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私の体に大量の霊が取り憑く。

作者: 七瀬






私は、常に体が重く気分も上がらない。

何時の頃だったか? 私には霊が取り憑くようになる。

元々、霊感がそんなにない私なのに、、、。

霊は、私の体にどんどん逃げ込んでくるように入ってくるみたい。

一度! 霊感の強い知り合いの人に見てもらった事があった。



『・・・こ、これは! かなり吉田さん、ヤバいかもしれないですよ

貴女の体に大量に霊が取り憑いています! 一応、除霊はしますが、』

『・・・えぇ!? まだ、何かあるんですか?』

『今現在! 取り憑いている霊は取り払えますが、次から次へとまた

入ってくると思うので、これ以上! ワタシにはどうする事も...。』

『どうにかしてください! 私から霊を全て取り払ってください!』

『・・・・・・』




ただ単に、霊感の強いこの人に私の霊を取り除く事は難しいと

言われて、彼女にプロの霊媒師を紹介してもらう。

それでも、どこまで取り除くことが出来るかは、、、?

難しいんじゃないかと言われてしまった。

元々、霊が取りつきやすい体質の私に、霊からしたら?

絶好の取りつき場所だと思われているのだろう。


私は、霊に取りつかれているおかげで。

毎日、何をやっても何処に居ても、テンションが上がらない。

何をしても、上手くいかず怒られる事が多い。

毎日の生活に、ホトホト疲れていた。

毎日、“死にたい!”その言葉が頭から離れない!

夢も希望もない、どうしようもない私の人生!

生きていても、しんどいだけ、、、。 

それなら、もう命を絶った方がいいんじゃないかと何度も思う。

ただ、それもこれも! 全て、私に取り憑いている霊のせいらしい。

霊は、私の心を蝕み闇に引きずり込む為に、私に希望を見せないよう

に目隠しをしているのだ!




私は、私に取り憑いた霊を一掃しようと思い。

プロの霊媒師に会い行く。

私を見た! 霊媒師も、私を見るなり声も出なかったほど、、、。

これは! 今まで見た中で、恐ろしく取り憑かれている人を見ました。

と言われてしまうほど、多くの霊が私に取り憑ているらしい。



『先ずは、今! 取り憑いている霊を取り払いましょう!

それから、後から霊に取り憑かれないように封印しましょう。』

『・・・封印ですか?』

『霊が入って来られないように、扉を閉めるようなモノだと思って

くれればいいです。』

『・・・あぁ、ははい。』




私は、霊媒師に言われるがままに部屋の中央に座り。

その周りを囲むように、他の霊媒師6人が居てみんなで同じ

呪文のような言葉を合わせて唱えている。



私は、急に苦しくなりのたうち回り、喚きだす。

ひたすら、私はそこらじゅうを転がりまわり狂暴化していく。

罵声を霊媒師達、一人一人に言い続け、物を投げたり壊した。

私は、痛み苦しみ這いずり回るように部屋の中を徘徊する。

それでも、霊媒師達は私の為に呪文を唱え続けた。



【クソヤロウ、コイツハ ワレワレノ ス ダ。】

【イバショ ガ ナクナル】

【コロセ 殺せ コロセ 殺せ コロセ 殺せ コロセ 殺せ】

【コノヨワ ジゴクダ イキテカエサン!!!】

【ミナゴロシダ! ココ二 イル ヤツワ ミナコロス!】

【ジョウブツ サセテクダサイ モウ ツカレタ。】

【アソボ! アソボ! アソボ!】

【コノセカイワ ミナ ゼンメツサセル!】




・・・次から次へといろんな霊がコロコロ言葉を言い放つ!

凄い数の、霊達が私に取り憑いている。






・・・気がつけば?

前の日の、夜11時から始めたのに既に朝方になっている。

私は、汗だくになりながら体が軽くなった事を感じていた。






一人の霊媒師が、私にこう言った。



『もう、大丈夫! 全ての霊を除霊しました。そして貴女の体に

霊は入って来ないように、霊の通り道である扉にも封印しました。

長い時間、ご苦労様でした。』

『・・・あ、ありがとうございます。』




私は、スッキリした顔で部屋を出た。

今日から、ステキな一日が始まるわ!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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