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3−4 レッツゴー!光魔法

 どうやら杞憂だった様で、シオヒの中は安全だった。安全と言っても暗くて周りが殆ど見えないから結局このまま帰れなくなる可能性もあるけど。

 多分今私が足場にしているなんかぷにぷにしてるのはシオヒ本体だろう。海っぽい匂いするし。


「お姉ーーちゃーーーん! どこーー?」


 どこからか私を呼ぶ声が聞こえてきた。


「ここだよーー!」


 私がそう応えると明るい光とともにいつもの3人が炎の魔法を近くに漂わせながら来た。


「リーダーさん、無事だったんですね!」

「広すぎて全然見つけられなかったわ」


 みんなが私のこと心配してくれてるの正直うれしいな。


「わざわざ探してくれてありがとみんな。んで、こっからどうする?」

「直接攻撃するのが1番手っ取り早いと思うけど……どうなんだろ」

「じゃあ試しに──えいっ」


 ソフィーが下に剣を突き刺したが、あまり効いてるようには見えなかった。


「これじゃダメっぽいですね……」

「中身に攻撃しても全然効かないとか無理ゲーじゃない!」

「万事休すってとこだな。一旦他の人がどうしてるとか確認してみるのも手だよな」

「そうだねお姉ちゃん。とりあえず今出来ることをやって行くのが1番よね」

「あ!!!!! 今しか出来ないことやっていいかしらー!!!」


 そう言うとリサは壁(貝殻の内側)の方に向かっていって急に脱ぎ始めtなんで脱ぐんだよ。


「じゃーん。これがホントの“貝合わせ”!!」

「何やってん、だっ!」(ぺちん)

「ッたーい……そこまでしなくてもいいじゃな〜い!」

「いいからさっさと穿け!」

「も、もっかいやっていい?」

「言い訳ないだろ早く穿けっ!」

「前が見えないですセツナちゃん」

「ソフィーちゃんは見ちゃダメ」


 コイツは一体何を考えてんだ。ここが暗くなかったら他人のフリして逃げてたよ。


「るりり顔真っ赤じゃない。もしかしてアタシの太ももに興味津々なの?」

「なんで太もも限定なんだよ!」

「ところで──アタシの今日のぱんつは見ての通りちょっとオトナな赤いレースショーツなのよね。これでお互いの今日のぱんつは確認し合えたわね♡」

「それは“()()()()オトナ”じゃなくて“()()()オトナ”だよ! そんでもってぱんつを確認し合うってなんちゅーシチュエーションだよ!」

「何言ってるのよ。アタシはリティニカと毎日ぱんつを見せあってるわよ」

「それはお前らがおかしいだけだ!」

「いやいや、冗談はよしこちゃん」

「いつの時代だっ!」(ぺちん)

「二度もぶった! 親父にもぶたれたことないのに!」

「二度あることは三度あるって言葉は勿論知ってるよな?」

「マジすんませんした許してください」

「分かればいいんだよ分かれば」

「でも1つ言わせてください。冗談はよしこちゃんのくだりでぺちんするの理不尽過ぎだと思うのですが」

「すまん勢いで……」

「アタシって勢いでぺちられちゃうの!?」

「アンタ馬鹿ァ? 今のお姉ちゃんは日頃のアンタへの恨みをついでに返してるのよ。わたしで発散してくれてもいいのにわたしに優しいわたしのお姉ちゃんはわたしの身体が1番大事だと考えてくれてるからアンタで発散してるのよ」

「が、がーん(がーん)(がーん)」(がーん)


 そんなにショックなのか。2回もぺちんしてる人がいうのもなんだけどかわいそうだなぁ。


 * * *


 とかなんとかあってシオヒの中を一周して所々明かりをつけて見えやすくしてきた。ついでにこの中に参加人数の3分の2ぐらいの人がいる事が発覚した。


「さてと、これからどうする?」

「どうするも何も、どうしようもないって感じですね……」


 そう、周りが見えやすくなっただけで出られる方法とかは見つからなかったんだよな。


「コイツって今までどうやって倒されてきたのかしら……」

「確かに今回で7回目なんだから倒し方の一つや二つあってもおかしくないよな」

「始まる前に倒し方について聞いてる人とか居たりしたら良いんですがね」


 と、いう訳で別れて色んな人に聞いて回ることにした。まずはそこの3人組に聞いてみようかな。


「あのーすみませーん」

「ええっと、何の用ですか?」

「シオヒの倒し方って知ってますかね?」

「私達も知ってたら教えれるんだけど、この通り全然分からないですよね」

「なんかすみません……」

「いえいえこちらこそ」


 まぁ知ってる人が居たらとっくに解決してるよな。このまま聞いて回ってても時間の無駄になりそうだし一人で少し考えてみるか。

 まずこのシオヒはどういう生き物だったかだよな。炎で草を燃やせたり、岩は電気を通さなかったり幽霊は幽霊に触れることが出来たりと攻撃が効くか効かないかが大事だ。触れることは出来てるし、剣を突き刺した時に“あまり効いていない”と言ったように少なくとも幽霊では無さそう──って待てよ? あのバカに対してシオヒ関連のことでつっこんだな。潮干狩りとシオヒ狩りはイントネーションしか違いがないから「迷惑な名前だな」ってつっこんだんだっけか。それでシオヒは潮干狩りで取ってもらえずに残った貝の“怨念”から生まれたんだっけ? めちゃくちゃ答え出てるじゃねーか。なんで誰も気づかなかったんだよ。いやでも怨念から生まれたのに触れられるっておかしくないか? それこそ考えるだけ無駄か、多分「そういうもの」とかそんな曖昧な理由なのだろう。


「よし、戻るか」


 * * *


「えぇ〜!? シオヒの倒し方が分かったですって〜〜!?」

「まだ何も言ってないが……」

「言わなくても分かるのよ! アタシとるりりはSoulmateなんだから♡」

「なんでそんな発音良いんだよ」

「わ、わたしなんてお姉ちゃんと同じ産道を同じ日に通ってるけど???」

「有名なセリフを改変してまでこんなやつに張り合おうとするな」

「それでみなさん、成果はどうでしたか?」


 こんな時でも本筋に戻してくれるソフィーちゃんはいい子だなぁ。なでなで。


「ふぇっ!? リリリリーダーさん!?」


 撫でると言っても実は私の方が身長低いんだけどね。ま、3cmぐらいしか変わりなさそうだけど。


「ず、ずるいわよふぃ〜にゃん……」

「ソフィーちゃんなら友達だし……許してあげなくもないわ」

「ソフィー、こんなにしあわせでいいんですか?」

「お前ら大袈裟だなぁ、撫でてるだけじゃないか」

「るりりはかわいい女の子に撫でられることの良さが何も分かってないの?」


 いやかわいい女の子に撫でられて喜ばない男はいないんだけど。だとしても大袈裟だろ。


「そんで、シオヒの倒し方だけど」


 私は撫でる手をおろしてそう言った。


「ちょっと! アタシ今『なんの成果も!! 得られませんでした!!』って言おうと思ってたところなのに!」

「知らねーよそんなこと」

「それで、どうすれば良いんですか?」

「ほら今日リサが言ってただろ、シオヒは貝の怨念の集まりだって。つまり光属性の魔法を使えば簡単に倒せるってことだと思うんだよ」

「え? でもそれじゃなんで今触れることが出来てるの?」

「……さぁ」

「そんな細かいこと一々気にしてたら負けよ負け」


 さっき自分の中で起こってた議論が起こってるのなんか不思議な感じだな。


「光属性といえばお姉ちゃんの得意分野じゃない。ここは1発大きいのぶっぱなしちゃってよ」


 そうそう、私はプリーストだから光とかそういう類の魔法が得意なのだ。


「そんじゃ行くぞ。《ピカシャラン》!!」


 大きな光が辺りを包み込み、天に登るように流れて行った。それを見た他のグループのプリースト達も各々光魔法を放っていった。ちなみにこの《ピカシャラン》は炎属性のメララ系と同じように《ピカラ》《ピカラン》《ピカシャラン》と小中大になっている。

 するとシオヒからすごい勢いで何かが飛び出してパカっと開いた。


「これでやっと外に出れるわね!」(ダッ)

「あちょっと待ちなさい!」

「私達も行こう」

「はいっ」


 中にいた他の人達と共に外へ走っていく。中には走りながらも余裕が出来たら光魔法を放っている者もいた。


「さっきのってもしかして砂を吹いてたんでしょうかね?」

「ま、アサリやハマグリは潮干狩りで多いしそうなんじゃないかな?」


 外に出た頃にはシオヒはシューという音をたてていて、今にも倒せそうな感じだった。焼いてるみたいな感じ。


「これで最後かもな! 《ピカシャラン》!!」


 さっきと同じように光の柱がどーんってなってシオヒの勢いが止まった。美味しそうな匂いと共に。


『多分第7回シオヒガリ大会終わりですーアクシデントもありましたが無事っぽいですねー乙ですー』


 拡声器から聞こえる声なんかめっちゃ軽いな。担当変わったのかな。


『それではこれからこいつを調理していきまーす』


 * * *


 シオヒスープにシオヒご飯にシオヒのバター蒸しなどなど色んな料理が机の上に並べられた。この世界では巨大な敵って食べるのが普通なんですかね?


「うまそ〜ねぇ! ズズズズ!!」

「なんでズズズズって態々言うのよ……」

「美味しいからよー! mgmgmg!!」

「いや、その理屈はおかしい」


 確かに美味いけどアサリを食べるのとシオヒを食べるのとでは全然変わってくるから不思議な感じ。


「がんばった後のご飯は美味しいですね! 今日1番活躍したリーダーさんからしたら舌がとろけるほど美味しいんですかね」

「頑張り度が高くなればなるほどおいしくなることはないと思うけどとろける程ではなくてもけっこう美味しく感じてるよ」


 そういえば大会とか言ってるぐらいだから何か賞品とかあるのかな?


「リサ、この大会って賞品とかあるのか?」

「ないわよ」

「え、ないの? マジで?」

「マジよ。強いて言うなら今食べてるのが賞品ってとこかしら」


 骨折り損の草臥れ儲けってこういうときに使うのかなって言いたいところだけどこのシオヒ飯が賞品と考えると割と悪くないかもなと思ってしまう。


「まぁ、なんにも無いよりはいいんじゃない?」

「それもそうだな」


 この4人で仲良く変わった食べ物食べてるだけでも楽しいし、これでいいのかな。

3話終了です。お久しぶりですね。ゲームやってて遅くなりました。今回の3話は前2話よりパワーアップしたつもりです。……つもりです。

というかこの作品タイトルで百合言うてますけど主人公元男なんだからほぼ百合じゃないんじゃないかって思ってしまっているんです。まぁでもこのタイトルは「女の子ばっかの世界だよ」みたいな意味も込めてるから許してくださいねっていう。──まるで最初っから百合って入ってましたよみたいに言ってますけど、これつい最近ユニバースからユリバースに変えたんですよね。わけわかめです。

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