背伸び
くさい物には蓋をしろと諺があるように
私は蓋をされる
学校という名の巨大な蓋で
家族に取って私はいらない子だったのだろうと思う
家に帰っても返事を返してくれる人は一人もいないし
私のご飯は私が作らなければ
その日のご飯はない
家の中で誰かと目が会うなんて一度もないし
愛情とかけ離れた家に私はいたのだ
そんな私は学校にぶち込まれたわけだが
これはまあ何というか
やっていられるものではなかった
一言で言うと「幼稚」なのだ
それまで私は私のみを頼りとしなければ、
生きていけなかったわけであるが、
なんと稚拙なことかと目を塞がざるを得ない
皆親に頼りきりではないか
もう少し自分でどうにかしようという気はないのだろうか?
甚だ疑問である
ただこれが愛情なのかも知れない感じたこともまた事実なのだとも思った
終わり