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燃ゆる向日葵 散る花弁  作者: 平 和沙
2/2

大丈夫?

完璧であることってそこまで大切?

入学式が終わり

クラス委員や教科担当を決めることになった。

満場一致で向日葵がクラス委員長になった。


(まただ。いや、私はこれで良いんだ。そう自分に言い聞かせる。

みんなが求めるのだから、それに応えることができるのだから、それでいいじゃないか…と。)


お昼になり食堂へ向かうとそこには入学式で司会をしていた副会長が椅子に腰をかけ手招いていた。


何もしてないからどうせまた生徒会に入らないか?とかいう誘いではないだろうか。

そう考えつつも副会長の座っている場所へ足を赴く。


「私に何か御用でしょうか?」

「いや、向日葵ちゃんさ。とりあえずまぁそこに座ってよ」

副会長はにやつきながら私の横にある椅子へと指をさす。

「私は生徒会副会長の桔梗遥。入学式でも司会やってたから顔ぐらいは覚えててくれてたかな?」

「は、はい…。それで何かお話があるんですよね?」

副会長は顔を私に近づけこう言った。

「向日葵ちゃん、大丈夫?」


私は唖然した。


生徒会への誘いかと思ってた自分が自意識過剰だったこと。

それに対しての恥ずかしさ、上手く演じれてなかったこと。

そして何より大丈夫?というその言葉への動揺を隠せなかった。


4歳の頃からずっと頑張り続けて、それに見合った評価をもらってはいたが

心配をされることがなく 今までずっと演じ切れていたと思っていたのに

たった”大丈夫?”の一言ですべてが不安定になった気がした。


「どうしたの顔赤らめちゃって。1年生はやっぱ可愛いねぇ」


茶化すようにして言ってくる。


どこまで分かってるのか、適当なのか。

それでも何か私は、心をとかされるような思いになった。

心配してくれる人と言葉

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