■ 米国は「中華戦線の泥沼」に深く引き込まれる
この世界では、
• ソ連による満州事変(1932)→満州人民共和国成立
• 1930年代後半〜1940年代初期の 中華戦線全面戦争
• 日本・中華民国・米国が連合して、ソ連・満州・朝鮮と交戦
という構図になっています。
このため、アメリカは欧州よりアジア優先の政策を取ります。
要因:
1. 中華民国への政治的・経済的投資(史実以上)
2. 日本との同盟関係(この世界線での決定的な違い)
3. ソ連の極東侵攻が「世界秩序への挑戦」とみなされたこと
4. アジアでの航空・陸軍大投入が不可避だったこと
結果として米国の戦力バランスはこうなる:
• 海軍:太平洋=最優先
• 空軍:中華・満州で地上攻撃に大量投入
• 陸軍:欧州には象徴的派遣のみ、大規模部隊はアジア
その結果、大西洋への関与は著しく低下。
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■ 英国は欧州で孤立し、バトル・オブ・ブリテンが「慢性化」
アメリカが大西洋から手を引き、ドイツと英国が一対一に近い構図となるた
め、史実とは桁違いの「長期空戦」になる。
● バトル・オブ・ブリテンの様相(この世界)
• 1940年以降も本格的な空襲が継続
• ドイツは欧州征服後、資源と制空機を大量投入可能
• 英国は損傷し続ける航空基地と民間インフラを修復する余力が減少
• レーダー網や迎撃戦力は維持されるが「疲弊」が進む
特に 1943〜45年のバトル・オブ・ブリテン第二段階(仮称) は、
• Me262(史実より早く実用化)
• Ju-488などZ計画航空攻撃支援機
• 大陸沿岸に巨大航空基地群
によってさらに悪化。
英国は「制空権を維持してはいるが損失が大きすぎる」状態に陥る。
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■ 大西洋はUボートによる「ほぼ完全封鎖」に近い
米海軍が太平洋に集中 → 大西洋護衛枠が激減。
ここで Z計画艦隊の増強とドイツUボート戦の強化 が効いてくる。
● Uボート戦の特徴(この世界)
• 1940年代初頭にすでに**電池増強型(改良VII型、XXI型試作)**が導入
• 艦隊型Uボート(U-192/194系)も早期就役
• 大西洋の護衛艦不足が深刻(米国はアジアに駆逐艦多数投入)
英国の商船損失は史実のピークを大幅に上回り、
食糧・石油・金属資源が慢性的に不足する。
さらに、Z計画の主力艦(後述)の建造が進んだ結果、
北大西洋における ドイツ水上艦隊の存在圧力 も極めて大きくなる。
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■ Z計画艦隊の進捗(英国疲弊の直接要因)
● 戦艦群(H級・B級)
• H級戦艦:2〜3隻が就役
(80,000t級、420mm級砲搭載可能な超大型)
• B級改(シャルンホルスト級の拡大型):複数隻完成
● 航空戦力
• Graf Zeppelin級空母:史実以上に実用化
• Peter Strasser(第二空母)完成
• Z計画で空母航空団が大幅に整備(海軍航空隊が強化)
● 大型巡洋艦・補助艦
• O級大型巡洋艦
• P級高速打撃巡洋艦
• 補給艦・補助空母も拡張
これらの艦隊が北海〜ノルウェー海に展開し続けることで、
英国は軍艦を出撃させるたびに極めて高いリスクを負う。
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■ 英国の疲弊の全体像(1944〜45年頃)
1. 経済崩壊寸前
• 商船喪失の増加
• 食糧配給の本格化
• 石油不足による航空訓練の制限
2. 空襲被害の累積
• 製鉄所・造船所・バーミンガムの航空工場など壊滅
• インフラ復旧が追いつかない
3. 海軍の消耗
• 护衛艦が大幅不足
• 艦隊決戦力もドイツZ計画艦隊に比べて劣勢
4. 大陸反攻の可能性が完全に消失
• ノルマンディー上陸は実行不能
• 地中海戦域でも消極的行動に
5. 国内の不満・政治危機
• 「和平派」の増大
• インド独立運動の活発化
• カナダとの軍事協力が空回り
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■ 米国の誤算が英国を苦境に陥れた
アメリカは「ソ連の脅威を優先してアジアへ注力した」結果、
欧州でドイツが最大限に膨張し、英国は孤立する。
アメリカの欧州政策は失敗に終わる:
• 「欧州を英国中心に支える」→破綻
• 「ドイツの弱体化を防ぐために限定介入」→逆効果
• 「ソ連の極東侵攻阻止」→成功したが代償が大きい
この結果、1945年までに英国は消耗し尽くされる
(史実より10倍ほど厳しい戦略状況)。




