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首を吊った蝶は天へ昇る  作者: ミサト
3/5

3話

 いくら子供の頃から霊感があっても、気持ち悪いし、怖いものは怖いのです。

 私は何事もなかったのようにするしかありませんでした。


 それより、葉山さんが危ない!

 そう思いました。


 山村さんが自殺してから、葉山さんの様子がおかしいのも、これに関係しているに違いない。


 そして――

 仕事の時にナースステーションで葉山さんが急に泣き出し、我慢出来なくなったのだろう。

 

「私は、自殺に追い込むつもりはなかった。毎晩私の枕元に山村さんが立っている! 私の事を見ている!」


 ――と、自分に起こっている事を話し始めました。


 その時です!


 葉山さんが――


「ギヤ―――――っ!!」


 狂ったような叫び声をあげ始めました。


 そして、ナースステーションの電気が次々とバリバリ割れはじめたのです……


 バリーン…ビリビリ……


 机の上の物が落ちたり、コーヒーカップが割れたり……

 

 ナースステーションには私と葉山さんと他に3人の看護婦と看護士がいましたが、私以外、もう皆パニック状態です。


 何が起きているのだろうか――?

 全く把握できないような状態でした。


 そして、葉山さんが――


「離して!お願い!許して!ギャーー!!」


 ――と叫んでいます。


 その瞬間―――


 葉山さんの腕しっかりと強く握り、その腕を両手で引っ張っている山村さんが見えました……

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