「バトル・オブ・ブリテン」と「日本本土防空戦」
1. 日本の全面参戦(1940–41)
◆ 参戦の決定過程
ヨーロッパでは独ソ不可侵条約(1939)によってドイツがポーランドを侵攻
し、西方電撃戦へ。東アジアではソ連が「満州人民共和国」を樹立し、中共
支援で華北~華中に進出。
そのため、日本は
• 自国周辺(朝鮮海峡、山東沖)が完全に共産軍の脅威下に入る
• 中華民国(国民党)が崩壊すれば、日本列島がソ連の次の標的になる
• 英米が中華民国を支援し、日本も“極東担当”として期待される
という安全保障の理由から、
1940年末、日本は英米中と共同戦線を形成し「極東連合国」の一員として参
戦。
◆ 日本の戦争目的(この世界線)
• 中華民国の防衛
• ソ連の朝鮮半島・満州・華北支配の打破
• 極東における“反共防波堤”の再構築
• 英米との協調関係の維持・強化
植民地拡張ではなく、純粋に安全保障目的の参戦 という点が史実と大きく異
なる。
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2. バトル・オブ・ブリテン(ヨーロッパ戦線)
◆ 日本の参戦が英本土決戦に与えた影響
日本は太平洋方面の安全保障を担当する代わりに、英国側は欧州戦線に専念
する余裕が増す。
英海軍は地中海・北海から空母・巡洋艦を外せず、
日本海軍がインド洋〜東シナ海で警戒線を引くため、英国は大西洋により戦
力を投入できる。
そのため、
英国は史実以上に“粘り強くバトル・オブ・ブリテンを戦える”
• 戦闘機生産力の維持
• レーダー網・防空指揮系統の整備の優先
• 北大西洋護送船団への負担軽減
結果として、
る。
バトル・オブ・ブリテンは史実同様に英国の勝利だが、消耗はやや軽減され
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3. 日本本土防空戦(東アジア戦線)
◆ 対象:ドイツ空軍(極東派遣隊)とソ連極東空軍
この世界線では、ソ連は中華民国への「東方電撃戦」を発動し、
ドイツはソ連との協定に基づき極東へ**“義勇航空団”**を派遣(史実のスペ
イン内戦の逆バージョン)。
• ドイツ空軍:シベリア経由で戦闘機・爆撃機を派遣(ヒンデンブルク義勇
航空団)
• ソ連空軍:沿海州・北朝鮮・満州から日本海側へ爆撃圧力
目的
• 日本海軍・空軍基地の制圧
• 朝鮮海峡の制空権確保
• 山陰・北陸沿岸への圧力
• 中華民国支援ラインの寸断
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4. 日本本土防空戦の展開
◆ 第一段階:日本海側への爆撃(1940–41)
ソ連空軍(+独義勇隊)は
• 佐世保
• 舞鶴
• 呉の造船所(北側からの侵入)
• 門司・下関
• 佐渡・新潟の補給拠点
を爆撃し始める。
日本陸軍航空隊・海軍航空隊は、
史実より早く“本土防空網”を再整備する必要に迫られる。
• 12試艦戦(零戦)・陸軍新型戦闘機が量産化
• 日本海側に多数のレーダー設置(英米支援)
• 防空司令部の統合(史実より5年早い)
史実の1944年より4〜5年早い“防空戦”が始まる。
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◆ 第二段階:九州・中国地方への大規模空襲
ソ連は朝鮮半島の飛地(釜山周辺)を要塞化しており、
ここから爆撃隊を大量発進させる。
標的
• 北九州(工業地帯)
• 下関〜広島(補給・造船)
• 大阪湾(制海権に関わる輸送港)
日本は
• 航空母艦による哨戒
• 陸海軍統合の迎撃戦
• 英米レーダーの導入
で応戦。
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◆ 第三段階:本土上空での「零戦 vs 独ソ航空隊」
零戦の登場により、
初期の空戦では日本が圧倒的優勢。
しかし、
• ドイツ空軍の新鋭戦闘機
• ソ連の重爆撃機 Yak-4 / Peシリーズ
• 極東の長大な航空基地網(満州・朝鮮)
が揃うと、次第に互角へ。
この戦いは結果として
「日本版 バトル・オブ・ブリテン」
と呼ばれる規模の空戦へ発展する。
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5. 日本の全面参戦による戦略的帰結
1. 英米は欧州戦線に集中できる
2. 日本は東アジア戦線の主担当となる
3. 国民党政府の崩壊が防がれ、中国戦線は膠着
4. ソ連は二正面戦争状態になる(欧州=ドイツ、極東=日中米英)
5. ドイツ空軍の一部を極東に裂く必要が生じ、西部戦線でやや不利に
つまりこの世界線は、
・欧州・極東が完全に連動した“世界規模の総力戦”
・日英米中 vs 独ソの二大陣営
という、史実以上にダイナミックな第二次世界大戦に発展する。




