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ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
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始まる帝会議

 



ディオ先生に案内された部屋は真ん中に五角形になるように置かれていて椅子も五脚あるんだけど……これは私にどこに座れって言うわけ?

帝が五人で私が居るんだから椅子は六脚用意しなきゃいけないんじゃないの?




「椅子をもう一脚用意してやるから拗ねるな」


「拗ねるだなんて子供みたいに言わないでくれないかしら? 私のことをちゃんと伝えてない不手際に怒ってるの」




ディオ先生も私が居るってちゃんと知ってるんだから机や椅子を準備させなきゃいけないのわかってないの?

私がここに居る必要がないって意味だったら今から部屋に帰ってのんびりするからそれでもいいんだけど、ディオ先生の我儘でここに居るんだからね。


ミィとサイスは面白がって私の肩の上に乗ってるけども。


ディオ先生が宿の人に言ったのか椅子がもう一脚用意されたので仕方なく私はそれに座るとシアンが私の右隣に座り、ディオ先生が私の左隣に座った。

風帝はシアンの隣に座ったけどもミィとサイスが見えることを期待しているのかきょろきょろと辺りを見回している。


そして、ノックがされたと思えば部屋に入って来た二人の男、一人は髭が生えてるずんぐりむっくりの男と金髪でチャラそうな見た目の男。




「よう、この俺様がわざわざ来てやったぜ!」


「わしらまで呼ぶとは何かあったのか?」


「おいおい、ジーサン! 折角海まで来たんだからよ、仕事の話は後でいいじゃねぇか。 仕事よりも先に遊んでも問題ねぇだろ?」




チャラそうな見た目の男は仕事にもルーズなのか少し不安そうにしているけども、本当にこんなのが帝なわけ?

アクセもじゃらじゃらつけてるから歩いてるだけで音が鳴ってるのでこんなのが戦えるだなんて思えないんだけどギルドは何基準で帝を決めてるの?




「雷帝、座れ。 土帝、その話は今からする」


「ん? つまらない帝会議にもカワイ子ちゃんが居るじゃん! カワイ子ちゃんが居るのはいいねぇ」




ディオ先生はチャラそうな男……雷帝にため息をつきながらも椅子に座るように告げる、土帝はそんな雷帝を気にもしないで私をちらりと見たけども特に何も言わずにそのまま風帝の隣の椅子に座った。

雷帝は私に気付くとテンションが上がったように言ってるけども、私が可愛いのは当たり前なんだからわざわざ言わなくても分かってるわ。




「雷帝」


「はいはい、そんな怒ることねぇだろ。 そんな怖い顔してたら女の子にモテないぞ」




雷帝はディオ先生に怒られて少し不貞腐れながらもディオ先生と土帝の隣に座った。

席順としては私、シアン、風帝、土帝、雷帝、ディオ先生で円になってるって感じかな。




「我らの力は国の為に、我らの知恵は国民の為に、我らは国を守りし守護神である。 帝会議をここに始める」


「……今日の議題はその娘っ子のことか?」


「まあ、セシルトも無関係ではないが……今回の議題の本題ではない。 昨晩、魔族と名乗る男と火帝が戦闘をした」




ディオ先生のよくわからない宣言と共に始まった帝会議、土帝は私を見てディオ先生に聞くけどもディオ先生は首を横に振る。

魔族の話が出た時は知ってる私たちは驚かなかったけども、雷帝と土帝は初めて聞いたのか驚いたようにディオ先生を凝視した。




「まじかよ」


「魔族と名乗って居たのは間違いないよ。 このあたしの別の魔族だけど戦ったからね」


「あの火帝がこんな嘘をつくとは思えん、ましてや風帝も同じことを言ってるんじゃからな。 雷帝が言ってるんであれば信用はならんが」




確かにシアンってあまり話さないけども嘘はつかなそうよね、私だったら自分の為に人を蹴落とすなんて当たり前だから嘘をつくけども。

それで他人がどうなろうとも所詮他人なんだからどうなってもいいわ。


世の中は弱肉強食、強いからこそ何しても許される。




「ひでぇなー」


「事実じゃろが。 それで、その魔族を名乗る男はどうした?」


「火帝は逃げられたが、風帝は魔族を殺してその死体をギルド員に預けたらしい。 しばらくしたらギルドから報告があるだろう」


「ほう、火帝から逃げられる程の力があったんか」




文句を言ってる雷帝は他の人からも無視されながらも魔族の話をしっかり聞いてる土帝。

シアンたちも何も言ってないからもしかしたらこれがいつもの光景なのかもしれないわね、雷帝のことなんてどうでもいいけど。




「ライアや他の生徒も居たからな」


「アーハッハー、火帝ともあろう奴が言い訳か? 世の中は結果が全てなんだよ」


「はあ……その通りじゃろうがお前が言うことではなかろう」




シアンを馬鹿にしたように雷帝が笑っているけどもシアンは全く気にしてないのか普通に雷帝をスルーしている、偉そうな雷帝にため息をつくように言う土帝。

雷帝はそんな土帝も気にしてないみたいだけど。




「その魔族のことで重要な情報を持っているのがここに居るセシルトだ」


「水帝、セシルトとはもしや……」


「ああ、あの五代貴族の一人……ヒューマ・セシルトの娘だ。 今回の強化合宿では火帝と一緒の班であり最初に魔族に出会ったのもセシルトだ」




あんな糞親父と同列に扱ってほしくないんだけどね、糞親父の名前が出た瞬間に騒いでいた雷帝も黙ったけどもアイツは何をしてんのよ。

あんな屑ならば何してもおかしくはないけどね。


 

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