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4−3 四天王の内の二人

「ちょーっとその手を止めてもらえるか?」


 そこには、竜の角と尻尾が生えていて瓶底メガネをかけているツインテの耳の長い少女がいた。


「だ、誰ですか……?」

「だーかーら、こいつに攻撃しないでくれって言ってんだ。武器しまえ」

「は、はいっ」


 ソフィーは焦りながらも剣をしまった。


「それでいーんだよそれで。このまま戦い続けてたら泥仕合どころじゃねーっての」

「それで、お前は何者なんだ」

「クロちゃんのことか? 『クローバー=シラハギ』、魔王軍四天王の一人だ」


 へ?


「「「「四天王!?」」」」

「な、なんでそんな人がこんなところに……」

「なんでって、仲間を助けるためだよ。争うためじゃねー」

「だとしてもなんでわざわざ──」

「こいつも四天王だからだよ」


 ちょっと待てい。つまり今魔王軍上位4人の内の2人がいる……ってコト?! ヮ……ヮ……って流行ってる時しか面白くないネタを入れるな!


「これは逃げるのが助かる唯一の方法?」

「だーかーら、争わねーって言ってんだろ。そんなに争いてーのかお前ら」

「で、でもそれこそなんで倒したりだとかしないんですか?」

「別に実力があるから倒さなきゃいけないとか無いんだよ。戦うよりクロちゃんは研究とかしてる方が楽しい。でも今は大切な仲間がちょっとしたピンチなんだよ。だからまー、つまりだ。仲間の為に来た訳であって敵を倒す為に来た訳じゃあないってことだ」

「魔王軍四天王って結構、ホワイトなんですね」

「ま、四天王という名の友達ってとこだ。例外も居るがな」


 近くにばいきんまんとかDr.ワイリーが乗ってるようなUFO型の機械が置いてあるけど、もしかしてアレに乗ってきたのかな。ちょっと乗ってみたいよね。アレ。


「南瓜、お前も一応名乗っといたらどうだ?」

「分かった。僕。『パンプキン=ディエース』。カボチャ。大好き。」

「そんじゃ、もう用はないから帰らせてもらうぞ」

「ちょっと待って!!!」


 お姫様が本職のバカが何故か引き止めた。


「質問、いいかしら?」

「なんでも構わんぞ」

「魔王って、ロリコンなの?」



(……………………)



「クロちゃんロリちゃうわ!! それに残り2人はどちらかと言えば大人寄りだよ!!」

「確かにロリでその巨乳は無理があるわね。でもアタシはロリ巨乳、嫌いじゃないわ」(キラーン)

「だーかーら! ロリちゃうわ!!」

「寧ろちゅき♡」

「だぁーー!! も゛う゛!! 帰゛る゛!!」

「じゃ。」


 ウィーンという音とともに乗り込むと一目散に飛んで行った。


「結局ロリコンなのかロリコンじゃないのか、教えてくれなかったわね──」


 * * *


 帰る途中……


「いやー、セツナがリサの為にあんなに頑張るなんてな」

「え」

「そうなの?」

「はい。あの時のセツナちゃんは激おこぷんぷん丸って感じでしたよ」

「ちょ、ちょっと」


 私とよりリサとの絡みの方が多くなってきたってのに今更何を恥ずかしがってるんだか。


「セツナはアタシのこと少しは大切に思ってくれてたのね」

「な、何言ってんのよ! アレは、その……」

「セツナは素直じゃないわね〜!」


 リサはセツナに飛びついてハグした。あら^〜。


「ちょっと、何すんのよー!」

「♡」

「せめてなんか言いなさいよー!!」

「うれしいならうれしいって言った方が良いわよ♡」

「ばかぁ! こんなのがうれしい訳ないじゃない!」

「へぇ……じゃあこれはどうかしら?」

「きゃっ!」


 すりすりと尻を触り始めた。痴漢かよ。


「リーダーさん、なんで王女様はセツナちゃんのおしりを触ってるんですか?」

「……それは私にも分からない」


(バチン!)


 そんなことを話している間に、リサはビンタされていた。


「ほんっとに、バっっカなんじゃないの!?」

「ギャグよ、ギャグぅ」

「ギャグで済むわけないでしょ!」

「ご、ごめんなさいね……」

「ふん。分かればいいのよ」

「ちょろ」


(バチン!)


 * * *


 あれ? 『*』があるってことはまだ続くの? 果たし状の件は解決(?)したってのに。


「みんな、面白いキノコを採りに行くわよ!」


 変なこと言い出すのがもう定期化しているな。あとこの感じ、さてはパンプキンとかいうやつとの戦いが思ったより早く終わったからプラスでエピソード増やそうとしてるんだな? スノードロップ様との会話もあったし今回は忙しいな。


「面白いキノコってなんですか?」

「ふふーん。ユニークアンリアルって知ってるかしら?」

「知ってる。不思議な森があるってウワサの雲海でしょ?」

「そう! その森は『蜃気桜の森(しんきおう もり)』って言うんだけどそこには滅茶苦茶色んな種類がある『(しん)キノコ』ってのが生えてるのよ!」


 蜃気()じゃなくて蜃気()なのか。それに蜃キノコってダサいな。


「例えばどういうのが生えてるんだ?」

「コーラの味がするキノコとかお嬢様言葉になるキノコとか背中がずっと痒くなるキノコとか胸が大きくなるキノコとk」

「胸が大きくなるキノコ!? 行こうお姉ちゃん!」

「落ち着けセツナ! 副作用とかあるかも知れないだろ!」


 そんなに貧乳なこと気にしてたのか……確かにあのカボチャ幼女にすらちょっと負けてたもんな。


「副作用は報告されてないけど、キノコの効果は寝ると消えちゃうらしいわ」

「こりゃまたご都合主義な」

「そ、それでもわたしは……用意してくる!」


 走って行ってしまった。そこまでか、そこまで気にしてるのか。


「ちょっと面白そうですね。巨大化するキノコとか小さくなっちゃうキノコとかあるんでしょうかね」


 ソフィーはいつも以上に目を輝かせていた。みんな興味津々らしい。とか言いつつ私もかなり気になってるのだが。


「それじゃ、早く行きましょ!」

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