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ブックマして下さっている皆様、有り難う御座います♪
楽しんで頂けていると良いのですが...
さて、本編の続きです。
階段を二階、三階へと登って行く。それでもチラチラ此方を振り返り着いて来ているか確認している。
因に素通りした二階はすぐ手前が通路を挟んだ両側がカウンターになっていて奥に色々な品が並んでいる様だったのでお店にでもなっているのでしょう。そして三階は大きな両開きの扉が一つと普通の扉が三つの廊下あるだけでした。...静かですね。さっきの騒動が嘘の様だわ......
そんな事を考えていればギルマスが大きな両開きの扉のある左側の普通サイズの扉の前で止まった。
「ここだ。中で座って待っててくれ、ださい。茶を持って来させる、ます」
「いえ、お構い無く。口調も変ですので何時も通りで構いませんわ」
「......わかった」
お茶を持って来ると言うのを断れば、どうしようか迷っていたが最後には渋々頷いてくれた。何故渋々なのかしら?
「ではまず、何故あの3人を伸したのか訊きたい」
「そうですね...まず、彼等酔っ払い3名が私と共にいた子供達を、要約すれば帰れと追い返していたのですが、私に気付けばどこぞの娼婦と間違えたのかその様な誘いをされ、断れば私の腕を捕ろうとして来ましたので避けました。そうしたら殴り掛かって来ましたので対応したまでです。正当防衛ですわね」
「......はぁ...そうか」
目頭を押さえて苦悶の表情をするギルマス。偏頭痛かしら?
「...その件は酔っていたにしてもBランク冒険者のする事じゃあ無い。あいつらにはキッチリ反省して貰う。それと、一般人に手を出したんだ賠償金を金貨3枚出させる。それで許して貰えないか?」
「ええ。私は構いません」
「うむ、助かる。それとは別だが、お前さん、何者だ?仮にも一般人がBランク冒険者を3人も伸したんだ、そうは見えんがどっかの剣豪にでも師事してたのか?さっきの威圧も凄まじい物だったぞ」
「...んー、そうですねぇ。今は一般人としか言い様がないのですが......あっ、そう言えば別件にはなるんですが、此を頂いたので此方へお邪魔したんでした」
そう言って取り出したのは何の変鉄も無い紙切れ。そう。扉の所にいた門番から渡されたメモ?です。
「...っ!こ、此を何処で!」
大した事も書いていないのに結構な反応ね。
「お城の門番の方に頂きましたわ。妙なお誘いと共に...」
「それは、その...すまない。アレは女と見たら口説かずには居られない性分なんだ...っと、それより、城で渡されたなら...お前さんが召喚されると噂されとった勇者様か?」
「いいえ。似て非なる者ですわ。私も共にいた子供達も一緒に召喚はされました。ですが、私達は勇者ではありません。その為城から追い出されて居ります。二度と戻るな、戻れば殺す。だそうです」
「...そこまで腐っていたとは......」
悲痛そうな顔をして何やら考え出したギルマス。
暫くすると何かを決意した様に顔を上げた。
「俺達冒険者ギルドはお前さん達を保護しよう。他の街にあるギルドや他国のギルドにも伝えよう」
「あぁ、いえ、それはいいです。他の冒険者の方達と同じ対応、同じ待遇で構いません。だた、この国の国王や貴族から私達の誰かでも全員でも、差し出せと言われてもそれをしないと確約頂ければそれで」
「...うーむ、本当にそれだけで良いのか?大陸全ギルドに通達くらい出来るぞ?」
「いえ、それはそれで様々な弊害を生みますので結構です」
「うーむ...そうか?...まぁ、当事者のお前さんがそう言うなら仕方ねぇか」
「ええ。あっ、でも、我儘を聞いて頂けるならーーー」
それから幾つか明日のお願いをしてみた。今後の為ですからねー。キッチリ説明しますよ?
「ーーーと、まぁ、こんなお願いなんですが、ご了承頂けますかしら?」
「ハッハッハ、そんな事くらいお安いご用だ。明日受付でオレに用があるって言って言えばすぐ通して貰う様にしておく。ああ、遅くなったが、オレァここのギルドマスターやってるドラゴって者だ」
「私はティエラと申しますわ。お見知り置きを」
そう言って自己紹介した私達は、少しの間先程の騒動について話をした。
ギルマス以外と話せる人なんですよ。
頭に血が上っていなければ、ですが。




