ー31ー
「さて、服屋さんはここを右に曲がった......3件目だったかしら?」
行けば分かるわよね?と歩み出す。商業ギルドから3件目、目当ての服屋がそこにあった。良かったわ。間違って無かったのね。でも...
「...古着屋」
そう。辿り着いたのは真違う事無く『古着屋』。看板にも『ヴィリールの古着屋』と書かれている。洋服は別に古着でも良いのよ?でも、下着は......ムリ!他人が使った下着を使うだなんて私には無理だわ。多少の余裕はあるんだから絶対!手に入れるわよ、新品の下着!ここに無ければ他所を当たるし、見付からなければ...作ります!
カラン カラン
「「「はい!らっしゃい!」」」
「ご、ごきげんよう」
余りに元気の良い出迎えに少し引いてしまった。
「あ?お貴族様がこんな庶民の店に何のご用で?」
「え?...いえ」
「これっ!お止め。どうか弟の失礼をお許し下さい」
「いえ、あの」
「ほれ、アンタも謝りな!」
「イッテ!引っ張んなよ年増!」
「あ"ぁん?何だって?」
「あーあぁ、まーた始まったよ。お客さん、ちょっと待ってて下さいね」
「...はぁ、仕方ないですね」
入って最初3人に出迎えられた。私と同い年か少し上だろう蜂蜜色の髪とエメラルドグリーンの瞳の女性(今口論中)、まだ十代、大体17、8歳の茶髪でエメラルドグリーンの瞳の男の子?男性?(今口論中)と『待ってて』と奥に入って行った14、5歳の蜂蜜色の髪とマリンブルーの瞳の女の子だ。口論は当分止みそうに無いわね。
お店は、左側にズボンの棚が並んでいて、その奥には続き部屋へ続くだろう通路がカーテンで区切られている。右側に男女共通のブラウスやシャツが食堂にありそうな正方形の机に置いてあり、その後ろの方には物干し竿のような物にスカートが掛けられ、奥のカウンター付近にはドレス...と言うより、ワンピースらしき物がスカートと同じように掛けられていた。
「...意外と綺麗に整頓されているのね」
「「あ"ぁん?」」
「ひっ」
ポツリと漏らしてしまった言葉に口論していたにも関わらず、凄まじい勢いと形相で反応を示した二人に私は悲鳴を上げてしまった。いえ、急に振り向くのよ?驚くなと言う方が無理よ?それも、あんな顔で。
「意外と?」
「整頓されてる?」
「「だぁ?」」
なっ何なのー!この人達ぃー!
そして二人が此方へ1歩踏み出したその時、
ゴンッ! ゴンッ!
「「っ!!いっつーー!!」」
痛すぎて直ぐに声が出なかったみたいね。
奥から先程のお嬢さんを伴って出てきた女性が間髪いれずに、勢い良く、手加減無しに拳骨をお見舞いした。
「アンタ達!お客様に何て態度だい!」
「お、客様、申し訳ありません。母さんもごめんなさい」
「...んだよ、オレは悪くねぇ!こんなトコに来てオレ達を笑ってく貴族がいけねぇんだよ!サッサと帰れ!」
ゴンッ!!
「っっ!!...ぃってぇーよ母ちゃん!」
「お客様、本当に申し訳ありません。この子には良く言って聴かせますので今回はお許し頂けたらますでしょうか?」
「え、ええ。構わないわ。ただ、1つだけ誤解を解かせて頂いても宜しいかしら?」
「誤解、ですか?」
「ええ。私、貴族ではありませんよ?」
「「「えっ?」」」
「いえ、ね?開口一番、そちらの息子さんが勘違いなさっている様でしたので、訂正しようとしていたんですよ?ですが、聴いて頂けなかったのでここまで話が大きく成っております。最初に私の話に耳を傾けていればお二人は言い争う事も無ければ、お母上からお叱りを受ける事も無かった筈です。『人を見掛けのみで判断しない』『他人の話にも耳を貸す』今後の良い教訓になりましょう?」
あの怒鳴り声は意外と耳にキましたので、このくらいのトゲは良いでしょう?
「「「......」」」
「...凄いです、お客さん!私とお母さんがいつも言ってる事そのままですよ!」
末の娘さんかしら?は瞳を輝かせて『感激~』と言った表情ね。
そして、何時も言われているのね......これは、ダメかしら?
ここ(服屋)から先が真っ白で浮かばない......どうしようね?
ちょっと先の部分は浮かぶんだけど...いっそ跳ばす?うーん、でもー、うーん。
って感じに悩みまくってます。あぁ、本当どうしよう...
次はちょっと長めになると思います。




