警報がなり隊員の一人が部屋に来る。


  「大変ですシルヴィア大佐、リベールの街がアイアースに襲われています! グレイス少佐がなんとか食い止めている状況です」

  「何だと、わかったすぐに向かういくぞ」

  「わかったよ、シルヴィア」


  ローゼ、シャーロ、ヴェルテが準備をしていると魔王から話しかけられる。


  「ねぇ、私も連れて行ってよ、気になる事があるの」

  「何言っているの! どうせあんたは人を殺したいだけでしょう」

  「大丈夫だよ、人は殺さないと約束する、だから宿主も良いでしょ」

 

  ヨルムと魔王の頭の中にルージュの声が聞こえる。


  (わかった、何か考えがあるんでしょ、ただし人を殺そうとしたら止めるヨルムお願い)

  (わかった、絶対にやらせねぇ)


  そして頭の中の会話が終わる。


  「それで隊長さんどうする、連れて行ってくれたならさっきの話し協力しても良いよ」


  そう言われたシルヴィアは悩むが了承する。


  「わかった良いだろう、ただし我らの命令に従ってもらう」

  「うん良いよ、ならヨルム転移魔法でさっさと行こう」

  「待って私達も行く」

  「ならば私以外の者は転移魔法で行け、私は部隊を率いてリベールに行く」


  皆了承し転移魔法を発動する、そしてリベールに着くと街の中までアイアースに侵略されていた。


  「まずはお父さんの部隊と合流しよう」

  「そうだね、アイアースを倒しつつ人を助けて進もう」


  ローゼとシャーロが指示を出すが、魔王は不満げな様子だ。


  「えー、だったらあの金髪の子がいたら出てくるから宿主よろしくね」

  (わかった)


  ルージュの目がもとに戻る。


  「行こう」

  「あっ、今はルージュ何だね」

  「そう、だから大丈夫だよ人は殺さない」


  アイアースを倒しながら進んで行くとグレイスの部隊見えてくる。


  「お父さん! シルヴィアからの援軍で来たよ」

  「ああ、助かるローゼ、アイアースの数がかなり多い」

  「だったら減らすよ」


  ルージュが前に出る。


  「なっ! ルージュなのか、どうしてここにいる」

  「話しは後、私も用事があるけど今は倒す、業火の炎よ吹き荒れろ、フレアストーム」


  炎の風がアイアースを焼き尽くしていく。


  「凄い……何て魔力なの」

  「私達もいくよ、はぁぁぁぁー」

  「私も頑張る、光の矢よ、降り注げアローレイン」


  シャーロが放った矢が無数に分かれアイアースを貫く。


  「私だってやれる、はぁぁぁぁサンダーフォース」


  ヴェルテも得意の雷撃で応戦していくと、前方に見覚えのある三人が見える。


  「いた、ガルドでも見た人達」

  「あなた達がこの事件を……何が目的ですか」

  「それは言えない、戦うしかない」


  大男が斧を構えた時、ルージュの目が変化する。


  「いたいた、ねぇそこの金髪の子私とお話ししない」

  「何だお前は、戦場で敵と話す事などない」


  しかし魔王は近づいて来る。


  「あなたの名前は何? これからどっちかが死ぬかもしれないから名前知りたいな」

  「ふん、まあいい私の名はアスタルテだ、これで良いだろう」

  「それじゃあ名字は?」


  そう聞かれると困った様子のアスタルテ。


  「名字などいいだろう、言うつもりはない」

  「言うつもりがない? 違うね、言う名字がないんでしょう」

  「何を……言っている」


  明らかに動揺しているアスタルテに魔王は続けてこう言う。


  「なら私が教えてあげようか? あなたの名字と存在の意味を」

  「なっ! ロゼッタ奴を止めろ、その続きを言わすな」

  「わかったわ、アスタルテ落ち着いてあんな奴に惑わされては駄目、前部嘘だからね」

  「フフフ、失礼だね私は本当の事しか言っていないよ、アスタルテは知りたくないの自分の存在を」


  だんだんと虚ろな目をしてきたアスタルテ、ロゼッタの言うのは耳にはいっていない。


  「不安なのだ、私は自分を知らないから……教えくれ私の事を」

  「ちょっと魔王、本当に何かわかったの、なんかこっちの方が悪者みたいなんだけど」

  「大丈夫だよヴェルテ、アスタルテに会って確信したんだ、今から話すから邪魔されないように私を守ってね皆」


  笑顔で言う魔王だったが皆はしぶしぶながら魔王を守る。


  「絶対に嫌なんだけど、話しは気になるから」

  「ありがとうヴェルテそれに皆、それじゃあ続きを話そうか」

  「ロゼッタ! お前はアスタルテを連れて逃げろ」


  ベイルが逃がそうとするが魔王がすかさず動く。


  「させないよ、結界魔法発動」


  小規模な結界が発動される。


  「さあこれで逃げれないよ、アスタルテあなたの名字はレムリア、アスタルテ・フォン・レムリアそれが本当の名前だよ」

  「レム……リア?」

  「そうあなたはレムリア王族の子孫、そしてフォルトゥレスの部品だよ」

  「部品? 何を言っているのかまったくわからない!」


  アスタルテは混乱して取り乱していく。


  「前部嘘だから落ち着いてアスタルテ」

  「嘘? それは私存在が嘘だったから?」

  「そうだよ、そしてあなた達の目的はフォルトゥレスの復活でしょう、この子を生け贄にして」

 

  それを聞いたベイルとロゼッタは驚いた表情をする。


  「何でそれを……お前はいったいなんなんだ」

  「私は魔王ルージュ、イザークの記憶を持つ者だからあなたの先祖も知っている、そっくりだよ生け贄の王女とね」

  「あ、あ、あ」


  その場に座り込んでしまうアスタルテ。


  「どうする? 死んだ方が楽かもしれないよ、私が手伝ってあげようか、それとも部品になる」


  魔王は剣を構える。


  「駄目だよ人を殺すのは、まずは拘束しよう」

  「させるかぁぁぁぁぁぁ」


  ベイルが結界に向けて斧を降り下ろすと、結界は砕けて消える。


  「ロゼッタ! 今だ転移魔法を」

  「わかったわベイル、ヴァンデルン」


  転移魔法を発動すると三人は消えていく。


  「あ~あ、逃げれちゃった、でもヴェルテ人の心を折り砕くのってやっぱり面白いよね」

  「どうして私に同意を求めるのかしらね、ちなみにあなたの考えはまったく共感しないけどね」

  「残念だね、私はヴェルテが大好きなんだけど、こうやってちゃんと反応してくれるからね」


  「それはどうも、私は魔王のあなたは大嫌いだ」

  「おい! そんな話はいいからさっきの話はどう言う事だよ」


  ヨルムが話しを変えて魔王に聞く。


  「そうだ、なら急がないといけないから走りながら説明してあげる、気分が良いからね」

  「おいちょっと待て!」


  魔王は走り出すと全員が走る。


  「奴らの目的はフォルトゥレスの復活これは間違いないね、あの動揺とアスタルテの存在が根拠」

  「どうしてアスタルテがレムリア王族だとわかったの」

  「そんなのイザークの記憶で見たからに決まっているじゃない、そっくりなんだよ生け贄の王女とアスタルテが」


  魔王が淡々と説明する。


  「それはわかった、なら今はどこに向かっているんだ」

  「もちろんリベール城跡地だよ、そこが封印解除する場所だからね」

  「わかった、まずあなたに付いて行くよ」


  そしてリベール城跡地に到着する、そこには一人の男の姿があった。


  「やっぱりいたね、あなたがリーダーなの」

  「ふむ、ここがわかるとは……君達は何を知っているんだい」

  「あなたの目的はフォルトゥレスの復活だよね、それを阻止しようと思ってね」


  あの狂気を楽しむ魔王が何故か協力的だ。


  「おい魔王、何でそんなに協力的なんだ、あやしいぞ」

  「そんなに疑わないでよ、私はフォルトゥレス何て見たくないだけ、イザークの記憶が拒否するんだよね」

  「魔王? やはりあの時代の関係者かなら消しておいた方が良いね」


  男は黒い剣を構える。


  「私達もあなたの計画は阻止したい、いくよヴェルテ、シャーロ」

  「それじゃあヨルム、私達もいこう」

  「魔王一緒に戦うなんて嫌なんだが仕方なくだぞ」

  「五対一かちょっと骨が折れるかな」


  そして戦いが始まる、ローゼ達の優勢かと思われたが男が優位に戦いを進める、魔王とローゼ達の連携も上手くいっていない様子だ。


  「はぁはぁ、この人強い……」

  「こいつ絶対に焼き殺す、ヨルム! ブレンディング」

  「わかった、やってやる」


  魔王の姿が黒く変化する。


  「最大魔力で魔王の力も込めた地獄の業火味わえ、ブレイズカノン!」


  炎の力をこもったビーム状の光線が男を襲う。


  「うん凄い魔力だ、だが……」


  男はギリギリでかわして前に出る。


  「ばかな、私の魔法をかわすなんて」

  「くるとわかればかわす事なんて難しくない」


  そう言うと男は剣を降り下ろして魔王の胸を切る。


  「くっ、私が切られた? そんな事あるわけないのに」


  たが魔王の胸からは血が流れていく。


  「それじゃあ全員死んでもらうかな」

  「させぬわ! 凍てつけブリザード」


  氷の魔法と共にシルヴィアと軍隊が現れる。


  「皆大丈夫か?」

  「うん……なんとか」

  「ふむ、援軍かならここは逃げた方が良さそうだな、封印は解除されたしな」


  すると男は消えていった。


  「私の力が通用しないなんて、おかしい絶対におかしい!」

  「魔王落ち着いて、まず回復しよう」

  「うるさい、私は魔王なのよ、かなわない相手なんて……」


  しかしそのまま倒れてしまう。


  「おい大丈夫か! ひとまず本部に運べ」

  「わかった」


  そしてリベールを離れる魔王だったのであった。


  次話に続きます。



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