この世界の第一次世界大戦・前半(1914~1916)
Ⅰ. 開戦:日本の参戦は史実より「早く」「大規模」
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● 1914年8月4日:英国がドイツへ宣戦布告
この世界の英国は極東で日本を強く頼っているため、
「英日同盟の義務を履行し、協商側を支援せよ」
というメッセージを史実以上に強圧的に送る。
● 日本政府の判断
• ロシアの朝鮮半島進出で、日本は安全保障上ロシアに深い不信
• そのため、欧州でロシアと協力することは“消極的肯定”になる
• とにかく英国との同盟維持が外交の大前提
→ 結果:日本は即座に参戦を決意
(史実は対ド宣戦が8/23。だがこの世界では8/10前後。)
● 宣戦布告の目的の違い
史実:主に山東・青島の権益確保と南洋島嶼の占領
この世界:
① 日英同盟強化
② 欧州戦線支援
③ 日本海軍の存在を世界的に認めさせること
の3つが主目的。
ゆえに行動のスケールが史実と比べ物にならない。
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Ⅱ. 日本海軍:史実の倍以上の戦力を海外派遣
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● 英国海軍の要求
• 地中海でのUボート被害が甚大
• 大西洋の船団護衛が不足
• 極東艦隊もドイツ東洋艦隊への対処で不足気味
英国は日本に次の条件を提示:
「戦艦・巡洋戦艦を含む主力艦を欧州へ派遣せよ」
史実では巡洋艦のみの派遣だったが、
この世界では **“金剛型1隻+装甲巡洋艦複数”**を要求される。
金剛の欧州派遣が現実味を帯びる背景
• 日本は大陸政策を放棄し、国内に艦隊を拘束する必要が小さい
• ロシアとの直接戦争は想定していない
• 海軍は“国威回復”のため欧州遠征に積極的
• 英国海軍の強い希望もある
→ 金剛の地中海・大西洋派遣は極めて妥当になる。
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Ⅲ. アジア方面:青島攻略と南洋占領(1914)
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史実同様に行われるが、規模は史実の1.5倍ほど。
● 青島攻略戦
• 兵力は史実の23,000名ではなく35,000名規模
• 海軍戦力も強化
• ドイツ守備隊は早期に降伏
• 日本は“協商側アジア戦線の主導者”として評価が上がる
● 南洋群島占領
• 陸海軍は素早くマリアナ・カロリン・マーシャルを占領
• ただし日本は“戦後の領土要求は英国に相談”という姿勢を見せる
→ 同盟維持のため領土野心を自制するのが史実との違い。
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Ⅳ. 欧州派兵(1915):日本陸軍の“欧州遠征軍”誕生
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奉天敗戦のため陸軍は名誉挽回を狙っており、
「日露戦争で果たせなかった“欧州の一流軍隊との共闘”」
に強い動機を持つ。
● 英仏の要請
• 1915年春の大攻勢(史実:アルトワ・シャンパーニュ)
• 死傷多数で人員不足
• 日本に「後方警備・塹壕工兵・砲兵支援」を要請
この世界の日本の派兵
• 1個師団+工兵旅団=約25,000名を派遣
• 兵站は英仏が負担
• 日本は“欧州で戦ったことのある軍隊”という国際的地位を獲得
実際の戦闘は限定的だが、
砲兵・工兵の技術は大いに鍛えられる。
日本国内の世論
• 日露戦争での敗北の傷が深い
• 欧州派兵は「名誉の回復」として非常に人気
• 英国との関係強化も好意的に受け止められる
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Ⅴ. 金剛を中心とする日本海軍の欧州作戦(1915~1916)
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● 地中海派遣艦隊(史実より大規模)
史実:第二特務艦隊(軽巡のみ)
この世界:以下の編成が現実的
• 巡洋戦艦「金剛」1隻
• 装甲巡洋艦 × 3
• 軽巡 × 2
• 駆逐隊 × 1
任務
• マルタ島拠点の船団護衛
• Otranto海峡封鎖戦
• Uボート掃討
• イタリア海軍との共同作戦
→ 日本海軍は英国海軍の“同盟戦力の一部”として本格運用される。
● 1916年:ユトランド海戦直前
英国海軍は金剛に帰還命令を検討するが、
日本は「損耗リスク」を理由に慎重。
→ ユトランド海戦への金剛参加は 五分五分。
(参加させるかはさらに検討可能)
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Ⅵ. ロシアとの関係(1914~1916)
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● 日露関係は表面上は協商国として友好だが……
• 朝鮮北部の併合
• 釜山の飛地化
• 満州南部からの日本勢力完全排除
により、日本国内はロシアへの不信が強い。
しかし外交的には:
「英仏の同盟国であるため、表向き協力関係を維持」
という複雑な構造。
特にロシア革命が迫る1916年頃には、
日本は欧州派兵のためシベリア介入の余力がほぼ無い。
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Ⅶ. 1916年末:戦局は膠着、日本の存在感は史実より“遥かに大きい”
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日本が得ている成果
• 欧州派兵による名誉回復
• 英日同盟の強化(英海軍から高評価)
• 欧州の技術・兵器体系の吸収
• 青島・南洋権益の確保
• 世界的な「軍事国家としての信頼」を回復
日本が抱える課題
• 朝鮮・満鮮の喪失は取り返しがつかない
• ロシアへの警戒は依然強い
• 海外派兵の負担が財政を圧迫し始める
• 本格的な航空技術導入が遅れ気味
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結論:この世界の第一次大戦前半(1914~1916)
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史実よりも 日本は欧州戦線の“協商国主力の一部”として存在している。
• 宣戦は早い
• 規模は大きい
• 陸軍が欧州へ派兵
• 海軍は“金剛を含む主力艦隊”を地中海へ派遣
• 日英同盟は史実以上に強化
• ロシアとは表面上協調、内面では深い不信
• アジアの戦線は日本主導で史実以上に大規模
結果として日本の国際的地位は史実1916年よりも遥かに高い。




