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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
98/123

始まる帝会議③

 



まだビックリし過ぎてあまりよく考えられないけども、この女が私たちのお茶に毒を入れたってことぐらいしかわからないわよ。

サイスが何で毒が入ってるってわかるのかはさっぱりだけど。




「毒か……」


【リルディアを苛めるにんげんはゆるさないの!】


「おい、その子は盲魔じゃなかったのかよ。 ……いや、この感じは確実に盲魔なはずだけど……」




ミィはぷんすこと怒ってるみたいだけども雷帝も土帝もミィが出した蔦に驚いている様子で毒のことにはあまり気が回ってないみたい。

シアンも風帝も椅子から立ち上がって辺りを警戒してる。




「お茶に毒を入れるなんて誰に頼まれた?」


「……」




ディオ先生の問い掛けに女は何も言わずに黙ってディオ先生を睨んでいる、脅されてってわけじゃなくてこの女の意思で毒を入れたみたいね。

まあ、脅されていようがいまいが私にはどうでもいいんだけど……この私に毒を飲ませようとしてたなんて許せないわ。


それに、この女は帝に危害を加えようとしていたのか、それとも私を狙っていたのかどちらかしらね。




「サイス、毒は全員のお茶に入っているの?」


【他の毒は入っているがどれも睡眠系の毒だね、死ぬのはリルディアのお茶だけだよ】


「そう、サイスがどうして毒が入ってるのがわかるかなんて知らないけどどうでもいいわね……私だけが狙われていたの……」




こんなに可愛い私が死ぬのは世界の損失だわ、私の命を狙うなんて許されない……体は熱くなってるのに頭は冷静ね……。

私はいつものようにナイフを取り出しある魔物の毒を塗る、女に近付くとディオ先生に止められる前にナイフを女の足に掠るように投げた。

私の投げたナイフで切れたのか女の足からは血が流れている。




「セシルト」


「ねえ、どうして私を狙ったのかしら?」




ディオ先生が私を咎めるように名前を呼ぶけどもそんなものは無視して私は睨んで来る女に問い掛ける。

女は痛みに顔を歪めながらも私を睨んでいるけども、ミィに拘束されて睨んでるだけならどうってことはないわ。




「何も話さない口ならいらないわよね? この私を殺そうとするなんて死にたいの?」




女の足元の床に刺さってるナイフを取ると今度は女の顔面スレスレの床に突き立てると私を睨んでいた表情がだんだんと驚愕に目を見開いている、私はその様子を見て小さな笑みを浮かべた。

私の本気が分かったのか女の体がカタカタと震えているのがわかる。




「いや……っ」


「嫌? アナタにそれを言う権利なんてないわ。 でも、大丈夫よ……アナタの体には今もう毒が回っているから痛みもなく死ねるわ。 ほら、体が痺れてきたんじゃない?」




まあ、嘘だけどね。


帝が全員揃ってる目の前で殺人だなんてリスクがあることを私がするわけないじゃない、私が使ったこの毒は人間用に用意してるただの痺れ薬。

もちろん、この痺れ薬を使っても死ぬわけじゃないけども二時間くらいは痺れて動けなくなるでしょうね……何度も同じ人間に使ったらどうなるかなんて実験はしてないけど。




「たすけて……」


「嫌よ、どうして殺されかけた私が慈悲を与えないといけないの? 殺される覚悟があったから私を殺そうとしたんでしょ? 私、敵には容赦しないの」


「いや……いやああぁあああ! だって、貴女を倒せばあの子が帰って来るって言われたんだもの! 私はあの子の為にやったの……死にたくない……死にたくない!!」




体が痺れているから逃げれないでしょうし、ミィに合図をして女を拘束してる蔦を消してもらう、女は解放されても逃げる様子はなく床にうずくまり、泣き叫び、恐怖で体を震わせる。

この女がどんな思いで何を想ってこんな真似をしたかなんて私には関係ないわ、私を殺そうとしたんだもの私の敵には変わりないわ。




「……セシルト、そこまででいいだろう」


「えぇ~、だってぇ……殺されかけて、リル怖くてぇ……」


「そんな演技をするな、そんなことより何の毒を使ったんだ?」




女は毒で死ぬかもしれない恐怖に錯乱してるみたいだから話しても聞こえないでしょうでしょうけど……どうしようかな。

ずっと体に毒が残るわけじゃないから問題ないし、わざわざ言う必要がないのよね。




「何だと思います~?」


「モクラゲの毒だろうな、体の痺れのみが見られそれ以外の症状はなさそうだ。 時間が経てば自然に毒がなくなるだろうから解毒剤はいらないぜ。 俺様の見立てでは二時間くらいってとこだな、体が痺れているだけで話せるだろうからさっさとギルドに連絡した方がいいだろ」




……悔しいけども当たってるわね。


モクラゲは魔境の森に生息してる宙に浮いてるバスケットボールくらいの大きさのクラゲみたいな魔物でその体内には麻痺毒が作られている。

傷口から人間の体内に毒を送り込み、体を痺れさせて動けなくなった隙に主食である魔力を吸い尽くす。


魔力が主食だから死ぬことはないけども、魔力がなくなった状態で魔境の森に居るなんて他の魔物に食べられて死んだも同然だからね。

魔力がない私にとっては当たり前のように毒を採取出来る出来るけど。



 

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