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野望の始まり

 ルージュ十歳の始まりの物語、ルージュは魔王に乗っ取られる事なく過ごせていたその代償は感情の封印だった、ヨルムは必死で魔王をどうにかする方法を探すが見つからない焦る気持ちを押し殺して懸命に探し続けるのであった。

 しかし最近は魔王と違う事件が発生している、アイアースと呼ばれるロボットが村や町を襲うようになるのだ、ルージュの家の周辺でも来るようになったので今日もトレーニングがわりに討伐する二人であった。


「また、出たの」

「ああアイアースだ、あいつらは防御力があるから気をつけろよ」

「関係ない」


 そう言うとルージュはブラッドクロスを機動する。


「いくよブラッド、ヨルム」

「よっしゃ、こっちは任せろルージュ」

「わかった」


 ルージュは小さく頷く。


「邪魔だから早く消えて」


 次々とアイアースを倒おしていく。


「大魔法は目立つからやめよう」


 ヨルムの結界の外だと音や魔法そのものを見えなくしている。


「……何か音がする」


 遠くに戦闘音らしき音がする。


「軍? ガルド地方に来るなんて……確認しよう」


 ルージュは家が見つかる事を考慮して音の方へ近づき物陰から見てみるとそこには見覚えのある四人がいた。


「シルヴィア、シャーロ、ヴェルテ、皆大丈夫」

「うむ、問題ない」

「はい! 大丈夫です」

「大丈夫、今日は私も戦うよ」


 シャーロは弓を構える。


「無理はしないでね、あとヴェルテも」

「大丈夫です、私はもっと強くならなきゃいけないんです」


 そしてヴェルテは心にこう思う。


 (あの悪魔を殺すためにも)


 ヴェルテは真実を思い出してはいたが誰にも言ってはいない、軍に捕まるより自分の手で殺すために。


「でも、ほどほどにね」


 心配するシャーロだったがヴェルテは銃型のアームズを手にして前に出る。


「いくよ! ブリューナク」

「おい! 単独行動は許さぬぞ」


 順調にを倒していくのであったが、物陰から一台のアイアースがヴェルテを目掛けて突撃してくる。


「あのスピード! 防げない」

「ヴェルテー」


 防御動作が間に合わずヴェルテに攻撃をしようとした瞬間シャーロが庇う。


「はぁはぁ、大丈夫ヴェルテ」

「はい……あっ! シャーロさん危ない!」

「えっ」


 シャーロが上を見るとアイアースは機関銃を構えている。


「くっ、詠唱が間に合わない」

「シャーロ! 今行くから」


 ローゼが向かおうとするが他のアイアースに邪魔をされる。


(……殺られる)


 心にそう思った瞬間、炎がアイアースを焼き尽くす。


「フレイムバースト、そこ邪魔だからどいて」


 そう言って全てのアイアースを倒すルージュ」


「終わった、なら帰る」

「あっ! 待って、お礼言ってないよ

「別にあなたを助けて訳じゃない」


 そう言って帰ろうとするルージュの前にシルヴィアが立つ。


「そうはいかぬ部下の命を救ってくれたのだ……お前はもしやあの時の」

「どうしたのシルヴィアって、ルージュちゃん!」


 ローゼも来て驚く。


「会いたくなかった」


 ルージュはヴェルテを見て言う。


「やっと、やっと見つけた、あなたを絶対に殺す! 雷撃と共に敵を屠れ、サンダーブレイク」


 雷の力が宿った魔法弾がルージュに向かって発射されるが、それを簡単に防ぎ距離をつめてヴェルテの胸に潜る。


「あなたじゃ無理、フレアボム」


 炎の球体を作りそれを爆発させるとヴェルテが吹き飛ばされて壁に打ちつけられる。


「がはぁ」

「これでわかった? あなたじゃ私に勝てない」


 ヴェルテの前に行き、剣を顔の前に突き付ける。


「あなたはそうやって人を踏みにじっても何とも思ってないんでしょ、さあ早く私も殺しなさいよ! あの時のアレグラみたく」


 だがルージュは剣を下ろし振り返る。


「帰る」


 帰ろうとするルージュの腕を掴むシルヴィア。


「待て! 今の話は本当か?」

「否定はしない」

「そうか、ならばお前を拘束するしかあるまい」

「無理」


 そう言うと小さな魔力石を取り出す。


「転移魔法ヴァンデルン」


 そしてルージュの姿が消える。


「くっ、また逃げられたか、だが奴らの居場所はすぐ近くだろ探すぞ」

「でもシルヴィア、ヴェルテとシャーロが」


 負傷している二人を見る。


  「……わかった、ならば救護班を呼ぶ、それが着きしだいローゼと共に捜索する」

  「うん、それが良いよ」


  ローゼも納得するが申し訳なさそうにするシャーロ。


  「ごめんシルヴィア、私がもう少し上手く出来ていれば……」

  「そう言うなシャーロ、よくやってくれた」

  「……」


  何も喋らなくなったヴェルテ。


  「あとヴェルテよ、この事件が終わったら話がある私の部屋に来るように」

  「はい……」

  「それとルージュだね」


  援軍を待つ四人だった、そのルージュはどうなったのか。


  「ヨルム、終わった」

  「ああ、こっちもだいたいな」


  終わったと思った二人だったが前方にアイアースが現れる。


  「あっちは、王城跡」

  「だよな、行ってみよう」


  急いで行ってみると大量のアイアースがいた。


  「いったい何だこの数は」

  「だったら減らす降り注げ炎の雨よ、フレアレーゲン」


  空から雨状の炎が降ってきてアイアース達を倒していく。


  「はぁはぁ、広範囲は少し疲れる」

  「よっしゃ、さすがルージュだぜ」


  少し疲れをみせるルージュだが何かに気が付く。


  「あそこに誰かいる」

  「本当だ、おい! お前らここで何しているんだ」


  ヨルムが叫ぶ方に二人の男女がいるが一人の大男だけが来る。


  「あの数のアイアースをやるとは……」

  「さっさと質問に答えろ! 何していたんだ」

  「答える必要はない、邪魔をするな」


  そして大男は斧を構える。


  「けっ、やっぱりヤバい事かよ、ルージュ止めるぞ」

  「お前らには関係ない事だ戦う意味などない」

  「少なくとも私の家の近くでしないで、うるさいから」


  ルージュも剣を構えて前に出る。


  「近接戦闘、身体能力アップ」


  ルージュのスピード、パワーが上がり大男を押す。


  「くっ、何だこの娘は……」

  「だったら俺はあの女を止めるからな」

  「任せる」


  ヨルムが女の方へ向かおうとするが大男は斧を地面に突き刺し魔力を込めると地割れが起きる。


  「クッソー、行かせねぇかなら二人がかりでいくぞ」

  「わかった」

  「ごめんベイル、もう少し耐えてあと少しで解除出来るから」


  そうするとルージュは後ろに下がり詠唱を始める。


  「ヨルムがいるなら魔法が使える、二人共燃やす、フレイム……」


  唱えようとすると後ろから近づいて来る者がいた。


  「はぁぁぁぁ、貫け! グンクニール」

  「えっ」


  槍を持った金髪の少女がルージュを襲う、それをかわそうとするが肩を突かれてしまう。


  「ルージュ!」

  「……大丈夫」


  強がるが肩からは血が流れてくる。


  「大丈夫ですか? ベイル殿、ロゼッタ殿」

  「ああ、問題ない」


  すると突如地面が光だす。


  「解除成功、もういいわよ」


  ロゼッタと呼ばれた女は背が高くルージュと同じく真っ赤な髪をしている。


  「お前も帰るかといい、俺らは戦う理由などないガルド地方にはもう来ないからな」

  「はぁはぁ、まだいける」

  「ルージュ駄目だ、一旦退くぞ」


  ヨルムがルージュを止める。


  「それにそろそろ軍も来るだろう、逃げた方が良いのではないか」


  ベイルにそう言われるとルージュは悩むがヨルムにこう言う。


  「わかった、逃げる」

 

  そう言うと二人は転移魔法で消えるのであった。


  「では我らも帰還しましょう」

  「そうだな」


  この謎の三人も消えるのであった。


  次話に続きます。

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