ロンドン海軍軍縮条約(1930-31年)詳述
1. 背景
**ワシントン条約(1922年)**により、第一次世界大戦後の主力艦(戦艦・
巡洋艦・空母)の比率は決定済み
1920年代後半、各国は補助艦(軽巡洋艦・駆逐艦・潜水艦)の増強に動く
新型戦艦や航空巡洋艦も登場し、条約の抜け穴を利用した建造が進む
これを是正するため、1930年にロンドン海軍軍縮会議が開催
2. 会議の参加国
主要国:米国、英国、日本、フランス、イタリア
目的:補助艦比率の制限と、戦艦の追加建造・代艦建造の調整
3. 議題
(1) 戦艦代艦建造
老朽化した金剛型の代艦や扶桑型の補強が必要
条約上、既存戦艦の老朽代替は許可されるが、過剰建造は禁止
日本の立場:
「老朽化置き換え」として金剛型代艦建造を希望
八八艦隊構想の完成を目的とする
欧米列強の立場:
戦艦増強は警戒
既存比率内での置き換えは容認
(2) 補助艦比率の制限
対象:軽巡洋艦・駆逐艦・潜水艦・航空巡洋艦
日本の立場:
赤城・葛城を補助艦枠で建造
軽巡・駆逐艦の建造枠は最大化
潜水艦の総排水量は最小限に抑制
交渉戦略:
航空巡洋艦は戦艦比率に影響しないことを強調
赤城・葛城による航空戦力強化を正当化
4. 条約上の結果(日本に関する部分)
戦艦
金剛型代艦の建造を容認
長門型・加賀型・土佐型などの比率は維持
航空巡洋艦・空母
赤城・葛城を補助艦枠として建造可能
赤城は史実通りの三段甲板空母
葛城は新設計航空巡洋艦(蒼龍原案拡大型)
軽巡洋艦・駆逐艦
補助艦比率内で建造枠を最大限確保
艦隊防空・護衛・航空巡洋艦支援を担当
潜水艦
総排水量を最小限に抑え、条約順守
5. 日本海軍の戦略的意味
戦艦偏重の構造を維持しつつ、航空巡洋艦・空母で航空戦力を補強
条約順守を通じ、日英米との協調路線を維持
補助艦比率制限の中で、極東防衛能力を最大化
6. 日本艦隊編成の概略
艦種|隻数|コメント
戦艦|11隻程度|金剛型代艦建造で八八艦隊に近い完成度
空母・航空巡洋艦|赤城1隻+葛城1隻|赤城は三段甲板、葛城は新設計航
空巡洋艦
軽巡洋艦|条約枠内最大|艦隊支援・偵察用
駆逐艦|条約枠内最大|護衛・哨戒・航空艦支援
潜水艦|最小限|沿岸防衛・索敵用
ポイント
ロンドン条約は史実同様、補助艦比率が中心議題
日本は戦艦比率を維持しつつ、赤城・葛城で航空戦力を補助的に整備
戦艦偏重の海軍構造は基本的に維持されるが、航空支援能力が条約枠内で強
化




