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巻き込まれ女子の異世界召喚 (仮)  作者: 氷魅狐
第一章 取り敢えず他国へ ー街を出ようー
7/37

ー07ー

疲れたよー、お腹空いたよー、眠いよー...

でも此だけは上げとくね。



颯爽と騎士さんの所へ行く。


「この水晶に触れろ」


チラッと視線を寄越して顎で水晶を示す。


「指先だけでも構いませんかしら?」


ちょっと強めに訊いて見る。


「はい...いや、ああ。それで良い」


ちょっと強く出られると逆らえないタイプね。日々上官から怒鳴られたり理不尽な扱いもされていそうだけど...私達に対してそんな投げ()りな感じでは上には行けそうもないわね。


「それでは...」


水晶に触れる。指先だけよ?それもユックリ、ぷるぷる震えて怖がってる風を(よそお)わないと。

あら、騎士さんが顔を歪めたわ。皆もやられたのかしら?もう少しポーカーフェイスの練習が必要じゃないかしら?この人が貴族とか商売相手だったら表情が分かりやす過ぎて情報戦や交渉技術なんて不用だわね。


「ッチ...よし。行って良いぞ」


シタウチ?今、舌打ち、しませんでした!?この騎士!ちょ~っと礼儀を...い、いえ、落ち着きましょう。小石ごときに消耗されるエネルギーが無駄ですわ。


「...そう?では、失礼するわ」


水晶を担当していた騎士さんに挨拶をして、隣の騎士さんから「ほらよ、持ってけ」と渡された金貨を受け取り歩き出す。

ふと、貰った金貨を歩きながら鑑定してみる。


何故か気になったのよね...何故かしら?妙な輝きあるとか、禍々しいオーラが出ているとか特に変わった物ではないのよ?博物館に飾られているような昔の金貨に見えるのよ?まあ、あそこまで古めかしくは無いのだけれど。


(ゴッド)(アイ)


******

【金貨】

・世界共通貨幣。

銀貨1.000枚分、銅貨10.000枚分の価値がある。


識別魔法(一度きり)が付与されている。


******


.........これは、まさか...


扉にも鑑定を掛けてみた。


(ゴッド)(アイ)


******

【イビル・トレントの木の転送扉】

・イビル・トレントの木材で出来た魔法防御に()けた、(しっか)りした造りの扉。ただし、炎魔法には弱い為、火気厳禁。定期的に水を掛ける事で劣化を防ぐ事が出来る。


転送魔法が付与されている。

識別魔法が付与されている。


******


成る程、転送魔法と識別魔法...ここで行き先が別れるのね。

そうなると皆別々の所へ飛ばされた可能性も出て来るのよね...


「......次っ!と、終わりか」


と騎士さんが後ろで言っている。

ここからが勝負ね。このまま出られれば良いけれど......


ガチャッ










「チッ...使えないわね」





聴こえたわよぉ?

さて、今回で検査?は終わりました。意外と長かった...

ティエラさん迫真(はくしん)の演技!気付かれてないよ!


そして、舌打ちに良い印象を持っていないようです。

最後の舌打ちは誰が誰に向けた物でしょうね?

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