somewhere to reach you
きみにたどりつくためのどこか。
雲ひとつないsolidな空
翼はないけど飛んできたいな
てのひらで掬う木漏れ陽は六角形
ひとりをきどって生きるのを もう
強さだなんて思わない
白紙の運命に 赤い糸 赤い刺繍
街路樹 塗りかえて 夏と秋と 朝と夜とが
その果てにいつか たどりついたとしたって
きみじゃないのが悲しいよ
めぐり逢えないことを呪うけど
そばにいれない痛みよりは
……まだ鈍くって
はじまりもしないの悔やむけど
おわりがくるよりましだから
……また伏し瞳がちになる
夕暮れまではturquoiseなblues
有耶無耶の雨とmagentaなlies
いびつさを纏う灰色の三角形
ふたりをのぞんで生きるのを もう
弱さだなんて思わない
白夜の黎明に 赤い文字 赤い詩集
歳月 奏でてく 冬と春と 夜と朝とが
その果てをたとえ 見ることが叶ったって
きみじゃないなら悲しいよ
めぐり逢えないことを呪うけど
傷も負えない苛立ちなら
……まだ幼くて
はじまりもしないの悔やむけど
つづきもしないとあきらめた
……また遠い瞳で逸らそう
三叉路の左を選べば 並木道
白衣の雷鳴に 赤い月 赤い死臭
少し大人びた横顔 想い描くよ
のばした指 うしろ髪でいい 絡ませたい
めぐり逢えないことを呪うけど
はじまりもせずに悔やむけど
……まだとどくって
めぐり逢えるようにと願うけど
よりそえる日々を夢見ても
……まだ遠くって
8月の晴れたsoiidな空
12月のturquoiseなblues
……その果てには きっときみがいるよね?
翼はないけど飛んできたいな
秘蔵の過去作。
お気に入りです。