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3.5話 ひとりよりふたり

3−1の

「あっあのセツナちゃん、お話ししたいことがあるのですが……!」

「あー別にいいわよ」

の、続きの話です

「ここにセツナちゃんを呼んだのは他でもありません……」


 前書きに書いてあるとおり、わたしはソフィーちゃんの部屋に来ていた。


「協力プレイのゲームをやりましょう!!!」

「……そんなことで呼んだの?」

「そんなこと、じゃないです!!」

「その言葉で頬を膨らませるほどやりたいの?」

「そうです! ソフィーは今まで協力プレイをやったことなかったので楽しみにしてたんです!」


 この子がゲーム好きなのは知ってたけど、2人以上でやったことがないのは意外。


「そうなの、じゃあ『まだまだ時間はある』ってアイツも言ってたし、始めちゃいましょっか」


 * * *


「──ちょっと気になってたんだけど」

「なんですか?」

「どうして今までこういう協力プレイをしたことなかったの?」

「…………」


 沈黙が続くと、彼女はポーズを押して語り始めた。


「ソフィー、実はぼっちだったんです」

「っえぇ!? ぼっち!? こんなにフレンドリーなのになんで……」

「小さい頃、一人でいる方が好きだったんです」

「わたしも小さい頃は他の人と遊ぶよりお姉ちゃんと遊ぶ方が好きだったけど、一人ってなんでなの?」


 今もお姉ちゃんと遊ぶのが一番だけど。


「ソフィーは人と話すのが苦手なんです。今こうやって話せているのもアイドルを始めたおかげで本当に何も出来ない子だったんです」


 流石に卑下しすぎじゃないかと思ったけれど、これは思ってるより重そうね。


「だから外で遊ばずに家で遊んでたんです。そしたらその頃ぐらいからゲームが流行り始めて……」


 そういえばゲームってそんな昔っからあるものじゃないんだよね。確か何故か急に貿易され始めたんだっけ。でもずっとあんなに色んな種類があるものが隠されてたなんて思えないしなんだか変よね。わたしが知ったことじゃないけど。


「それでゲームにどっぷりはまっちゃってもうほとんど外に出ることもなくなっちゃったんですよ」


 こういうの引きこもりって言うんだっけ? 予想外の連続って感じ。


「たまには外に出るべきかなって出たとき、流行に敏感ではないソフィーは知らなかったんですけどアイドルが流行ってたみたいでスカウトされちゃったんです」

「ラフな格好でも可愛さは誤魔化せなかったってことね」

「そういうことですね(?)。それで運動もしてないので試しにやってみようと思ったんです」

「試しにで出来るものなのそれって」

「出来ちゃったんですよ」

「かなり特殊な例よねそれ」

「多分そうですね」

「それでどうなったの?」

「なんか人気になっちゃってました」

「その過程飛ばしちゃダメでしょ」


 そこから色々克服してったよって話じゃないの?


「ほんとにそこからはすぐですよ。デビューから数ヶ月で今の人気です」

「そんな急ピッチで人気になってたの!? いつの間にか知ってたから気にしたことなかったわ」

「プロデューサーさんも驚いてましたよ。見込んだ通りだけど早すぎるって」


 アイドルって人気ではあってもそこまで有名なものって訳じゃないから国民的アイドルのこの子は本当に凄いのね。あのバカと違って素直で誠実で綺麗な顔してるし人気出ておかしくはないけど。


「それでアイドルやってる内に人に馴れてってぼっちじゃなくなったのね」

「いえ、正確には()()()()()のぼっちのままでした。関わった人とかとは話したりはしたんですけど、ソロ活動しかしてなかったので友だちが出来なかったんです」

「もしかして、冒険者始めようって思ったのは友達が作りたかったからだったり?」

「本当の理由はそのとおりです。一応、調べてみたらかなりステータスが良かったからって建前でやってますけどね」


 彼女はえへへ。と笑う。


「良かったね。ずっと願ってたことが叶って」

「はい。ソフィー、今の生活がいっちばん大好きです!」


 うれしそうな顔のソフィーがポーズを解除して、ゲームは再開された。

どうでもいいですが、やってるゲームはWiiPartyっていう設定。フリープレイ。

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