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ゲーム脳が判断するダンジョンの課題!?

四人の精霊を無事召喚出来たのでそれぞれ役割を割り振る。

ウンディーネとシルフにはこの広大な森の管理を任せる。

ダンジョンに敵が侵入するとダンジョンマスターに報告アナウンスが流れる仕様らしいのでいちいち巡回しなくて済むのはありがたい。

端から端まで歩くと10日ほどかかるるくらいの広大なダンジョンなので今の人数では管理しきれないので大分助かる。

逆にこの広大なフィールドがあったお陰で今までエルフ達は生き延びてこれた訳だが。


四人の中で最も攻撃面に特化したサラマンダーには防衛時の指揮は勿論、兵士であるエルフ達の戦闘訓練を任せる。

最後にノームだが、彼女には錬金術を駆使して我々の生活水準を上げる手伝いをしてもらおう。

「みんな、よろしく頼むよ」

「「お任せください君主様」」


大雑把であるが今はこんなところだろう。


俺はウンディーネとシルフと共に実地調査に向かう事にする。

「君主様。私もお供します」

「サラさん、いいんですか!?」

「はい、シャロン様より君主様の身の回りのお世話と護衛をするよう言付(いいつ)かっておりますのでお供させて頂きます」

「............そうなんですか?シャロンさん」

「はい。君主様にもしもの事がありましたら一大事ですので」

「わかりました。それじゃサラさん、よろしくお願いします」

「了解しました」


今回の実地調査の目的は幾つかある。

一つ、この森に生息するモンスターの強さ。


いわゆるダンジョンキーパーと呼ばれる存在だ。

ダンジョンキーパーを大きく分けると、ダンジョンマスターが召喚したモンスターと元々そのダンジョンに住んでいたモンスターの二種類になる。


ただ召喚出来るモンスターはダンジョンの性質によって違ってくる。

例を上げると火山が元になったダンジョンフィールドなら火系のモンスターを召喚出来る。

この森は自然の恵みや魔素(マナ)に溢れているため精霊系のモンスターを中心に召喚出来るみたいだ。

システムのマップを開くと味方陣営なら赤い点で侵入者なら緑の点で表示される。

味方の点をタップするとその者の情報を表示することが可能だが実際、数字で表示されても良くわからない。


二つ、この森について検討する為。


今のこのダンジョンは完全なオープンワールドでどこからでも侵入することができ、定められた攻略手順を要求しないサンドボックス状態である。

つまり簡単に説明すると外敵が広大なこの森を自由に動き回って勝手に探索できるようになっているという事だ。


敵に与えられる移動可能な空間がいわゆるステージ制のような一方通行、あるいは限定的な経路ではないので守り手としては厄介だ。


もしステージ制ならばステージボスを強化すれば良いし、敵が限定的な通路しか通れないならトラップを仕掛けたりモンスターを集中投入して対処できる。

オープンワールドの利点としては定められたルートがない分、敵を迷わせる事が出来ることだろう。


3つ、美少女とデートがしたかった

............すみません。

しょうがないじゃないか男の子だもの。


よし、我らがダンジョンの為、張り切って行こう‼︎


ダンジョンはエルフ達の住むエリアを中心に正方形に拡がっている。


まず、最初に向かうのは北側からだ。


同じダンジョンのモンスターでも生態系が存在する為、弱肉強食の殺し合いが日々繰り広げられている。


「主様!?おっ降ろしてて下さい!お願いします。恥ずかしいですぅ」

「ほら、森の中は危ないだろ?迷子になっちゃうといけないから、しょうがないじゃん?」

「ぅぅううぅう。子供扱いしないで下さぃ」


嫌がるシルフを肩車し北に向かい歩んでいると草食モンスター【大角鹿(アントラー)】が目の前に現れた。


周りを警戒しながら横を歩くサラの目が鋭くなったのを俺は見逃さなかった。

ウンディーネとシルフが魔法を発動させるよりも早くサラは背負っていた弓を手に取り矢をつがえる。何やら言葉を呟くと狙いを定め矢を放つ。

矢が風を纏い恐ろしい速さで飛んでいく。

きっと、スキルか魔法のどちらかを発動させたのだろう。

矢は見事、鹿の額に命中し首を刈り取る。

(もはや、矢だとは思えない威力だよな)

傷口を見ながらしみじみ思う。

彼女は何事もなかったかのように弓を背負い直すと腰に差している短剣で鹿を解体しシステムを開きアイテムボックスに収納して行く。

後から知った事だが鹿はエルフ達の貴重なタンパク源らしい。


「君主様。お待たせしまして、すみませんでした」

「いえ、大丈夫ですよ!問題ありません!」

解体時に返り血を浴びてバーサーク状態なので.........。

アイテムボックスからタオルを取り出し手渡す。

「ありがとうございます」


いつの間にか俺の肩から逃げ出したシルフの手をとりウンディーネを先頭に森を進む。

目的地である妖精の花畑はもうすぐだ。









如何でしたでしょうか?

感想お待ちしておりますのでよろしくお願いします。

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