ー01ー
お初でーす♪
楽しんで頂けたら嬉しいな。
結論から云いましょう。
勇者召喚(1クラス分の)に巻き込まれました。
...............。
............。
.........。
何故かしら?
「何よ、ここぉ...」
女子学生が現状を嘆く。
ええ、私も訊きたいわ。こんな床一面が黒光りして、天井がおよそ10メートル上で、何か白色で変な絵が描いてあり、四方を......中世ヨーロッパの騎士、と言ったら良いのかしら?ざっと見ただけでも50人は居る。に包囲されるような場所、知らないわね。部屋(?)の面積はそれだけの人数が入っても余りあると考えてちょうだいね。
「な、何!?教室にいたのに...」
「急に光ったと思ったら...何で?」
「どうなってるんだよ?!」
そうね...どうなっているのかしらね?私...その教室にいなかったし、そもそも学校にも居なかったのに。いえ、日本に居たかも怪しいのに......
「手の込んだ"ドッキリ"だなー」
「うっほ、胸デカ!」
「夢だ。これは夢だ。夢だ夢だ夢だ...」
皆混乱しているわね。君達のみが対象なら其(どっきり)も有ったかもしれないけれど、全く関係の無い私が混じっている時点で有り得ないのよね...そもそも私の存在に気付いている子、居るのかしら?それに、弱冠変な事口走っている子もいるわね...
其にしても、周りが混乱していると自分は冷静に成れるって本当だったのね。
「皆様、突然の事態に混乱している様ですが、御説明致しますので静粛に」
『.........』
とても、とぉっても煌びやかなザ・お姫様(外見のみ)がモーゼの様に騎士さん達を割って出て来たわ。口元は微笑んでいるのに眼が冷たいわね。ふむ、これは絶対真っ黒だわ。
「私、今回皆様を召喚致しました、アレスアトロー王国第一王女ヴィアルシー・ネフィシア・アレスアトローと申します。本来なら勇者様のみ召喚される所、私の魔力値が高過ぎたのか少々多めに召喚してしまったみたいです。皆様には、いえ、勇者様には魔王を倒して欲しいのです。ーーあんな私達より多少魔力が高く、私達より多少魔法が出来るだけの下等生物がーー...んっ、コホン、私からのお願いを聞いて頂ければ元の世界へ還しましょう」
あらまぁ...説明になってないし、脅しだわ。
帰りたきゃ私の命令に従え!って事でしょう?
そもそも本当に還せるの?魔王とか出た時点でアウトよ?こう言う展開って。
それに、妙に見栄を張って彼等...いえ、私達を蔑んでいるのね......
でも、これならステータスとか有りそうよね。見れないかしら?
.........あ、見れたわ...
中でも今使えそうなのは...これね
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スキル
【神の瞳】
・鑑定眼や魔眼など全ての『目』に関わる全スキルの最上位スキル。
このスキルを所持、習得、使用できるのは数名の神々と貴女だけ!
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随分バカげた性能だこと...
「なに、それ...?」
「はあ!?それってつまり誘拐だろっ?何だそれ!?ザッケンナ!」
「そうよ!アホな事言ってないでさっさと帰しなさいよ!」
「家に帰りたい...」
「あれ?メッチャ上から目線じゃね?何?ふざけてんの?」
「この展開、オレ嫁か...?」
うーん...君達(若干一名可笑しな事言ってるが)、それは悪手よ?
ご覧なさい。あの冷めた眼を。もう極寒よ?
ガンッ!!
ああ、ほら...
騎士さんが槍?を床に叩きつけたから周りの騎士さん達も武器を構えてしまったじゃないの。
「黙れっ!!貴様ら!誰の許しを得て発言している!」
「「「「ひっ!!」」」」
「まあ良いわ。それでは、各々(それぞれ)自分のステータスを確認して...そうね、何人かで纏まっても良いわ。貴女方の中にはそう言う知識がある方もいるそうですし。其から、勇者の称号がある方は報告をなさい。ほら、さっさとなさい」
扱いが雑になってきたわね。
王女さん凄いよね~
我が儘三昧に育ったんだろうな~
主人公のステータスは当分出て来ないよ。
幾つかスキルは使って行く予定です。
でも、詳細とかも直ぐには出さない予定。
皆さんなら何となくスキル名から分かるよね?強いのが。(どっ、どうしよう...分かんなかったらどうしよう~)
他の主要メンバーも当分はステータス出さない予定です。
ドキドキしながら待ってておくれ。(まだ考えて無いとは言えない...ドキドキ)