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義腕の王  作者: リョウゴ
序章・義腕の少年
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ひったくりと医者 2

あの後、警察の人に家まで送ってもらった時には、辺りは暗くなっていた。


「ただいま。」


 何て言っても、誰も返事を返さない。返事がないからと言って一人暮らしって訳じゃない。

 今現在この家には3人が住んでいる。俺と母の方の祖父と祖母だ。俺の親は長期出張とかで滅多に帰ってこない。最後に帰ってきたのは八年前だったか。祖父には時折連絡がきているらしいので行方不明とかじゃないだろう。

 話は戻るが祖父も祖母も働いているので割と家には誰もいないことが多い。


 (とりあえず疲れた。風呂入ってご飯食べて寝よう)

 などと右腕を外しつつ緩慢な動きでまずは風呂に湯を張りに行った。


風呂から上がって、さてメシだ。なんていうときに祖父が帰ってきた。


「ただいま……おい、どうした、右腕外してるなんて珍しい」


「ちょっと力入れすぎちゃったみたいでさ、完全にぶっこわれちゃって…。」


「………そもそも、壊れかけに力ははいんないんだが。」


───それは初耳 


 そういえば。と、俺は今日出会った外国人から貰った名刺を祖父に渡す


「今日、いろいろあって金髪長身の白人さんから、名刺をもらったんだよ。義腕買い換えるんならここに来なって。だからよろしく。」


「……ひとりで何とかしな」


「いやいやいやいや、何かいろいろ契約とかあるらしいじゃないですか、そう言うの難しくてまだ分からないんですよ。ついてくるだけで良いですから」


「もう高二だろう、わざわざ私がついて行かなくても一人で出来るだろ」


「まだ3月30日だから高二じゃないし。ってか、本当についてくるだけでいいから!」


「………仕方ないな」


ありがとう、爺ちゃん。


「場所は……あれここいつもお前の義腕提供してくれてる病院じゃないか。聞いたことない部署だが。」


「新しく出来たんかねえ」


「じゃあ、この日で予約取っとくよ」


などとカレンダーの4/05を差しつつ祖父が言った。特に予定はない(今日のくらいしか春休みに予定はなかったが敢えて言わない)のでOKと返事した。



「やあ、来たね、鐘本秋君。名刺は渡したけど改めて名乗ろう。トーマス・ヘディン。トーマスさんと呼んでくれてかまわないよ。他にもトーマス医師、トーマス先生なんて呼び方も良いねえ…」


鐘本 秋というのは俺の名前だ。秋と書いて『しゅう』なんて読ませる。


「声掛けてくれたって事は義腕買い換えなんだよね、いやぁ一応国の支援を受けて義腕開発したは良いけど試作品を試させてくれる人が居なくてねえ………え、試作品だなんて聞いていない?まあ、試作品といっても危険なんてないし、誤作動も、しない。強度は十分あるし、なんと今回はタダ!無料で提供しちゃいます!ぶっこわれちゃっても修理代はタダ、なんてったって試作品だからね!それに────」


 俺はぼけーっとしながら聞いていた。

 試作品と言うが見た目は普通の義腕を俺と爺さんに見せるトーマス医師。そして止まらないトーマス医師のマシンガントークを俺は右から左へ受け流していた。

 そしてトーマス医師が息をついた瞬間に祖父が


「一つ良いですか?こいつ、義腕をよくぶっ壊してしまうんですよ、大体半年持てばいい方何ですけど、それで気になったんですけど、修理はいつまで無料ですか?」


と、質問をし、トーマス医師はこう答えた。


「多分、そうそう壊れませんよ、『そういう使い方』を想定しているので。でもまあ、二年位は無料だと思いますよ。ええ」


他にも無駄に話していたが大体このようなことを言っていた。


「月に一回、こっちに見せにきてくださいね、不備があると大変なのですよ。」


ということもトーマス医師に言われたが。


義腕について問題ないと判断した祖父が色々してくれて、無料の義腕が手には入った。


何だか運が良い

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