◆ 世界設定とか ◆
≪ ナインスリーブス創世記 ≫
まず最初に”空洞”があって、”空洞”から世界の理が漏れてしまうのもを塞ぐために世界樹たちが召喚された。
第一の世界樹は”朝焼けの果実”をつける世界樹オリュンポス。
第二の世界樹は”夕闇の果実”つける世界樹アスガルド。
第三の世界樹は”幽玄の果実”つける世界樹エウロペア”。
第四の世界樹は”白昼の果実”をつける世界樹”アルバロン”。
第五の世界樹は”中天の果実”をつける世界樹”エッダ”。
第六の世界樹は”赤鴉の果実”をつける世界樹”ラー”。
第七の世界樹は”玉兎の果実”をつける世界樹”シヴァ”。
七柱の世界樹は立派に育ち、やがて”空洞”は無事に塞がれる。
世の理に祝福された世界樹たちは繁栄を、即ちこの世界に子供たちを残す資格を得た。
ほどなく世界樹たちは繁栄の証である果実をつける。世界は永久の循環のもとに永遠の繁栄を約束されたはずだった。
しかし、封じられた”空洞”の中から生まれるはずのない種子がやってくる。種子は世界樹にとりつき、これを孕ませた。
やがて世界樹の根は膨れ上がり、そこから大きな人の形をした生物が生まれた巨神たちである。
巨神たちは世界樹の幹、葉、根らを食らい次々と増えていった。中でも世界樹オリュンポスから生まれた巨神ウラノスは狡知に長け、自分の兄弟たちを連れて世界樹を食べながら頂上を目指した。
他の巨神たちに先んじて世界樹の頂上にやってきたウラノスは世界樹たちの頂上にあるそれぞれの世界樹の力の象徴である果実を見つける。ウラノスは七つの果実を全て一人で食べ尽くし、自分の兄弟たちも食べてしまった。
不死身になり永遠の命を得たウラノスはもはや巨神の姿をしていなかった。頂上を目指した巨神たちの中でわずかに生き残ったウラノスの弟クロノスとゼウスとガイアは力を合わせてウラノスの影を世界樹の根に封じ込めた。
影を失ったウラノスの肉体は世界樹の周囲を彷徨うになった。これが白夜の始まりと言われている。クロノスとガイアの夫婦はウラノスの影が外に出て行かないように世界樹の根に宮殿を立て、他のことは全てゼウスに任せた。
果実を失った世界樹はまた新しい果実を生み出す為に若葉を生やす。ゼウスは生き残った兄弟と子供たちに世界樹への祈りを捧げることを命じる。世界樹の祝福のもとにオリュンポスの巨神たちはますます栄えた。
かくしてゼウスは世界樹オリュンポスの巨神の王となった。
~ おまけ ~
◆速人とディーの素朴な疑問箱◆
【 第一回 2020年1月22日 】
世の中には聞かぬが花、という話もあり得る。
その禁忌をあえて侵すのがディーという男のクォリティーなのだ…、なのだ…。
「あれ?今のおかしくない?クロノスさんとガイアさんって兄妹でしょ。どうして夫婦なの?」
速人は渋い顔で答える。
禁忌の領域に踏み込んだ者は対価として絶望と後悔を得る。それだけのこと。
「俺もくわしいわけじゃないけど、当時の巨神の数は百体を越えなかったって話だぞ。血縁者で夫婦関係を共有していたんじゃないか?」
「えっ…」
世界の闇は深い。
※質問、お待ちしています!!




