死にたい
死にたい。
渚はなぜこんなにも不幸なのだろうか。よく母親に言われる言葉、容姿はいいのに…、頭いいのに…、何で?。こんなことを言われ続けた。今は母親も父親もいない。母親も父親も死んだ。別に悲しくない。いつもこんなことを言われ続けたんだ。渚に感情が芽生える訳がない。
ペラペラ本をめくってく。
渚に感情が芽生える訳がない理由は両親だけではない。友達と離れすぎたのだ。初めて友達ができたのは中学生の時だ。風流佳那汰という女の子が友達になろ。と言わなければ今の自分がいないだろう。だが、そのあとすぐだ。渚が死にたいと思うようになったのは。制服は男女で別れているが、注意して見ると微妙に違う。その違いが渚を地獄に落とすのだ。
男「苳波って男だったのか?」
風「え?」
男「ほら、ここ」
男Aは僕の胸のボタンを指で指してくる。
風「!?」
渚はそのとき初めて気付いた。
風流佳那汰がレズだったことと、
渚が女の子に似ていることを。
苳波渚
【レベル:1】
【体力:1/1】
【保有魔力:3/3】
【攻撃力:3】
【防御力:0】
【素早さ:5】
【器用さ:5】
【装備
頭:なし
服:制服(男)
下服:制服(男)
靴:上履き】
【スキル:なし】