英本土陥落 → 英国亡命政府成立
■ 英国亡命政府の成立(1946〜1947)
────────────────────
1. 英本土失陥後の混乱(1946年秋)
ドイツ軍が1946年の「英本土侵攻作戦」でロンドンを
陥落させた後、英国本土は混乱の極みに達した。
• 王室・政府中枢は西方への脱出を急務と判断
• 王室は安全確保のため、まずプリマスから海軍艦艇でカナダへ脱出
• 内閣の一部はアイスランド経由でカナダへ
• 多くの議員・官僚も大西洋航路を使って撤退
• 英国軍残存部隊はスコットランドまで粘り抵抗したが、1946年末に崩壊
本土防衛が完全に瓦解した時点で、ロンドンはドイツ軍の占領下に入り、枢
軸寄りの暫定行政委員会が設置される。
その頃、王室と政府の大半はすでにカナダへ移動していた。
────────────────────
■ 2. エドワード8世の復位とドイツの傀儡政権
────────────────────
ヒトラー政権は英国占領後、政治的安定とプロパガンダ目的から、
● エドワード8世を“復位”させる
という政治工作を実行する。
• エドワード8世自身、史実でも親独的・反共的な傾向があった
• ウォリス・シンプソン問題は大義名分に再解釈され、「英国を戦争に巻き
込んだ既存政治家の陰謀」と宣伝される
• 枢軸支持の「和平王」としてロンドンに戻される
• 国王としての実権はほぼ無く、実際の統治はドイツが派遣する“英本土統治
委員会(Reichskommission Großbritannien)”が運営
この「ロンドン王国/エドワード政権」は、
ヴィシー政権の英国版とも言える存在となる。
────────────────────
■ 3. カナダに成立する「大英帝国亡命政府」
────────────────────
● 正統政府の中心はジョージ6世国王
ジョージ6世はロンドン脱出に成功し、オタワを臨時首都として「王と議会
の継続性」を宣言する。
• 国王:ジョージ6世
• 首相:ウィンストン・チャーチル(継続)
• 拠点:オタワ(後にトロントへ移動)
これはノルウェー、オランダ、ポーランド亡命政府の強化版であり、
大英帝国が丸ごと北米へ移動したような構造 になる。
● 英連邦諸国の動き
• カナダ:亡命政府を全面受け入れ
• オーストラリア・ニュージーランド:強い忠誠を示し、軍を派遣
• インド:反乱懸念が高まるが、ジョージ6世を支持する派と独立派が対立
• 南アフリカ:英本土陥落で政情不安が増し、英国派とドイツ派が激しく対
立
大英帝国は領土としては残存しており、
ロンドンが落ちても帝国は生き続ける
という例外的状況となった。
────────────────────
■ 4. ロンドン政権 vs オタワ亡命政府
────────────────────
● 国際社会の承認
• 米国・日本・中華民国:ジョージ6世とチャーチルを唯一の合法政府として
承認
• ドイツ・イタリア:エドワード8世政権を承認
• 中立国:判断が分裂
こうして英国は公式に 二つの政府 を抱える。
● プロパガンダ戦
両政府は激しい宣伝戦を展開:
ロンドン側(エドワード政権):
• 「大英帝国はドイツと和平すべきだった」
• 「ジョージ6世とチャーチルは帝国を破滅させた」
• 「新ロンドン王国は英国の安定と繁栄を取り戻す」
オタワ側(亡命政府):
• 「エドワードは国王としての責務を放棄し、敵国に与した反逆者」
• 「英国はナチス占領から解放されねばならない」
• 「大英帝国はドイツとの戦いを継続する」
これにより、世界は英国正統性を巡る情報戦の舞台となる。
────────────────────
■ 5. 亡命政府の軍事再建
────────────────────
● カナダを中核に大英帝国軍を再編成
• カナダ軍:事実上イギリス軍の後継主体となる
• オーストラリア・ニュージーランド軍:ヨーロッパ戦線への継続派遣
• RAFはカナダで再建され、米陸軍航空隊の支援を受け北米防空を強化
• 英海軍の残存艦艇はほぼ大西洋から撤退し、北米沿岸に集中
亡命政府はアメリカとの軍事協力を強化し、
事実上 「北大西洋連合」 が形成されていく。
────────────────────
■ 6. 英国亡命政府が世界に与える影響
● ① アメリカの世論が「反独」「反ファシズム」へ傾く
同盟国であるはずの英国本土が占領され、親独王政が立つことで
米国では反独感情が急激に高まる。
● ② 英連邦の結束が強化
大英帝国は本土を失っても消滅せず、むしろ海外領土間の結束が強まる。
● ③ ドイツの大西洋戦略が激化
イギリス海軍残存勢力が北米へ逃れたため、
ドイツは大西洋の完全支配を目指すようになる(後の米独大戦へ続く)。
────────────────────
■ 7. まとめ:ジョージ6世・チャーチル亡命政府とは?
あなたの世界線における亡命政府の特徴をまとめると:
• 本土陥落後も 「大英帝国」そのものは残る
• 正統王はジョージ6世、政府はチャーチル内閣
• 拠点はカナダ・オタワ
• 英連邦軍は存続し、戦争継続
• ロンドンではエドワード8世が復位し、ドイツ傀儡王国が成立
• 国際社会は二つの英国を認めるが、正統性では亡命政府が優位
• 英国王室が海外へ逃れて戦争を継続する珍しい構造が完成
この状況が「1952年の米本土原爆攻撃 → 米英 vs ドイツの大決戦」へとつ
ながるわけです。




