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巻き込まれ女子の異世界召喚 (仮)  作者: 氷魅狐
第一章 取り敢えず他国へ ー街を出ようー
5/37

ー05ー




確かに「驚かないでね?」とはいったけれど、もう少し反応が有っても良いのよ?


パンパン


「さあ皆様、確認は出来ましたでしょう?今度は此方の水晶に触れて貰います。触れた者は隣の近衛騎士から金貨を貰い、彼方(あちら)の扉へ向かいなさい。お父様、国王陛下の(もと)まで案内されますわ。その価値がある者はですけれど」フフッ


もう取り繕ってもいないわね。此方(こちら)を見る瞳が明らかに(さげす)んでいるわ...

最初の脅しが効いたとでも思ってるんでしょうねぇ...


「嫌な予感しかしないな...」


あら、鋭い。


「?皆普通に触ってるよ?」

「何かあるの?只の玉にしか見えないんだけど?」


もう少し状況を読んだ方が良いわね。


「あの自称王女様の最後の言葉、聞いたでしょうに...」

「"その価値がある者"って言ってたよね」

「あの人ぉ~、真っ黒なんですぅ~」


この子達は色々と(さと)い見たいで何より。


「そうね。腹黒よりは判りやすくて良いけれど、悪役令嬢と云う言葉がピッタリね。王女だけれど......あの水晶に関しては問題ないわ。只ステータスを透写しているだけだから」

「へー、ステータスを透s...って、それ不味くない?」

「ど、どうしよう...怒られない、かな...?」


普通の隠蔽とかだとダメなんでしょうけど、私のスキル【神隠し】なら大丈夫よ。

スキル説明読んだら現実逃避したくなったものね~......


「大丈夫よ。食べられたりする訳じゃないから」

「た、食べ!」


あらあら、結構真に受けるのね~。


「次っ」

「ほーら、次、行ってらっしゃいな」

「そ、そんな!さ、紗香(さやか)ちゃ~ん」

「おい、早くしろっ」


焦れた騎士さんが迎えに来ちゃったわね。


「はーい、頑張って行って来ーい」

「裏切者~~!」


そして、騎士さんズに両脇を捕まれてドナドナされて行ったわ~。

ここの騎士さん達は短気なのかしら?


「中々面白いわね、あの子も」

「良い子なんだけど...異様な恐がりって言うか、まあ、そんな感じで周りから浮くタイプなんだよねー」


まぁ...損な子ね......


「そう言えば、何時も橋本(はしもと)さんの後に着いていたわね」

「二人も幼馴染みか何かかしら?」

「そっ「次っ」っと、はいはーい。私行って来るわ。ユリ独りにしとくと危ないからね」


...今更だけれど、この子は私相手にタメ口なよね。実にnaturalに話す物だから気付くのが遅れたわね。悪く無いわ。ふふっ。


「私達も直ぐ行くから待っててね」

「本当に仲良しだね」

「うーん...(ニヤリ)桜達程じゃあないよねぇ?」


とサクラちゃんとえーっと、スバル君だったかしら?をチラリと見てから行った。

あらあら、からかって行くだなんて...悪戯も好きなのねぇ。


「「ちょっ!何言って...」」

「あら、息ピッタリですね」

「そ、そんなんじゃねえしっ」

「///キュー」


う~ん......(これ)で好き合ってる事に気付かないなんて、どれだけ鈍いのかしら?


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