1950年代前半の世界秩序(1951〜1955)
1. 欧州 ― 「ロンドン体制」の定着
• ドイツ第三帝国
• ロンドン条約で確保した北フランス〜東欧〜ヨーロッパロシアを保持。
• 東方生存圏建設を推進し、ドイツ人入植と民族移住を強行。
• しかしパルチザン活動が根強く、東欧・ロシア併合地は治安不安定。
• イタリア
• ムッソリーニ政権が生き残り、バルカン半島・地中海に影響力を維持。
• 北アフリカを失って以降は大国としての力は低下。
• フランス
• 南仏にヴィシー政権が存続。
• 自由フランスは亡命政府として政治的影響力をほぼ失う。
• イギリス
• ドイツとの直接対立を停止し、帝国維持に集中。
• 中東・インド洋・極東で日本と協調する姿勢を強める。
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2. アジア ― 「三分割中国」と停戦の不安定化
• 南明(南京):日本の強い影響下で「親日王朝政権」として存続。
• 北清(満州・河北):日英共同の防波堤国家。軍政色が強く、実質は傀儡政権。
• 中華民国(重慶):停戦には合意しているが平和条約には署名せず、独伊との細い繋が
りに依存。
• 軍事力は低下しており、事実上「半孤立国家」と化す。
• 日本:
• インドシナ・インドネシア・台湾・フィリピンを押さえ、アジア最大の覇権国に。
• アジアの安定維持を優先するため、中華大陸での現状維持を選択。
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3. 北米 ― 「ホノルル体制」の確立
• カナダ
• アラスカ〜五大湖以北を領有。北米の「英連邦守護者」として強大化。
• カリフォルニア共和国
• 日本の庇護下で独立。太平洋防衛の要。日系人主導の政権が経済・軍事を急速に整備。
• 新アメリカ合衆国
• 中部・東部・南部を基盤に再建。
• 軍事制限を課され、英連邦・日本の監督下に置かれる。戦前の大国地位は喪失。
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4. 旧ソ連領 ― 最大の空白地帯
• ヨーロッパロシア西部:ドイツに併合。民族浄化政策の最中。
• 中央アジア:独軍政下 → 1950年代初頭には「親独独裁国家」として独立準備が進む。
• シベリア:権力の空白地帯。軍閥・亡命勢力・パルチザンが割拠し、「無政府地帯」と
化す。
• 日本は極東から勢力を拡大し、英連邦も探りを入れる。
• ドイツは兵站距離の問題で積極的介入が難しい。
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5. 名古屋会議(1955)への流れ
• 背景:
• 旧ソ連領の混乱が国際秩序を不安定化。
• ドイツ・日本・イギリスがそれぞれの影響下を制度化する必要に迫られる。
• 主催:日本・イギリス。開催地は名古屋。
• 決定事項:
1. ロシア連邦成立
• 首都:ノヴォシビルスク。
• 象徴:ロマノフ家の生存者「アナスタシア」を国家元首に戴く。
• 性格:親日・親英的な緩やかな連邦制国家。
2. 中央アジア国家群独立
• ドイツの庇護下で複数の「独裁国家」が成立。
• 実質的にはベルリンの傀儡政権。
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1950年代前半の国際秩序の特徴
1. 三極分割体制
• 欧州:ドイツ主導。
• アジア:日本優位、ただし中国三分割は火種。
• 北米:ホノルル体制(カナダ・カリフォルニア・新米国)。
2. 旧ソ連の分裂
• 最大の不安定要因。
• 名古屋会議でようやく秩序化が試みられる。
3. 自由フランス・中華民国の孤立
• 戦後秩序から切り捨てられ、影響力を失う。
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まとめると、1950年代前半は「欧州=安定化」「北米=再編」「アジア=停戦」「旧ソ
連=混乱」という非対称な秩序でした。そして1955年の名古屋会議でようやく「旧ソ連
処理」に国際社会が着手する、という流れです。




