表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役はデッドエンドを望んでいる  作者: さやか
プロローグ
1/210

前世の記憶に溺れる

前世の記憶が戻る前は幼い我儘少女なので、平仮名多用。

読み難いですが、ご了承下さい。

「お嬢様、サナお嬢様。旦那様がお呼びです。」

へやでえほんをよんでたあたしをめいどのルルがよんだ。

あたしはサナ。

コーシャクレージョーってやつだ。

「はーい。いまいきまーす」

あたしはえほんをつくえにおいておとーさまがいるしょさいにむかった。

きのーほしーっておねがいしたどれすをかってくれたのかな?

しょさいのどあをのっくしてしょさいにはいると、おとーとがいた。

あたしはかみもめもくろいえんぎものだけど、よそからもらってきたみなしごのおとーとはしろいかみにしろいめでふこーをよぶっていわれてる。

きもちわるいね。

めはあわせないでおこー

「おとーさま、およびでしょーか?」

あたしはおひめさまのようなおじぎをする。

「私の可愛い幸運の女神。

忙しい所よんでしまったかな?」

「いいえ、えほんをよんでいただけですからだいじょうぶです。」

「それはよかった。

実は明日から二人に家庭教師をつけるから学業に励んで貰いたい。」

「えー!それではあそべなくなるのですか?」

「遊べるよ?遊べるけど、勉学にも励んで貰いたいんだ。特にサナは未来の王妃様だからね。」

そう、あたしはえんぎものだからしょうらいはおーじさまとけっこんしておーひさまになるんだ!

「うー。りっぱなおーひさまになるためにはしかたないですね。

わかりました。」

「わかってくれて嬉しいよ。

これは教科書だよ。」

そういっておとーさまはあたしにはしんぴんのきょうかしょを、おとーとにはつかいふるしのきょうかしょをわたしたのです。

わがやのいそーろーなのにいっしょにべんきょーさせてあげるなんておとーさまはほんと、おやさしい。

でも、べんきょーはいやだな。

「あ、そうそう、サナ。昨日、ショートケーキが食べたいって言ってたろ?王都の人気店で買ってきたから食べなさい!」

「やった!おとーさまだいすき!」

あたしはさっそくおにわでおちゃをすることにしました。

けーきはおもっていたよりたくさんあったので、あたしはおとーともよぶことにした。

おとーとはめいどにつれられあたしのもとにきた。

めいどはおとーとを触った手をはんかちでぬぐった。

きたないこだもんね。

「けーきたべよ。どれがいい?」

はこのなかのけーきをおとーとにみせる

「どれでもいいよ。」

「そう?ではこれを。」

あたしはちょこれーとけーきをはこからだしてじめんにすてる。

べしょっとなるけーき。

おとーとはけーきをみてる。

「おさらもふぉーくもいすもないからそこでたべてね。」

「地面に落ちたものは食べれないよ。」

「ん?あたしがたべろっていってるのにたべないの?

ひどい!」

あたしがおこるとしかたなくおとーとはしゃがんで土で汚れてないあたりをすくってたべた。

「もっとしっかりたべて!

おとーさまがわざわざかってきたのよ?

それにてをよごすよーなたべかたはだめだよ。」

あたしのことばにあきらめたかのようなひょうじょうをおとーとはみせた。

おとーとはよつんばいになっていぬみたいにじめんにおちたけーきをたべた。

「あははは!」

あたしはたのしくてしかたなかった。

あたしはちゃんといすにすわってふぉーくをつかいおさらにけーきをのせてたべる。

いぬのようにたべるおとーとをみながらたべるけーきはとくべつおいしい。


けーきをたべおわってあたしはへやにもどった。

おとーさまからもらったきょうかしょをひらいてみた。

さんじゅつのきょうかしょだ。

さいしょのいちぺーじめはかずのかぞえかただった。

あまりのかんたんなないようにあたしはおもわずいった。

「こんな簡単な事やれっての!?小学生…ううん、幼稚園児じゃあるまいし!」


そう言って私はあれ?と思った。

小学生?幼稚園児??

なんだっけ、それ?


そう、自分で自分に突っ込みをいれた瞬間頭の中が撹拌されたような気がした。

溢れ出てくる知識は前世の記憶…そう言われるようなものだった。


私は意識を失い倒れた。

倒れる寸前思った事はただ一つ。



嗚呼、今世でも私は悪役か…と。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ