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カーバンクルの鉱山

俺が召喚されて一週間が経ったのだがこの一週間は色々な事がありすぎてあっという間だった。


まず、俺は晴れてシャロンと婚約し当主の座に着くことに決まった。

結婚式が終わったのは2日前だ。

出会って数日で結婚は早いと言ったのだが彼女と彼女の側近が極秘裏に計画を画策しておりダンジョン周りをしていた俺が気づいた頃には日付が決まっていた。

いきなりのことで説得しようとしたが押し切られる形でこのような状況になったのだ。


結婚式当日、式場となった村の広場に集落の人口およそ500人全員が集まり盛大に執り行われ集落全体が俺たちの結婚を認め自分の事のように手放しで祝福してくれたので強引に推し進められた結婚だったが良しとしよう。


前当主の戦死など暗いニュースしかなかったのだ住民も鬱憤が溜まっていたのだろう式後の宴は酒が入り次第に熱気を持ち始め飲めよ歌えよの大騒ぎが深夜まで続いたのは言うまでもない。


結婚式の騒がしさの余韻が消え落ち着きを取り戻した昼下がり俺はノームの工房を訪れていた。

「やっぱり防衛時の兵器と罠の強化が必要だよな」

防衛設備の充実はタワーディフェンス系やリアルストラテジー系における重要事項だ。

「ふむ強化ですか。主さまは火薬をご存知か?」

「一応、知ってるが。精製出来るのか?」

「錬金術で精製する事は出来ますが難しい」

「材料的な問題なのか?」

「ええ。火の魔石が必要だよ主さま」

「ん?火の魔石自体をそのまま活用することはできないのか?」

「そうですね。魔石の運用は幾つか課題がある。なにせ直接、魔力を注がないと起動せず魔石の大きさによって使用回数が変わる。利点としたら魔力を注ぐと常に同じ質量の力を解放出来るので安定性があることだね」

「そうか。ここらへんで採取出来るポイントはないものか」

マップを開き操作する。

広大なマップをフリックしながらロケーションを確認して行く。


南の森に洞窟らしき場所を発見する。

ピンチアウトし拡大する。

ロケーションをクリックし所載を表情。

ロケーション名【カーバンクルの鉱山】

「見つけたぜ。早速回収に向かうか」

「.......主さま、今回は私もご一緒するよ」

「そうか。よろしくお願いだ」


〜南の森【カーバンクルの鉱山】〜

ウンディーネ、サラ、ノームが今回のお供だ。

知性が一定以上あるモンスターは俺をダンジョンマスターと認識出来るので襲っ来ることはなく安全なのだがサラとウンディーネは俺が洞窟に向かうことを知ると心配して同行をかってでた。


シルフは今日、妖精の花畑に薬草摘みを兼ねて遊びに行っていおり不在だ。

友達が出来毎日楽しそうにしているので良いことだと思っている。


サラによると現在俺たちがいるこの炭鉱は元々【エルフの宝物庫】というロケーション名を持っていたが何年か前に魔石の採掘が終わり放置された場所らしい。


そこにいつの間にかカーバンクルが住み着きロケーション名が【カーバンクルの鉱山】になったわけか。


ロケーションマップを開き坑道を進んでいるが廃棄された頃よりも坑道が複雑に深層化されているようだ。

「主さま、微かだが魔素(マナ)を感じる。この鉱山はまだ生きているのだろう」

「そうなのかノーム?魔素(マナ)とかよく分からんのだが」

「君主様は異世界から来られたので魔素(マナ)を感じる感覚がないのでしょうね」

「帰還されましたら魔力行使の練習をしてみては如何ですか?わたくしで宜しかったらお付き合いいたしますので」

ウンディーネとサラが話にまざる。

「主さま、私も付き合う」

「君主様。私もご一緒しますわ」

「あ、ありがと皆」


そうこうしているとロケーションマップに赤い点が二つ表示された鉱山最深部の部屋に到着した。

その部屋には椅子に座って酒を(あお)っている女と男がおりこちらに気づいた女が口を開く

「ん?なんや?お前ら。こんなところになんのようだ?」

その女性は額に小さな緋い宝石が輝いておりリスのような尻尾を生やしている。

身長は160センチほどだろう。

ベリーショートの髪が活発そうなイメージにあっている。

「ダンジョンマスターのミノルと言います。実は魔石が欲し「ぁあ。あんたが。私はカーバンクルだ。よろしくな君主殿。いろいろミノタウロスに聞いてるよ。初対面で彼女に可愛いって言ったんだって?真っ赤になってたぜ、あいつ。なぁ、おやっさん」

俺の話が途中なのだが.........。

かなりテンションが高い。

おやっさんと呼ばれた筋骨隆々の偉丈夫が相槌をうち豪快に酒を呷る。

「あぁ。初めて見たぜ。あいつのあんな顔。はは、傑作だったな。おっと俺はドワーフだ。こいつらからはおやっさんなんて呼ばれてるが好きに呼んでもらって構わねぇぜ。よろしくな大将」

「ミノタウロスさんは良くこちらに?」

「そうさな。良く飲みに来るぜ。いわゆる飲み仲間だ。ところでカーバンクルがうるさくて聞こえなかったが魔石がどうしたって?」

「ああ、そうだった。実は魔石が欲しいんだが譲っていただけないだろうか?」

「いいぜ大将。勝手に持って行ってくれて構わねぇ。ただ酒精の方を少し都合してもらえんか?自家製の酒がなくなりそうなんでな」

「わかった。エルフ達に頼み手配しよう」

「ありがてぇ。カーバンクル、大将達を案内してやれ」

「アイアイさ〜。旦那こっちだぜ」


カーバンクルと一緒に部屋を出る。

暫く歩かねばならないようなので先ほどから疑問に思っていた事を聞いてみることにする。

「ここの管理者はカーバンクルだよな?」

「え?違うぜ?ここの管理者はおやっさんだ。見てて気づかなかったか?」

「いや。気づいたから聞いてみたんだが....。だってここのロケーション名ってカーバンクルの鉱山だよな?」

「ああ成る程。旦那はあんま宝石に詳しくねぇだろ?赤い宝石の事を総じてカーバンクルって言ったりするんだ。この鉱山は火の魔石が採掘出来るからカーバンクルの鉱山ってことだね」

「なるほど。流石は宝石の妖精だ」


◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎

ダンジョンマスターに報告します

敵勢力が南の森に侵入しました。

数60体、容姿から小鬼(ゴブリン)と断定します。

至急、迎撃して下さい。

◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎

こうして唐突に初めての戦闘の火蓋が切って落とされた。


如何でしたでしょうか?

感想お待ちしております。

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