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0章 始まり

私は今日も占いの仕事をしていた。

父とは違って外れてしまうことが多くお客様に叱られてしまうことはあるけれど、いつも頑張ってるねと励ましてくれる常連さんもいる。

それでも、私は満足がいかない。

占いの腕は上がることなく、これ以上伸びしろがないことを本人は悟ってしまった。

このままいつもと変わらぬ日常を過ごすのだ。

父を越す占い師になるなんていう唯一の目標も無理なのだ。

私にはもう生きる意味が無い。

白紙の原稿をひたすら改行するだけのつまらない日々を送るのだ。

そんな時、一人のお客様が私の占い屋の机の上に乗った。

サンタさんのぬいぐるみだった。

『お嬢ちゃん』

誰が置いていったわけでもなく独りでにそこに現れたぬいぐるみに、私は不思議と抵抗はなかった。

何故だか安心できて、懐かしい気もした。

『ただ淡々と過ぎ去っていく日常を、非日常的で彩ってみたいと思わないかい?』

そんなサンタさんの言葉は私を見透かしたようで少しビックリしたけど、それと同時に嬉しかった。

それがただのぬいぐるみでも、私を理解してくれる何かがあるんだ、と胸の中は嬉しさでいっぱいだった。

だから、元気よく頷いた。

『君に魔法少女の力を与えよう』

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