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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
97/123

始まる帝会議②

 



「は、初めましてぇ……リルディア・セシルトと言いますぅ」




注目が私に集まっているのでとりあえずか弱く見えるように少し緊張している振りをしながらちらっと雷帝と土帝を見つめる。

ずっと見つめているだけでは意味がないので慌てたように少し顔を俯かせた。




「こんな可愛い子が魔族に会うなんて災難だなー。 すぐに火帝が助けたにしても恐ろしい目にあったんだろうし」


「あの男の娘なんて信用ならん。 何を企んでるのかわからんからのぅ」




素直に信じてくれる雷帝とアイツの子供だから私を疑って居る土帝。

別に土帝に信用されようなんて思ってもないからどうでもいいんだけど、私はどうでもよかったんだけども風帝はよくなかったのか土帝を睨んでいる。


風帝に睨まれるなんて思ってなかったのか土帝が不思議そうに風帝を見た。




「なんじゃ、風帝。 わしに文句でもあるんか?」


「ああ、あるね。 妖精様がコイツのことを選んだ時点であたしは何がどうであれ味方をするよ」


「は?」




妖精贔屓の風帝はミィが私の元に居る限りは私の味方をしてくれるみたいね、私が居ればもしかしたら妖精が見えるようになるとでも思っているのかしら?

妖精王って奴の気が変わらない限りは無理でしょうけども。


ってか、ディオ先生がため息ついてるってことは私が妖精の祝福を受けてることはこれはまだ言うつもりがなかったことじゃないの?

私も雷帝と土帝に言うつもりなんてなかったし、勝手に言ってどうするのよ。




「風帝は変わんないな、居ない妖精様を求めて幻覚でも見たのか? 確かに可愛い子だけども」


「あ? あたしの頭がおかしいとでもいいたいのかい? 喧嘩売ってるんなら買ってやるよ」




妖精自体がおとぎ話みたいな存在なんだから雷帝が信用しないのも当たり前だけども、風帝は馬鹿にされてると思ったのか雷帝を睨んでいた。

雷帝もそこまで風帝が反応するなんて思ってもいなかったのか驚いたように目を見開いてる。




「ふむ、風帝がここまで言うとは珍しいな……。 水帝、わしらに言ってないことがあるんではないか?」


「……はあ……本人の意向と家のことを考えて広めるつもりはなかったがセシルトは妖精様の祝福を受けてる。 だからこそ、風帝がセシルトの護衛を引き受けたんだ」


「は? おいおい、水帝まで何を言ってんだよ。 妖精様が盲魔の女の子に祝福を与えた? そんなわけないだろう」




未だにディオ先生の話が信じられないのか疑ってる雷帝と風帝とディオ先生の様子を見て嘘じゃないと判断してるのか何も言わない土帝。

別に私は信じて欲しいなんて思わないけども、ディオ先生のは納得させようとしているのか強化合宿に来てミィと会ってからのことを話している。


シアンは何も言わずに黙ってるし、風帝は雷帝を睨んでる、水帝であるディオ先生は雷帝に話してるし、それを雷帝は否定している、土帝はその話し合いを見ている。





【これは何を話し合ってるんだい?】


【んー、にんげんのかんがえはわかんないの】




のんびり座ってる妖精二人は興味なさそうにしながらもどこから持って来たのかわからないお茶を飲んでいる、こんな時に話しかけたら頭のおかしい人にしか見られないんだからミィたちに話しかけるつもりはないからね。

信じない人間に何を言っても無駄なんだからこんな話し合いは無駄だし、さっさと終わりにしてほしいんだけど。


帝の誰かが質問責めするかもって話があったけど、それはなさそうだから安心だけどね。



しばらくディオ先生と雷帝の声しか聞こえなかった部屋にノックの音が響いた、ディオ先生が許可を出せばお茶とお菓子を持って宿の女が入って来る。

一人一人にお茶が配られたのでそれを飲もうとコップに手をかけた。




【待ちなよ、リルディア】




私が飲もうとしていたのをさっきまでのんびりしてたサイスが止める、いきなりのサイスの言葉にコップを持ったままサイスの方を見た。

サイスは怒ってるように私を睨んでいる……いや、私を睨んでるってわけじゃなくて私が持ってるコップを睨んでるの?




「……どうしたのよ」




話し合いをしてる帝をちらっと見るもこちらには注目せずにどんどんヒートアップしてきたディオ先生と雷帝を見ているので小声でサイスに問いかける。

どうでもいいことなら承知しないわよ。




【それは飲まない方がいいよ。 中には毒が入ってるみたいだからね】


「はあ!? 毒!」




がたんといきなり立ち上がった私にヒートアップしてた二人も止まり、五人全員が私に注目してるけどもそんなこと構ってる暇はない。

私の言葉に反応したのか慌てて飲み物を持って来た宿の女は出て行こうとしたけどもミィが怒った様子で蔦を出し女を拘束した。


ぐるぐる巻きにされた女は芋虫のようにごろんと床に転がる。




「セシルト、これは何だ?」


「私だって知らないわよ、サイスがこのお茶には毒が入ってるから飲まな方がいいって言うんだもん! そしたら女がいきなり逃げ出してミィが女を捕まえるし……」


【このお茶には遅効性の毒であるテナントウの実が磨り潰して入っているようだ。 テナントウの実を人間が体内に入れると初期は腹痛、嘔吐等の症状が出るが最終的に死亡する場合もある】



 

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