1920年代前半の世界(1919〜1925年)
1. ヨーロッパ
イギリス
• 大戦の最大の勝者。
• ロンドン条約体制の盟主として、戦後秩序の中心に立つ。
• 「ロンドン協商会議」を常設化し、賠償・勢力圏調整を管理。
• 米国不在のため「大西洋〜太平洋秩序」を 日本との協調で分割管理。
• ただし、北米独立戦争(1919〜1922)の介入で戦費がかさみ、国力疲弊の兆し。
フランス
• 戦場となったことで国土は荒廃。
• ロンドン条約会議で主導権を奪われ「二流扱い」となり、不満を募らせる。
• 英日に依存しつつも「再び欧州大陸の主導権を取り戻す」ナショナリズムが高まる。
• 内政は右派と左派の対立で不安定。
ドイツ(ワイマール共和国)
• ロンドン条約で賠償と軍縮を課され、経済は崩壊寸前。
• 1921年のハイパーインフレは史実同様に深刻化。
• 英仏による監督下で屈辱を味わい、国民の間に「復讐」の気運。
• この世界では史実以上に 中華民国・ソ連との接近 が早く、秘密裏に軍事顧問団や技術
交流を進める。
ソ連
• 1917年革命後の内戦は1922年頃に終結。
• ボリシェヴィキ政権が安定しつつあり、国際的には孤立。
• しかし「反ロンドン体制」の立場で、中国やドイツとの関係を強化。
• アジア・欧州双方に共産主義を輸出しようと画策。
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2. アジア
日本皇国
• ロンドン条約体制の「双璧」の一角。
• 台湾・フィリピン・インドシナ・南洋諸島・樺太・カムチャッカを直轄領とし、東南ア
ジア・太平洋を掌握。
• クリミア戦争・日露戦争の経験を経て、海軍力は世界屈指、陸軍も拡張され英仏に匹
敵。
• 国内では、農業投資・移民政策(東北民や琉球民の東南アジア移住)が進み、史実の昭
和初期よりも安定成長。
中国
• 南明:華南に存続、英日の保護下で安定。
• 北清:満州に清朝残党が存続、日本の強い影響下にあり、半ば保護国。
• 中華民国:1917年の丁巳革命で成立。
• 表向きは「共和政国家」だが、実際は軍閥と列強の間で板挟み。
• 英日の影響を脱しようと、ドイツ・ソ連に接近。
• 社会主義と民族主義が入り混じり、将来の不安定要因に。
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3. 北米
北米独立戦争(1919〜1922)
• ドイツの煽動で独立派が蜂起。
• 英国・カナダ・日本が王党派を支援し、独立派と激戦。
• 南部を中心に独立派が勢力を広げ、ゲリラ戦に移行。
• 1922年、ワシントン協定で妥結:
• アメリカ合衆国の独立承認(ただし英連邦不参加)。
• だが戦争被害は甚大で、工業力低下・農村荒廃。
• 独立直後の米国は「新興途上国」であり、国際的発言力は皆無。
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4. ロンドン協商会議(史実の国際連盟に相当)
• 常設的にロンドンで開かれる「列強調整会議」。
• 参加国:英・仏・日・露(ソ連議席は不安定)・伊。
• 米国は未独立のため不参加、ドイツ・清は敗戦国扱いで除外。
• 議題は理想主義的「平和維持」ではなく、賠償監督・植民地調整・軍縮管理 が中心。
• 実態は「英日主導の秩序維持機構」で、史実の国際連盟よりも現実主義的。
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5. 世界の不安要素
1. フランスの不満:二流扱いされ、ナショナリズムが高揚。
2. ドイツの復讐心:中独提携・秘密軍備が進む。
3. 中華民国の反抗:英日体制を嫌い、ソ独と接近。
4. ソ連の拡張主義:欧州・アジア双方に影響力を広げようとする。
5. 米国の不在:独立直後で発言力ゼロ。むしろ「秩序の外」に置かれる存在。
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まとめると:
1920年代前半の世界は「英日を中心としたロンドン体制による安定」と、「体制外勢力
(独・中・ソ)の蠢動」が同時進行する時代です。
見かけ上は秩序が維持されていますが、その基盤は脆く、次の大規模な動乱の予兆が芽
生えつつあります。




