1947年 欧州講和交渉の行方
1. 交渉の開始
• 1947年夏、ジュネーヴ講和会議 開催。
• 主導国:ドイツ、イギリス、日本。
• 参加:イタリア、ヴィシー政権、自由フランス、中立国。
• 争点:
1. 欧州大陸の領土線(ドイツの東方生存圏、ヴィシー政権の承認)。
2. フランスの扱い。
3. アジア戦線をどう位置づけるか。
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2. 主要国の思惑
• ドイツ
• 既得領域(フランス北部・ベネルクス・東欧)を国際的に承認させたい。
• 戦争継続は不可能なので「現状維持の合法化」を狙う。
• イギリス
• 欧州での戦争疲弊を終わらせたい。
• 自由フランスを支持しつつも、現実的には妥協。
• 日本
• 欧州を早く片付け、中華戦線に集中したい。
• 講和支持。ただし中華民国問題を別枠にしたい。
• 自由フランス
• 「ドイツの占領を認める講和」には断固反対。
• しかし実力不足で、交渉を覆せない。
• 中華民国
• 講和そのものに反対だが、ドイツからの援助を失うのを恐れ、「停戦は受け入れるが講
和には署名しない」 という立場を取る。
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3. 停戦と講和の二重構造
• 欧州
• 1947年末、「ジュネーヴ条約」として講和成立。
• 内容:
• ドイツの現状支配を黙認(フランス北部・東欧はドイツの勢力圏)。
• 南仏のヴィシー政権を承認。
• 自由フランスは「亡命政府」として存続するが、領土を失う。
• アジア
• 中華民国は「停戦協定」には署名。
• しかし平和条約は拒否 → 「戦争状態は法的に継続、戦闘は休止」という宙ぶらりんな
状態に。
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4. 影響
• ドイツ:大陸支配の正統性をある程度確保。ただし経済的孤立は残る。
• イギリス:戦争疲労から解放され、植民地防衛に専念可能。
• 日本:欧州問題を整理し、アジアでの主導権確立に集中できる。
• 自由フランス:完全に切り捨てられ、国際的影響力を喪失。
• 中華民国:停戦による小休止を得るも、講和を拒否したため「不安定な休戦国家」とし
て孤立。
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特徴まとめ
1. 欧州は講和、アジアは停戦 という二重構造。
2. 自由フランスと中華民国が切り捨てられる → 大国政治の犠牲者。
3. 戦争は「終わったが終わっていない」形で、冷戦的な火種が残る。




