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お久しぶりです。
ふぅー、やっと何か書けました!
色々と詰まって、躓いて?います......
でも、まぁ、また気まぐれに書けたらアップしますね。
出来上がった衣服、布や糸、裁縫道具、それから余った調味料などは【私の世界】の異次元収納施設(長いので今後は次元庫と言いましょう)へと入れ替えたわ。これで無くす心配もスられる心配もないから安心ね!
あら、どうやったのかって?そこはイメージよ。しまう事を思いながらスキルを発動させたら空間に30cmほどの亀裂が入って、気付けばそれが円形に成っていたものだから裁縫道具をポイポイっと投げ入れて、リストを確認したら普通にあるものだから残りも一気に入れただけよ。簡単で楽。申し分ないわねー♪
もちろん出し方の練習もしたわ。しまえるだけで出せないなんて宝の持ち腐れだもの。
何もない空間からと空間拡張された袋からも出来るか確認したのよ。両方とも問題なかったわ。これでフリ、鞄(今は袋だけれど)から出すフリも出来るわ!一度はやって見たかったのよね。ふふふっ。
「お客様、御待たせ致しました。担当の者がこちらでお話を伺いますので御案内致します。御案内をさせて頂きます、ティリザと申します」
「ティリザさんですね。私はティエラと申します。案内お願いしますわね」
私はまた商業ギルドに来ていた。来る途中の屋台で『何かの串焼』1本銅貨80枚と『野菜スープ』1杯銅貨20枚をお昼ご飯として頂いたわ。どちらも美味しかったけれど味付けがお塩だけというのが......
それから市場?で調味料の値段を確認しながら再び商業ギルドへ向かったの。途中の平均的なお値段は、
塩:100g 銀貨10枚
砂糖:100g 銀貨200枚
胡椒:100g 銀貨200枚
が大体といったところね。重さの単位はグラムだったのよ。分りやすくて良かったわぁ。
そうして通された部屋は......平民が来るには豪華(成金使用ともいう)でも貴族を通すには調度品の質が悪い(成金使用故)部屋だった。
うーん、この世界ではこれが厚待遇、もしくは通常なのかしらね?
それと、先客が若干一名居るのだけれど?ゴテゴテした服を着た。
「おお、来たな。香辛料を売りたいと聞いたが、間違いないかな?是非とも買わせて貰おう。ん?変わった服ですな。この大陸では見ない形だが、どちらで買われたのでしょうかな」
開口一番、名乗りも立ち上がりせず、そんな確認をしてきたのは、金に近いハニーブロンドの髪にペリドット色の瞳の40代前半ほどの見知らぬ男性。どちら様?とここまで案内してくれたティリザに目で問う。
「......ゼーファン男爵様、何故こちらに?隣の商談室にてギルフェンがお話を伺っていたはずでは?」
「...ああ、彼ならまだ清算しているよ」
突然の登場に唖然とした物の、私の問い掛ける視線に直ぐ我に返ったティリザの指摘?に気を害したのか一瞬眉を動かしたが、直ぐにまたあの胡散臭い笑顔を張り付けていた。が、清算中であるならば確認していなければいけないのでは?
「......ご確認は宜しいので?」
彼女も同じことを思ったらしい。
そうよね、ないでしょうけれど誤魔化されでもしたら大変よね?解っているのかしら?
「善い善い、護衛の者も置いておるでな。それよりーー」
と言ってこちらを見てくる。
私は溜め息を吐きたい気持ちをグッ!と押し込めて、こちらも溜め息を押し殺したように苦笑いを浮かべるティリザと視線を交わし、一つ頷き一歩前に出る。
「何方か存じませんが、お初にお目に掛かります。ティエラと申しますわ。本日はこちらのギルドにて調味料の価格とそれらに伴う商人達の動きなどのお話を伺いに参りましたの」
「こ、香辛料の販売ではないのか?!」
「ええ。そのような話をした覚えはありませんわね」
最もらしい嘘を嫌みと共に投げれば、多少は狼狽えてくれたらしい。邪魔なのよ。私だって早くお買い物に行きたいのですからムダな時間は使わせないで欲しいわ。
「そ、そう、か。聞き違いだったよだな。うむ」チッ
そう言ってソファーから立ち上がり、そのまま最後まで名乗らず退室していった。最後の最後の舌打ちには若干失敗していたが(声に出していたが為に)特にコレといった問題もない。
そして、私達はどちらからとも知れず溜め息を吐いた。
「ティエラ様、こちらの監督不行き届きで不快な思いをさせたこと、深くお詫び申し上げます」
「謝罪は受け入れますわ。代わり、と言っては何だけれど少しお願いを聴いて貰えないかしら?」
「お願い、ですか?何でしょうか?出来うる限りは配慮いたしますが」
「ええ、それで良いわ。このあとお茶か何かを準備に行く筈だったのではなくて?」
「ええ、はい。お飲物のご用意に席を外させて頂く予定でした」
「では、このままお茶の用意に行って下さい。その次いでで調味料類の価格資料と魔法袋を2つか3つ隠し持って来て下さい。あぁ、出来れば決済も済ませてしまいたいので1つは硬貨を多目に入れて来て頂けると尚宜しいわ」
「...なるほど、それは良い案ですね。アチラへの誤魔化しにも使える、と」
それからの彼女は仕事が速かった。本当に適当に持ち出しても問題ない書類をかき集め、魔法袋を3つ、内1つには現金で金貨と銀貨を大量に用意しつつ、交渉員と会計員を伴って戻って来た。もちろんお茶とお茶菓子も忘れずに。




