アドミニストレーター(NO.78)についての報告書
第六章を読んだ後に読んで下さい。ネタバレを含みます。
アドミニストレーターNO.78
名 称:スワンプルーム
タイプ:定形無機非生物及び一部有機生物(要調査)
危険度:小~中(要調査)
特徴:
外見は鉄筋コンクリート製の廃墟そのもの(内装等概要については別紙1)。部屋の二階部分より上部に一体ずついる有機物の端末(別紙2、生物か非生物かは要調査だが、後述の通り人間が変化するので有機物と仮定する)が触手で侵入してきた人間を捕捉する。捕捉された人間は生きたまま長時間(要調査。少なくとも十日以上)拘束され、少しずつ身体を貪られていく(なぜ拘束されている人間が飲食なしで十日以上の長期間、生命活動を停止しないのかは不明。要調査)。
また、スワンプルームは拘束した人間の複製を作り出す(拘束された初期段階で作られるが、正確な時期は要調査)。複製は本人と全く同じ容姿、記憶、遺伝子構造を持っており本人との区別はつかない。ただし、本人よりも性格が明朗になっている場合もある。
スワンプルームが作り出す複製は以下の役割を果たすと推察される。
・複製を社会に送りだすことで、行方不明者を増やさず安全に人間を補食し続けられる
・端末が破壊されたときに複製がスペアとなり端末が再生する(実地実験済)
調査人はやむなく爆発物でスワンプルームの破壊を試みたところ、通常の鉄筋コンクリート製の建物を破砕するために必要な火力の爆発物での破壊に成功。
ただし翌日には元々二階建てだったスワンプルームは三階建てになり修復された。このことからスワンプルームは破壊されると、より強大になって修復されるという性質が推察される(破壊の定義及び修復後の外壁の強度についても要調査)。
編集者;葉山総司(〇〇〇〇年〇月〇日)
更新者;
エピローグに続きます。