前日。
「そう言えばアキ君、あの手紙の期日、明日だよね。大丈夫………ってべつに何かある訳じゃないから大丈夫って言うのもおかしいよね。」
「明日だな。大丈夫だろ。つか、あまり気にするなって。関係ないんだし。」
木曜日の放課後である。今日は授業中のノートを魔法で書いてみるなんていう試みをしたが、字の色を赤から変えられなかったので、止めた。因みにアイが、魔法文字は時間が経てば勝手に消えると言っていた。伸ばせても1日らしい。
「むむむ、関係ないって言われるのは不満何だけどその通りなので否定できない……。」
そこに、何かを話したそうにした野中が近づいてくる。
「なあなあ!聴いてくれよ、2人とも!」
「どうした?野中。」
「それがさあ!この高校に転校生が来るらしいんだよ!」
………何故そんな事が放課後に分かったんだよ。
「何故そんな事が今分かったんだって顔してるな?…ふふふ……それはなあ!」
野中がわざとらしい溜めを作り……。
「めぐみん先生が、口を滑らせたんだよね?」
「言わないでくれよ!篠原さん!」
先回りして言ってしまった篠原さん。……そこは野中に言わせてやれよ……。
「ああ……もう。転校生が来るって事をめぐみん先生もとい渡瀬先生が言っていたのを聞いちゃったんだよ。因みに女子な。」
……つか先生、めぐみんとか呼ばれてたのかよ。
「それ以上は流石に……分からないけどね。」
「て言うか女子の転校生が来るって事以外何も分かって無いじゃないか。そんな段階で大喜びして、何がしたいの?あまり得になる情報じゃないじゃないか。」
「まあ、お前の得にはならんな。だが!女子の転校生だぞ!良いじゃないか!それが分からないのか!見損なったぞ!鐘本秋ゥ!」
「うるさい。黙れよ。……まあ、その転校生が美少女でうちのクラスに転校してくればいいなとは思わなくもないが。」
まあ、そんなことはどうでも良い。
「じゃあ俺は帰るわ。」
「ん……。じゃあな秋。」




