プロローグ あるプチモントレーナーとの出会い
私の名前はふじわらしのぶ、超有名なプチモントレーナーだ。
超有名なプチモントレーナー、サトシは…、私が育てた‼
キラーン‼
今日も相棒のピカ虫と酸欠になるまで筋トレだ‼
「ムッハー‼ピッカ虫ーッ‼」
(既に上位種雷虫どころではないほどビルドアップしている)
そんな私の前に一人の女性がやって来た。
「私はパーティーから追放されて聖女の資格を失い、親友だと思っていた幼なじみに王太子である婚約者を奪われた可哀想な悪役令嬢なのですが、助けてくれませんか?」
私は女のオッパイと腕を見た。足りない。こんなオッパイでは駄目だ。
もっとこうビスケット・オリバみたいな胸板で無ければ…ティガレックス亜種には勝てないッ‼
私は出口に向かって指をさす。
「駄目だ。ここはマッスルファイターの養成所であってリベンジャーに力を貸すような場所ではない。さっさと帰りたまえ」
私はギガピカ中を持ち上げてスクワットを始める。
イチ、二。イチ、二。
「ぐーぐー。そろそろ他のプチモンと交尾したいぜ…」
ギガ虫めさては寝ているな。可愛い奴。
「お願いします‼私は彼らに一矢報いる為なら何だってやりますから‼」
女は悲壮な決意を感じさせる瞳で私を見た。
「フン。ならば俺に抱かれる覚悟くらいはあるんだろうな?」
私は股間のモンスターをライジングさせた。
自慢では無いが私の”ふじわら・ウルトラサウルス・しのぶJr”は最強形態になるまでライジングすると半径50センチ、全高4メートルになる。
そして一度の射精では100リットルの白濁液を放出してギネス記録を塗り替えてしまった。
罪深き最終兵器である。
何人もの男たちと浮名を流した悪役令嬢も顔を青くしていた。
「生半可な覚悟でしのぶのモンスターの相手をしようものなら、お前のマンコは一生使い物にならなくなるぞ。分かり易く言うと特注の栓が必要になるのだ‼ガッハッハッハ‼」
悪役の時の江川央生の声でギガ虫が嘲笑う。
もちろんこれは彼女を追い払う為の嘘だった。
その後、ギガ虫は自分の人差し指と中指の間に親指をぐりぐりと通して悪役令嬢志望の淑女を愚弄した。
私はチンコを元のサイズに戻してギガ虫を赤ちゃんベッドの上に置く。
「わたくしだって…それぐらいの覚悟は」
自称悪役令嬢はドレスの襟に手をかけて上半身をはだけようとした。
細い肩と白い肌に包まれた手が震えている。
「フンハッ‼」
私はまたチンコに意識を集中させて最終兵器を見せつける。
「いいか、世間知らずのお嬢さん。俺みたいなケダモノは容赦なんて言葉は知らねえ。アンタに好きな男がいようがいまいが骨の髄までしゃぶりつくしてそれまでだ」
しのぶは舐めるよう視線で彼女の胸や腰つき、脚を見た。
女性はそれだけで身体を汚されたような気がしてハラハラと涙を流す。
「俺がどんな汚らわしい獣かなんてもうわかったよな。悪い事は言わねえよ。昔の友達や男の事なんか忘れて”どのサムライトルーパーの男の子を彼氏にしたいか”とかベッドの中で考えているんだな。そうすれば2、3日で忘れちまうさ」
女は涙を流しながらかすれ声で答える。
「でも私は親友のアンナを、婚約者のランドを今でも相手しているんです。元の関係には戻れないと思いますが話をして、せめてどうしてこうなってしまったのかを知りたい…」
「ヌンッ‼」
ピカ虫はベッドからヘッドスプリングで飛び起きてしのぶの前に立った。
「ピッカー。しのぶ、このお嬢さんの力になってやんな。ここまで己の本心を晒したんだ。次はお前の番だろ?それといい加減、おっ立てたチンチンを鎮めな。レディの前だぜ?」
「しかし俺はまだ彼女の名前も、推しのサムライトルーパー男子の名前も聞いていない…」
「おい、お嬢さん。しのぶはアンタの名前と好きなサムライトルーパー男子の名前が知りたいんだとよ。答えてやんな。ピッカ、ピッカチュゥゥ?」
「私の名前はエレクトラ。でもソシャゲとかには疎くて…強いて言うなら三日月宗近さんです…」
「そいつはサムライトルーパーじゃねえ‼刀剣男子だッッ‼‼」
しのぶとピカ虫は同時にぶち切れた。