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巻き込まれ女子の異世界召喚 (仮)  作者: 氷魅狐
第一章 取り敢えず他国へ ー街を出ようー
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ー37ー

お久し振りです!!

このシーン、本当に!皆動いてくれなかった ( TДT)

やっと上がったけど次もいつになる事やら......


これからもキマグレ投稿ですが、宜しくお願いします!



戻って来たティリザは男性二人を伴っていた。紹介された彼等は交渉員ガディエル、会計員ルクトゥスと名乗り、交渉員は権力に圧されこの場を離れた事を謝罪してきた。

ティリザを見れば、もともと彼がこの部屋で待機している筈だったのだが、あの男爵に追い出されたのだとか。御愁傷様ね。


「その件に関してはもう良いですわ。謝罪の言葉も頂けましたしね。

さあ、楽しい交渉と参りましょうか」

「お、お手柔らかにお願いします」


ん?......あら、これでは立場が逆だわね。


「それでは早速ですが、品物とその説明を頂いても宜しいでしょうか?何分、調味料を少し売りたいとしか聞いておりませんので」

「ええ。今回ご紹介したいのはこちらの三点」


言いながら塩の瓶、砂糖の瓶そして胡椒の小壺を各々(それぞれ)1つ机に出して行く。(どこぞのテレビショッピングを思い出したのは秘密よ)


「こちらの青いリボンの瓶にはお塩が入っています。ピンクのリボンの瓶にはお砂糖「砂糖!?」が...どちらもご覧の通りとても白く味も従来の物より舌触りも風味良いですわ。そしてこの小さな壺には胡椒が「胡椒!? 」...入っていますわ」


何故かしら、合いの手?が入って来たわ。


「うっ...し、失礼しました...で、ですが!本当に、本当に!砂糖と胡椒が入っているのですか?!」

「え、ええ、入っているわ」


市場?にも並んでいたし、珍しい物ではないはずよね?


「っーー!!買いまっす!!!」

「ちょっ!?」

「!!」


......交渉も無く宣言されてしまったわ。お隣ではティリザさんが驚いていて、ルクトゥスさんは一瞬目を見張ったけれども直ぐ無言で瓶を手に取り(かざ)し、様々な角度から見てはリボンをサラリと撫でている。

何でしょう、私が想定していた交渉と違うのだけれど...


「えっと...有り難う御座います?

 それで、幾ら程で買い取って頂けるのかしら?」


気を取り直し、そう尋ねるとルクトゥスさんが一度周囲(特にガディエルさん)を一目見て、ティリザさんと目で語らい口を開いた。


「...そうですね、こちらは「良い値で!!」...君は少し、黙っていようか?ティリザ」

「はい」

「むぐんぐっ!?」


ティリザさんがスーっと立ち上がってガディエルさんの後ろに回り、その口を塞いのだけれど......普通、女性にそのような真似をさせる物かしら?いえ、ここは異世界だわ。そんな事もあるのねー......それ以前に『交渉員!』と思わないでも無いけれど。


「お見苦しい物をお見せ致しまして、申し訳ありません。今暫くご辛抱下さい」

「え、ええ。大丈夫ですわ。続けて下さる?」

「はい。では、こちらがーー」


と、その後は特にナニモナク、代金も支払って貰っ...ええ、はい。ナニカはあったわ。此方が想定していた以上に高値を付けられたので少し、ほんの少し驚いただけ。それだけよ。ほ、ホホホ......


塩瓶1本が市場で約銀貨30枚だったので多くても銀貨50枚程を想定していたら、1本銀貨120枚......

砂糖瓶1本が市場では約銀貨600枚位(場所なのか品質なのか値段の上下が激しかった中の平均よ?)だったのでここは金貨1枚は行くかしら?と思っていれば金貨1枚と銀貨500枚とか......

胡椒壺に至っては市場価格で1壺約銀貨800枚此方の想定は金貨1枚と銀貨700枚程、だったのだけれど...金貨3枚......

(ことごと)く私の想像の上を行ったわ。お陰で私が値下げ交渉をしてしまったわ...冷静になった頭で立場、逆よね?って気付いて皆して苦笑い。


結果、塩瓶1本銀貨100枚の25本で金貨2枚と銀貨500枚、砂糖瓶1本金貨1枚と銀貨150枚の25本で金貨28枚と銀貨750枚、胡椒壺1つ金貨2枚と銀貨200枚の10個で金貨22枚、〆て金貨53枚と銀貨250枚。手元に何もないのも...と言う事で銀貨3枚と銅貨1000枚(銅貨は100枚毎に別けて貰ったわ)を現金で、それ以外をカードへ入金して頂いたわ。それにしても大金だわー......


それと、随分安く仕入れたので(彼等視点)何か力になれる事があれば言ってくれ、と言われたので物は試しに、


「実は、冒険者気分を満喫しようと歩きと野宿をしていたのですが...正直甘く見ていた事を痛感致しましてこの度馬車を新調しようかと思うのですが、まだ営業しているオススメの所は有りますか?」

「歩き......」

「野宿......」

「夢が有りますね!」


若干一名話が噛み合って居ないようでしたがそこはスルーで。と言うより、解放されたのね。いつの間に...

思う所はあるのでしょうけど、とても良い馬を取り扱う馬車屋へ紹介状とそれだけでは足りないからと【保温】を付与した大きめの容器を2つと【保冷】を付与した魔石を1つ頂いた。これも高いでしょうに、これくらいは!と譲らなかったので仕方ないわ。有り難く頂きました。


もう用もないので帰ろうとしたら、「出来ればまた売って頂きたいのですが、如何でしょう?」何て言われて正直焦ったわ。とっても焦ったのよー。異世界の品々の高品質を再認識した瞬間でもあるわね。そんな中浮かんだ言い訳がこちら。焦りが顔に出てなくて本当に良かったわ。


「...ごめんなさいね。私も知人から押し付け、んっんん、別けて頂いた物なので後は実家で使う分しかありませんの。その知人が何処で仕入れたのかも存じませんし...余剰分を折角だからと此方へお持ちしただけなので......」

「そう、ですか。いえ、無理を言ってすみません。ありがとうございました」

「ええ。それでは失礼するわね」


こうして商業ギルドを後にしたのは太陽も真上を超え、2個分程過ぎている頃だった。もうすぐお茶の時間だわ...何処かで食べてからお買い物かしらね。




尚、私が出ていった後こんな会話がされていたとか居なかったとか。


「あの方が野宿だなんて私、想像が付かないのだけど...」

「奇遇だね、私もだよ。先ず前提の徒歩と言う所から無理がある」

「「訳ありか......」」

「良いですよねー、僕も何時か旅がしてみたいです!」

「「......はぁ」」



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