p1 順調なスタート?
時間がなさすぎて夜までもつれこんだので、
めちゃくちゃな文があるかもしれません。
「さぁて、今日が高校初日だ! へっへっへっ……高校になったらモテまくって、部活もうまくいってテレビにでも取り上げられちゃったり……ぐへへw」
俺の名前は緋高 光洋。もう社不の今日から高校一年生だ。
中学時代から、テストは最下位。部活は帰宅部。女は近くに寄りすらしない。顔はいいほうだと思うのに・・・風呂が週2なのがまずかったかな。
そんな俺だが、ついに青春を取り戻す時が来た! 中学の頃を知ってるやつは高校にはいないし、この日のためにいろんな美容とか会話術を学んで実践したんだ!ぜってぇ彼女作って、最高パリピ陽キャ文武両道モテ男になるんだ!
「ふっふっふっ待ってろよ! 私立譜痛高校の女ども!」
そんな下衆ことを考えながら、キショい顔で歩いていたのだが……
「いっけなーい! 遅刻遅刻!」
「バボヴェェ!」
なんと、クソゴリマッチョ少女に道の角でぶつかってしまった。俺の体は大体20m前後吹っ飛ばされる。血が宙を舞い、朦朧とする意識の中で、今までの人生を思い返す。
(あぁ、あの街づくりゲーム楽しかったな……一度は、どや顔で横文字単語を喋ってみたかったし、女性と話してみたかった……て、なんでこの状況受け入れてるんだ。俺。)
そこで、俺の意識は途切れた。死ぬ瞬間って、ほんとに気持ちいいんだなーとか思いつつ
目が覚めると、なんか宇宙空間みたいなところにいた。体の感覚がないし、匂いも一切感じない。なんかふわふわしている。もう諦めて、本当の天国に感心していると……
「あなたが今日の死亡者ね。はじめまして。天国審判官及び天国案内人のアテルです。あなたの話は天国の門番から聞いてるわ」
白髪の美女が歩いてきて話しかけてきた。今の俺は、天国の感心と死んだショックでそこまで女性に反応しなかった。ちょっと怖いまであった。この人は恐らく、天国でどんな事をするかを判断する人なのだろう。
「あら、驚かない人。久々だわ。ま、驚かないのなら話は早い。」
「話……?」
「これから、審判を開始するね。現世の行いをこの資料で見て、その後の処遇を決めるの。地獄堕ちとか現世転生とか。さっさと始めちゃいましょ。」
「随分適当な……あと現代的だ。」
その時、アテルさんが、俺の行いを見て手が止まる。
「・・・え? 白紙? え?」
「アテルさん、あなたあまりに人間を過大評価しすぎでは?」
「・・・まぁ、珍しい方だけど見たことはあるから・・・でも困った。どうしよう。」
アテルさんは頭を抱える。これで俺のその後が決まるんだ。しっかり考えてほしい。
「……まぁいいか。判決を下す。判断材料の不足により、審判官の独断にて……」
「ゴクリ……」
「異世界転生の判決を下す!」
異世界転生。漫画とかアニメでしか見たことがなかった。すぐに俺は、謎の部屋に飛ばされる。そこには、金髪サングラスですごい座り方をしているいかにもパリピの神様がいた。
「詳しい説明はその人がしてくれるから! とりま転生しといて!」
アテルさんはそう言って、そそくさーと逃げるように帰ってった。恐らく、この人の事が嫌いなのだろう。確かに、俺がアテルさんなら、こいつの友達になりたくないなと思う。
「うぃー! 君が新しい転生者? いやぁ、なんかこれまた陰オーラ満載の。多分判断材料不足でしょう?」
「……グフッ」
「あれ? 今俺殴ったっけ?」
頭おかしいほど人の弱点と傷をえぐり取って塩を塗る人だ。アテルさんに連れて行ってほしかった。
「ここは異世界転生専門科。転生者をどの異世界に転生させるか決めるってのと、転生者のサポートをする所だよ!」
「転生科って……会社みたいなシステム。」
その神様は、一通り簡単な説明をした後に資料をめくり始める。
「あぁ、はいはい。なるほど、ちょうど人員不足だったしいいかな。」
「人員不足……?」
「はい、これが君が転生する世界の概要ね。」
そこに書かれていたのは、たった一つの文章のみ。
「ルールなしの世界……!?」
「法律、秩序、政府なし。強さこそ正義の世界だよ。」
「バカですか!? こんなヒョロガリにそんな世界が生き残れるとお思いで!?」
「しゃーないでしょ!こっちにもこっちの事情があるんだ。」
馬鹿なことを言う人だ。明らかに俺が戦闘能力知力皆無だと見抜いている。なのにそんな世界になぜ連れて行くつもりなのだろうか
「安心してよ。最初は出血大サービス! 僕がスタートダッシュログインボーナスとしてサポートナビしてあげよう! 耳になんか変な機械付けて、そこから僕が指示を出すの!」
「出血大サービスすんなら別の世界に転生させてくれ」
しかし、ここで気づいた。「あれ? この異世界転生展開……」そう、お決まりのチートスキル無双だ。
「神様質問です!」
「はい! 転生者くん!」
「チートスキルもらえますか!」
「その世界に魔法はあるけどスキルはない!」
「なんか原住民が知らない知識で無双とか最強の運とか」
「文明レベルはちょい低いけどお前より賢い! まずゴリマッチョ少女とぶつかる時点で運なんてない!」
終わってる。チートなしで現代人が異世界で生きれる訳がない。神のサポートも、どのくらいのレベルがわからない。そんな状態じゃ、まともに転生して生きていけない。
「まぁ、安心してよー。僕がいるから7日ぐらいは生き延びれるから」
「8日目からは?」
「……いってらっしゃーい」
「あっちょ! まて!」
そこで、また意識が途切れる。
次に目覚めた時は、変な森の川辺だった。服がない。全裸なんでクソ寒い。女に見られたら終わりだ。
「神様……まず生きれるか怪しいんですけど!!」
「まぁ安心してよ。僕一応大卒だから。」
「だからって安心できる状況じゃねぇよ!」
まともなサバイバル能力のないのに、異世界で一から生き残れるわけがない。
「あ、そうそう。君をここに送ったのはもちろん事情があるんだ。」
「事情……?」
「事情っつうか私情なんだけど。」
その後、神様の口からとんでもない言葉が飛んでくる。
「この世界で、秩序ある国家を作ってほしい。」
意外とうまくできた。応援よろしくおねがいします。