表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぶりっ子少女の夢は玉の輿  作者: 猫目 しの
異世界の日々
90/123

集結する帝⑤

 



【え? ええ??】




水色の妖精は私が断ったことが本当にショックだったのか固まっていたけども、私には関係ないから無視しときましょうか。

面倒事が増えたら困るものね。




「ミィ、今度から他の妖精が居そうな時は真っ先に教えなさい。 これ以上面倒なことは背負いたくないわ」


【うん、わかったー】


「ミィのことは事故だと思って諦めてるけども、私の綺麗な体に刺青みたいな痣はもう必要ないし」




私がミィに言い聞かせているとショックを受けていたのがだんだんと戻って来たのかどこか焦ったように水色の妖精が私の周りを飛んでいる。

……少しハエみたいで鬱陶しいんだけど……別に祝福を与える必要ないなら与えなくてもいいじゃない。




【ほっ、本当にいいのか!? 僕たち妖精の祝福だぞ! 人間は祝福が欲しいんじゃないのか!?】


「だから、いらないわよ」




人間だからって一括りにされるのはすっごく迷惑なんだけど。

馬鹿で強欲な人間なら妖精の祝福が欲しいって思うかもしれないけど私にとってはオマケもオマケ、必要が一切ないことなの。


大体、祝福って一体何の役に立つってのよ。

ミィに聞いても何を言いたいのかさっぱりわからないし、シアンたちに聞いても妖精の祝福のことはあまり本に書いてないみたいだし、なくても私の人生に問題ないわ。




【まさか……祝福がいらないって言う人間が居るとは思わなかったぞ……】


「じゃあ、勉強不足なんじゃない? 私にはどうでもいいけど」




それにしても、妖精に性別ってあるのかしらね?

あるならこの水色の妖精は女湯に入って来てる変態妖精ってことなるんだけども、見た目は少年っぽい……妖精にそんな概念あるのか……。




【他の人間とは違うようだな。 流石はあのミィフォレントが選んだ人間だ!】


「あのって……ただの馬鹿でしょ」


【知らないのかい? ミィフォレントは……】




水色の妖精の妖精が何か言いたそうにしているけども、慌てたように飛んできたミィがその口を塞いでいる。

何を言いたいのかさっぱりわからないけど、ミィが何か隠し事してるってことだけはわかったわね……そんなことわかっても何の意味もないけどね。


ミィが何を隠してようが私に害がないなら何でもいいわ。




「別に何を隠そうが興味ないわ。 ミィ、それを隠して私に害があるわけじゃないわよね?」


【なんもない!】


【確かに人間に害があるわけではないが……】




気になる言い方をしてるけど、私にはあまり関係ないけども普通の妖精が好きな人間なら興味が湧くって感じの内容なんでしょ。

なら、私は妖精には全く興味がないからどうでもいいことでしょうね。




「なら、興味がないわ」


【やはり変わった人間だな】




私はそこらの凡庸な人間とは違って特別な存在なのよ。

変わってるんじゃなくて特別な人間だからこそ妖精なんかに興味がないの、だからミィが何を隠してようが私に害がないなら関係ない。




「さて、そろそろ私はあがるわ。 いつまでも浸かっていたら疲れちゃうもの」


【うむ、僕はまだミィフォレントと話しておく。 久し振りに出会ったからな】


【ミィはリルディアといたいのにー……】




ぷくっと頬を膨らませて文句を言ってるけども、それ以上の文句は出ていないのでミィも何か話したいことがあるのかもしれないわね。

長い間会って居なかったみたいだし、ミィはあの洞窟でずっと引き籠っていたみたいだもんね。


寂しかったらあそこから出て仲間の妖精を探しに行けばよかったのにやっぱ馬鹿……。



私は水色の妖精とミィを放置して浴室から出れば着替えてフィアが待っているであろう部屋に向かう、お風呂上りはしっかり髪を乾かさないといけないからね。




「フィアー、今日もまた髪乾かして」


「リ、リル……」




部屋に入るとフィアは緊張したような感じでソファに座って固まってるし、そのフィアの前にはさっき別れた風帝がのんびり座っている。

そう言えば私の護衛おするみたいな感じにディオ先生は言ってたっけ?

今はミィが居ないからどんな対応するかわからないけど、面倒なら放置でいいわよね。




「フィア、お願いね」


「え!? 風帝様は……?」


「え? だって、私が呼んだわけじゃないし、ディオ先生が私の護衛にって言ってた気がするから気にしないでいいんじゃない?」




フィアは私の言葉にオロオロしっているけども、勝手に来て何も言わずにのんびりしてるなら別に何もしなくていいでしょう。

護衛なんて本当に無意味なんだしさ。




「……妖精様は今も居るのかい?」


「さっき別の妖精が現れたから今はその妖精と話してていないわよ」




フィアは風帝のことを気にしながらも私の髪を魔法で乾かしてくれる、そのまましばらくしていると風帝が声をかけてきた。

ミィが居ないのは本当のことだし、嘘を言ってバレた時はこんな女は面倒なのよね。




「リル、また妖精様とお会いしたの?」


「お風呂行ってた時にミィが声をかけたら出て来たのよ。 水色の妖精だったから水の妖精じゃないかしら?」


「妖精様のお一人にでもお会い出来れば幸運なのにリルって凄い……!」




結構どこにでも居るけど人間が好きじゃないみたいだから姿を見せてないだけじゃないかしらね?

私の場合はミィが居るからあれなだけで。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ