2−3 ラフトーク
「これで出汁と唐揚げ作ってもらえますか?」
そう言いながらソフィーは亀の手足をギルドのスタッフの人に差し出した。
「は、はい。今他のスタッフを呼んで参りますので少々お待ちください」
スタッフさんが奥に駆け出すとしばらくしてから7人ぐらい増援が増えた。
でっけー亀の手足を重そーに奥の扉の方に運んで行った。やっぱりこの子バケモノなんじゃないか? 可愛いけどやっぱり、気味が悪いほどに強い。
「どんな味なんでしょうかね」
「それはおいといて、あれって2人で、というか2人だけで食べるのか?」
「え? そうじゃなきゃ誰と食べるんですか?」
「いやあの量は無理だろ!!」
「たったしかに!!」
「気づかなかったのかよ!!!」
この子もアホの子らしい。私のチームはアホしか居ないのか。
「あの量どうしましょう……」
「! そうだいいこと思いついたぞ!」
「いいことってなんですか?」
「そりゃ、私の仲間2人を誘うんだよ」
それでもあの量は流石に多いけど。
「それじゃあリーダーさん、ソフィーはここで待っていますので2人を連れてきてください。挨拶しなきゃ、なので」
「おう」
ギルドから城までそんな遠くないしさっさと行っちゃいますか。
「おや、おかえりになられましたか、ルリア様」
いつも通り門の前に立っているリティニカさん。いつもご苦労様です。あ、一応言っておくとリティニカさんって言うのはあのポニテのメイドさんのことね。
「ただいま。リティニカさん。実はこれからギルドで食事することになっちゃったんですけど、量が多いのでセツナとリサを誘いに戻ってきたんですよ」
「そうなのですか。ところで何を食べるのですか?」
「でっけぇ亀の手足」
「豪快ですね」
「倒した時は爽快でしたよ。私が倒したわけじゃないですけど」
「へーそうかいそうかい。ってね」
「「はっははは!」」
「なんですか今の」
「あれ今のは私がルリア様にノったってシチュエーションじゃないのですか?」
「いやまあそうなんですけど。それにしてはノリノリ過ぎません?」
「郷に入っては郷に従え、と言うやつですよ」
「なんかリティニカさんが言うとそれらしく聞こえますね」
「そうですか? 褒めても何も出ませんよ?」
「褒めただけで何か出たら怖いですけどね。びっくり箱かよって」
「びっくり箱と言うより植物に近い気がしますけどね。ほら、花に綺麗な言葉を聞かせると綺麗に育つってよく言うじゃないですか」
「文字通り褒めて伸ばすってやつですね」
「全く本当にその通りです」
〜一方その頃〜
「──リサ、居る?」
「いるわよーっ」
「ガチャリとな」
「で、アタシに何の用なのよ?」
「実はアンタに聞きたいことがあるのよ」
「なんでも聞いてちょーだいな」
「その……お姉ちゃんがお城に居ない今だからこそ聞きたいんだけど……」
「なーによ、もったいぶらずに言ってみなさんな」
「……じゃ、じゃあ聞くよ?」
「どんな質問にも答えてあげるわよ」
「お姉ちゃんのおっぱいの触り心地ってどんな感じだった?」
「想像を遥かに上回る質問が来たわね」
「でもアンタはあの日お姉ちゃんの下着を脱がせてたでしょ? アンタがお姉ちゃんのおっぱいに触れてしまったことはバレバレなのよ」
「まぁ教えてあげないこともないけど──高くつくわよ?」
「ふっ、望むところよ」
〜門の前〜
「ってそうこう話している内に時間結構経ってますね」
「ルリア様って何かしなきゃいけない事があったんじゃなかったんでしたっけ?」
「そうそう、早く行かなくちゃなっと」
さて先にリサの部屋から行くか。たたたたー。
しゅたっと。
やっぱり豪華な扉だな。周りの装飾も豪華だけど。他の部屋とは全く違うって感じでリサっぽくて良いよな。
こんこんこんっと。
──あれ? 反応がないな?
こんこんこん。
「…………」
こんこんこんこん。
「…………」
こんこんこんこんこん!!!!
「は、入っていいわよー」
「なんだったんだよ今の間は」
「お姉ちゃん! 何もやましい事とかないからね!」
「そう言われると逆に怪しいんだけど。それになんでセツナがリサの部屋にいるんだよ」
「ないんだからね!!!」
「いやだかr」
「「ないんだからね!!!!」」
ゴリ押された。
「まぁちょうどいいや。お前ら、今からギルドに食事に行くぞー」
「「オッケー」」
その後すぐに2人は出てきた。今着替えた感じじゃないけど一回外にでも出てたのかな?
「よし。あ、そうだ。私たちのチームに新しい仲間が加わったんだよ」
「え? マジ? 可愛い子?」
「うん。めっちゃ可愛い子」
「そりゃあ楽しみねぇ……ふふふ……」
「その子って変な子とかじゃないよね? コイツみたいなのが増えたら困るからさ……」
「いい子だよ。めちゃくちゃ。まぁ強いて言うならちょっと、ていうかだいぶ抜けてるかなー……」
「悪い子じゃないならもうそれだけで十分だから……」
「その言い方だとアタシが悪い子みたいじゃない」
「「お前は悪い子だよ」」
「そんな! 2人してひどい!!」
「よーし行くぞー」
「はーい」
「ちょっと! 無視しないでよぉ!!」
そして私達はギルドへと向かった。
「(セツナ、この感じギリギリ聞こえてなかったみたいよ)」
「(ところで物で例えてくれたけど、アレってマジなの?)」
「(大マジよ)」
「(そ、そんなっ……あんなに簡単に手に入る物がお姉ちゃんのおっぱいとおんなじ感触なの……)」
「(しかもアレは相当柔らかい物だからね……)」
「(今度からアレがたべられなくなっちゃうよぉ……)」
「あのー? お二人さん。なんで小声で何か喋ってるんですか?」
「秘密よ、ひ・み・つ」
「キモい言い方しないでくんないか」
「ふふふ」
「なんでちょっと笑ってんだよ! 怖えよ!」
でも、なぜだか聞こえなくて良かったと第六感か何かが感知してる。
そう考えるとますます怖くなってくるのでした。




