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プロローグ【エルフとの遭遇!?】

新連載です。

私の趣味を前面に押し出した作品ですので、苦手な方はそっとページを閉じてください。

お!なかなか良い趣味してるじゃんと言う方は、長いお付き合いになるかと思いますので今後ともよろしくお願いします。

西暦20XX年7月某日

俺、鈴木(みのる)は今年で16歳だ。

高校一年。クラスにいまだ馴染めず浮いた存在。父の再婚相手と折り合いが悪く今現在、一人暮らしをしているが俺の住まうマンションに訪ねてくるような親友などいない。

勿論、彼女いない歴=年齢の悲しき童貞だ。

趣味は、ネトゲ、ラノベ読書、アニメ鑑賞そしてパソコンで虹板と呼ばれる二次元画像掲示板を物色し、とある(・・・)画像を集めること。所謂(いわゆる)、オタクと呼ばれる存在である。

学校からの帰り道、すれ違うカップルや部活帰りの青春を満喫しているリア充どもに心の中で悪態をつきつつ帰宅し郵便受けを確認した。

普段ならば、飲食店のチラシや公共料金の検針の紙しか入っていないのだがその日はA5サイズのハードカバーの本と白い封筒が入っていた。

ハードカバーの本にはタイトルが書いて無い。

「こんな本、ポチしたっけ?これ攻略本じゃないよな」

中をパラパラめくり目を通すが白紙だ。

とりあえず本を閉じ封筒の方も確認した。

内容を要約すると、何やらエルフ達が住む森が人間やモンスターに荒らされているので俺に助けを求めているようだ。

その時の俺は俺の趣味を知った誰かの手の込んだ悪戯だと思って気にせずパソコンを起動し趣味である画像収集に没頭した。

この科学の発達した世界にエルフだのモンスターだのファンタジー要素はゲームの世界だけであることは俺だって理解している。だからこうして人外美少女の画像(・・・・・・・・)を集めている。

エルフや妖魔(サキュバス)、ケモミミ少女なんて実際にいたらどんなに素晴らしいだろうと考えない日はない。しかし現実にはあり得なくて、妄想は妄想でしかなくて.....。

妄想から覚めると何の取り柄も無いただのオタクだという現実があるだけのつまらない世界。

もし出来ることなら、こんなしがらみだらけの世界ではなく自由に生きられるMMORPGのようなファンタジー世界に生まれたかった。

日課になった現実逃避をしながら今日も怠惰に時間を過ごす。


そして翌日、俺のつまらない世界が壊れる事件が起きた。

登校し朝のホームルームが終わったころ突然、教室の扉が開け放たれ長身痩躯の美女が入ってきたのだ。

誰かを探すようにキョロキョロしている。

「何あれ。コスプレ?」

「すげぇ美人じゃね?外国からの転校生か?お前、声かけてみろよ」

「スタイル良すぎでしょ」

一瞬、教室が静まり返った後、次第にざわつく。

身長は180センチはあるだろか。

漆黒の法衣(ローブ)を身に纏っている。

髪は銀髪(プラチナブロンド)。瞳は碧。

耳は.......!?

「・・・まさか!エルフ?」

耳が尖っている。間違いなくエルフ耳だ。

特殊メイク?いや違う!音に反応してピクピク動いてる。

すげー本物のなのか!?

闖入者である彼女が俺の声に気づき近づいてきた。

俺が座る席まで来ると片膝をつき右手を胸に当て(こうべ)を下げる。これがおそらくラノベとかでよく書かれている臣下の礼というやつだろう。

一連の動き全てが優雅で息を飲んでると彼女が口を開いた。

「ご予定通り、お迎えに上がりました。我らが君主様」

「・・・・・・おっ俺ですか?」

「はい。あなた様を除いて誰が()られましょう」

困惑していると隣の席の男子が彼女に声をかけた。

「あの〜。こいつとはどういう関係?まさかこいつの彼女?オタ専なの、君?」

「............(うじ)ごときが我らが君主様にこいつ呼ばわりだと?君主様、この無礼者を殺してよろしいですか?」

眼差しが鋭くなりローブの内側に手を差し込む。暗器を隠し持っているようだ。

「い...いや。殺さなくて大丈夫です」

「............了解しました。御慈悲に感謝しろよ、(うじ)

エルフは潔癖症で傲慢、人間嫌いって言うけどここまでとは。

遠巻きに様子を伺っていた同級生達が騒然とし出したので慌てて彼女の手を取りクラスを飛び出し学校を出る。

容姿が目立ちすぎるので一先ず、俺の住むマンションに避難して詳しい事を聞かねばならないだろう。

疑問や質問が多すぎて頭がおかしくなりそうだ。

マンションにつき部屋の鍵を開けるとフローリングに倒れこみクーラーを全開にする。久しぶりに全力で走り、息が上がりみっともなくゼェゼェ息をするが隣に立つ彼女は息一つ乱れていない。エルフは狩を生業としているようなのでこれが種族の違いなのだろう。

5分ほどへばっていると呼吸が落ち着きだいぶ楽になったのでこちらから話を切り出す。

「君は本当にエルフなのか?」

「なんでこんなところに居るんだ?」

「俺が君主ってどういうこと?」

「君主様、いっぺんに聞かれましても......少し落ち着いてください」

「あぁ。ごめん」

「まず始めに私達が送らせて頂いた手紙はご覧になりましたか?」

「あぁ。うん。読んだけど」

「ならば君主様はもうお判りだと思います。

私たちの正体、願いと目的が」

「..................」

「私たち(・・)は君主様に全てを捧げるつもりです。君主様が望むのならばこの体さえも」

「なななっなんで俺なんだよ。俺はただのオタクだぜ?」

「それは君主様がもっとも我々、亜人を愛して頂いているからです。我々の主神は君主様を救世主にお選びになりました。どうぞ、我々の世界にお越しください。人間や邪悪なモンスターから我々、亜人をお救いください」


読んで頂きありがとうございます。

感想、ご意見、誤字脱字等なんでも良いですのでお待ちしております。

大歓迎です。


REPORT#案件❶《アンデッドの俺が異世界に転生した結果!?→ハーレムができてしまったんだが。》の方もよろしくお願いします。


活動報告の方も逐次更新しておりますので良かったらご覧ください。

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